新型コロナウィルスの影響で飲食店は、壊滅的打撃をうけている。
そんな中、近所のマクドナルドは、全部持ち帰りサービスに切り替えている。
先日、マクドナルドでUber Eatsの人を見かけました。
今回のIT小僧の時事放談は
「あったらいいな」で考える、新型コロナウィルスに打ち勝とうとするレストランの話
と題してピンチをチャンスに活かせる話です。
参考になれば幸いです。
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Addo(アド)
シアトルに Addo(アド)というレストランがあります。
プエルトリコ料理が中心のレストランですが、近所にあるバーのようなレストランの雰囲気を持っている。
受付カウンターもいないレストランは、少人数で店を回していてメニューは、週替りで作られていて、高級料理からプエルトリコのストリートフード(屋台料理)まで幅広い。
そしてこれらを支えているのは、インターネットを使ったサービスを組み合わせることで実現している。
テック レストラン
Addo(アド)は、プエルトリコ出身の両親でシアトル生まれのエリック・リヴェラが経営している。
シェフでもある エリック・リヴェラ
エリック・リヴェラは、超高級レストランで経験を積みシアトルのレストランで働きながら自宅のキッチンで料理を提供して 固定の顧客を獲得していった。
彼は、2018年にAddoをオープン
彼が考えたのが、ネットサービスを全利用したシステムでした。
店内の黒板には洒落たメニューカレンダーが描かれていて、それによるとリヴェラは1週間を通じてほぼ毎回、違った料理を提供
※エリック・リヴェラ氏の後ろにメニューの黒板が見える
そのメニューをメール代行サービスやSNSを積極的に利用してTwitter、Instagram、Facebook、TikTokなどで複数のアカウントで多方面に展開している。
そのすべてを広告サービスを通さず従業員とエリック・リヴェラ自身が行っている。
自分たちで発信することでメニューの特徴を伝えられるとコメントしている。
投稿スタイルも
「オリジンストーリーはもういらない!」
「これからは料理と素材中心でいこう」
としていて、いかにも広告っぽいものではない。
そしてこのレストランの最大の特徴は、ネットのサービスの組み合わせである。
ネットサービスの組み合わせ
Addoは、独自のシステムを構築してはいない。
すでに展開されているネットサービスを組み合わせることで成り立っている。
Tock
Tockは、高級レストランで多く利用されているオンラインの予約システムでこのサービスを使ってチケットの購入をすることができる。
つまり、ネットサービスを持っていないレストランの予約代行システムのようなものである。
このTockは、主に高級レストランがターゲットでしたがAddoは、このシステムを利用している。
Square
代金の受け取りや売り上げの記録、インヴォイスや給与支払い名簿の作成、電子メールアドレスの収集、客とのやりとりは、Squareを利用
Squarespace
ウェブサイトの管理で利用しているのは、Squarespace(スクエアスペース)
Instacart
仕入れは、買い物代行サービスのInstacart(インスタカート)を利用することでコストを削減
このように独自のシステムを構築するのではなく、すでにある仕組みを組み合わせて活用することでコストを削減している。
組み合わせ
オンラインの予約システムのTockを使うことでメニューや人員配置が事前に調整でき、支払い済みなために食材の量も正確に把握することで食品廃棄物を削減、買い物代行サービスのInstacartで食材を仕入れることでコスト削減が実現を実現している。
また、事前に来客数がわかっているためにスタッフ配置も事前に予想できるため、少人数で運営することができている。
柔軟な日替わりメニューが実現できるのも既存のシステムを組み合わせることで実現できていると思います。
例えば、月曜日は、肉料理が中心 とか、水曜日は、落ち着いた高給料理のコース、週末の金曜日は、プエルトリコの屋台料理など、店の雰囲気を変えることも可能としている。
また、食事をする顧客情報をあらかじめ取得していrため誕生日や記念日などのサプライズもできるようである。
新型コロナウィルスの影響
人気レストランAddoも新型コロナウィルスの影響で店をクローズせざる得なかった。
人々は、家に閉じこもり、ドミノ・ピザやマクドナルドなどのファーストフード、レストランの仕出し?をUber Eatsで注文していた。
そこでAddoは、Uber Eatsを使わずに持ち帰りと自前のデリバリーに切り替えることで雇用の確保を守っている。
日替わりメニューを工夫して自在に組み合わせてセットメニューを9ドルから105ドルまでの幅広く展開、飽きない工夫がされていることで
もともと店舗でおこなっていたものをデリバリーで実現している。
Tockを利用したチケット前払いで現金が不要(チップ込らしい)、販売時に店頭でタッチスクリーンやペンでサインするようなやり取りがない。
これは、感染の原因ともなる接触もなく食事をを引き渡せるため感染防止を徹底することができている。
また、SNSからワンクリックで直接注文するサービスに移行することで、面倒なやり取りをなくしている。
最近では、トイレットペーパーなどのデリバリーも はじめているらしい。
「これまで続けてきて慣れていることにこだわるより、いま必要とされているものは何かに目を向けるのです。家でソファに座っていて『あったらいいな』と思えるものは何なのか、ちょっと元気を出したいと思ったときに必要なものは何か、考えてみてください。あまり長々とした説明書きはよくありません」
エリック・リヴェラWIREDより
エリック・リヴェラは、こう語っている。
まとめ
新型コロナウィルスの影響は、に飲食業に打撃を与えています。
IT小僧の仲間たちがよく集まった地元のビールチェーン店も閉鎖中です。
半端なくうまいソーセージ、季節メニューのラム料理、名物のC〇〇Yポテトやあか牛の旨塩焼き、そして チキン◯ケット(今は、ごちカラ!というらしい)
美味いビールと美味い食事
デリバリーで注文して、ビールで自宅で乾杯 なんてできないものだろうか?
なんだったら 今流行のZoomで常連さんたちと飲んだりすることだってできると思うけど
柔軟、素早い対応、ありものを活かす知恵、面倒なやり方の排除
「ただ 通り過ぎるのも待つ企業」では、生き残れないだろう。
新型コロナウィルス後で爆発的な売上を伸ばすところは、ここで知恵をしぼっているはずである。
シアトルのレストラン「Addo(アド)」は、前年同時期に2倍の注文数になっていると言います。
参考記事:WIRED
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