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日本のIT屋に一言

仕様追加にカネを払わない そんな発注元はこちらからお断り モンスター企業に気をつけろ

2022年10月7日

モンスター組織 ~停滞・混沌・沈没…8つの復活ストーリー~

人は

目に見えないものに恐怖を抱き。
目に見えないものに畏敬の念を抱きます。

そして
目に見えないものにカネを払いたがらない

今回の日本のIT屋に一言では
仕様追加にカネを払わない そんな発注元はこちらからお断り
と題して
ユーザーとベンダーの関係を考え直してみようとブログにまとめました。
心当たりのある方もいらっしゃると思います。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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目に見えないものにカネを払わない。

ITに詳しくない経営者は、目に見えないものにカネを払いたくない場合が多いのです。

SSLなんていらない

SSL 年間、数万円かかる場合もあります。
でもある経営者は、

「なんで そんなものに 3万円もかかるのか?」

「ただでできないのか?」

典型的なITに無知な経営陣

「SSLを入れないと検索順位が落ちますよ」
とSSLの必要性について何度説明しても

「盗まれるものなどない」
とSSL自体の説明しても

「いらない」の連呼

結局、未対応、案の定、検索順位が落ち込み、サービスのPV数が、ガタ落ち

落ちたら落ちたで

「なんでPVが、落ちた? 理由を説明しなさい(怒)」

陰の声
「あんたがSSLを入れなくていい って言ったじゃない・・・」

広告屋

有名な広告屋さんに
「ネットサービスの広告をお願いした」

莫大な費用に
「〇〇さんの広告だからおカネかかるから どんどんやりなさい」

広告を開始
さすが、〇〇さんの広告 すごい人気
しかし

応募があるのに95%以上が、一ヶ月以内に退会

もうおわかりですよね

アフィリエイト目的 大量加入、大量退会

しかもポイント制だから始末に負えない。

名の通った広告屋さんでしたが、結局アフィリエイト目的の入会しか集まりませんでした。

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保守料金7.5時間

某企業
ネットサービスを展開しています。
24時間365日 監視体制が必要です。

ところがその企業に月の保守料を、

7.5時間分(1人日)

しか払っていません。

「めったにトラブルを出さないサービスなので普段はよかったのですが」
「ある日、接続先のサービスの仕様変更が発生しました」

システムの接続先の仕様が変わったので動作しているシステムの修正が必要になり修正依頼を開発会社に行う。

開発会社からの返答は、
「仕様変更なので工数に5営業日かかります。金額にして約25万円ほど費用がかかります。」

発注元
「え? 保守料でできないの?」

システム会社
「一営業日分(7.5)しか頂いていないので無理です」

発注元
「前借り(保守料)できないですか?」
「5ヶ月分ほど・・・」

システム会社
「5ヶ月間に何があっても対応できませんよ」
「システムで問題が生じても再起動などそちらでやっていただけるのなら・・・」

発注元
「いやぁ それは、だめなので、今回は特別で」

自分が、営業担当だったらすぐにこんな会社と縁を切ります。
保守料の前借りなど「ありえない」

今回、特例にすると、それは、次回から特例でなくなり、
「なしくずし」
になってしまい。
もし、やってしまうと

「この前、やってくれたではないですか・・・」

と言ってくることは、必定

こんな会社と仕事をしなくても他に仕事はあります。

すぐにでも契約解除に踏みきりましょう。

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約束を守らないのは、お前だ

「大型案件受注か?」
喜ぶ営業の前で自分は、前途多難なプロジェクトになりそうな予感がした。

4月  要件定義開始
11月 本番サービス開始

規模の割には、開発期間が短い。
仕様を固めてから開発に入らないと100%間に合わない。

けど、大型案件でおカネが絡むので「要件定義」と「システム開発」を別見積もりにして
「要件確認」が終わってから「開発の見積もり」を進めましょうと提案

発注元
「それは、できない、社内の稟議だと一括しかありえない」
「うちでは、そんな区分けができない」

開発会社(自分)
「要件定義をきめてからじゃないと仕様変更があった場合、納期までに対応できない」

発注元
「そこをなんとか 仕様変更はないと思う

開発会社(自分)
「要望書が曖昧なので、要件定義が絶対に必要、要件が決まらないと、システム開発の工数が決められない」
ここは、譲れない!

自分は、この会社は、やめたほうがいい
と営業に話をつけ、契約前だったので止めることを進言

ある日
社長に呼び出される

社長
「あの案件だけど、この金額でやってくれないか?」

自分
「それは・・・」
「危険すぎます、仕様も満足に決められないし事故になりますよ」

社長
「むこうの社長からたのまれちゃってねぇ」
「断れないんだよ」

会社間で何があったか知らないけど結局、受注

いざ、仕様確認
すると、後から後から 追加が、出てくる出てくる。

開発会社(自分)
「これだけ仕様変更があるので追加分は、間に合わないし、仕様範囲外なので追加見積もりを行いたい。」

発注元
「追加? バカを言ってもらっちゃ困る。この仕様(追加)がないとシステムは動かせないんだよ」

開発会社(自分)
「その仕様があることをなぜ事前に言わなかったのですか?」

発注元
「いやぁ 確認不足だった すまんすまん」

開発会社(自分)
「その仕様を追加すると期限に間に合わないし、正常に動作することに責任が取れません」
「追加仕様は、サービスインの後からでよいのなら、なんとかしましょう」
ここは、大事なので

「議事録に記録しておいてください」

と記録係に念を押す。

この議事録という言葉が相手のスイッチを入れてしまったらしい。

発注元
急に怒りだし
「受注したんだから やってもらわないとこまるんだよ」
「その議事録を消しなさい」

開発会社(自分)
「開発する側として、大幅な追加仕様は、受注範囲外です。」
「追加するとしても 開始を遅らせるしか、対応できません」

発注元
怒りがおさまらず
「きみは、この件から外れてくれたまえ」
「他の担当者を連れてきなさい」

開発会社(営業)
「まぁまぁ A(自分)もそうムキにならずに」

結局、自分は、プロジェクトから外され、代わりのものが対応

仕様追加と変更の連続だったそうです。
サービス開始1周間前に仕様追加もあったとか

スタッフは、全員2週間近く、自宅に帰れず対応

いざ、サービス開始

まともに動作せずに修正しながら2週間遅れて納品
スタッフの賢明な努力で動作させてきたのですが、その後、先方の仕様漏れが発覚

そして、サービスが無事に動き始めて数カ月後

発注元から、損害賠償請求が届く
金額は、受注金額とほぼ同額

あとは、おわかりですよね

泥沼の裁判沙汰で結局、開発会社が損害賠償することに
発注元は、数千万円のシステムを「ほぼ無料で構築してもらった」という結果になった。

※ここで思い返してください
「その議事録を消しなさい」と先方が言ったのは、訴訟になった場合 決定的な証拠になる可能性があるからです。
モンスター企業は、訴訟が老いので自社が不利になることを事前に知っているのです。
中小の開発会社の場合、訴訟リスクの脇が甘いので罠にはめられる場合があります。

以後、そのシステムは、別会社が面倒をみているらしいけど、すでに何社か交代したらしい
昔の馴染みで交代した会社に聞いたところ
「損害賠償を請求されたので うちから 切った」

ああ、やっぱり、懲りない会社だ

その後、自分は、社長に呼ばれ
「きみの言う通りだったよ」
「きみの代わりにやってくれたXXXは、退職することになった」

こうして、貴重な人材を失ってしまいました。

自分は、辞めていったXXXに申し訳なく、しばらくはやる気も出ず
数カ月後に退職願を出しました。

無理してつとめることはない とっとと転職しよう

まとめ

日本の企業のいくつかは、発注したら、なんでもやってくれると思う企業が多く
際限なく後から、あれもこれも と詰め込んできます。

はっきりいわないと 後で大変なことになります

こんなモンスターな会社は、たくさんあります。

モンスター企業かどうかの判断は

  1. 過去に開発会社と訴訟問題があったかどうか?
  2. 納期が短め
  3. 業務に詳しくない担当者が値切ってくる
  4. ワンマン社長(これは、確認できない)

できないものは、できないと言って 断ることが、自分や仲間を守る手段です。

※この記事に登場する企業や個人を誹謗中傷するものではありません。
何度もこのようねプロジェクトを経験してきたことからの戒めです。

開発会社のみなさん、モンスター企業にはくれぐれもご注意を

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