国内では、中身が空っぽな5Gをキャリアとマスコミが絶賛宣伝中です
一方、欧州主導の5Gに対して米国主導のWi-Fi 6という規格が普及しつつあります。
いくら最終地点の無線通信が早くなってもサーバーが遅かったらこれまでとは、あまり変わらない
これについては、以前 ブログで記事にしたので参考にしてほしい。
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目次
中身の空っぽな5G狂想曲 DOCOMO Open House 2020をみて感じたこと スマートフォンで5Gの必要性について考える。
5Gで未来が変わるとか、夢の社会とか、騒いでいますが、2020年は、携帯電話会社やスマートフォンメーカーが、回線契約やスマートフォンを販売するための戦略だと思っています。
という欧州 vs 米国の地上での接続競争が行われている上空では、すごい計画が実行中です。
今回のIT小僧の時事放談は、
イーロン・マスクの「スターリング計画」で衛星軌道が大混雑
というお話です。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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増え続ける人工衛星
天気予報でおなじみの「ひまわり」、カーナビやスマートフォンで使っているGPSやみちびき、通信衛星、科学調査衛星、軍事衛星いわゆるスパイ衛星、などなど 多くの人工衛星が宇宙空間で活動しています。
現代社会では、これらの人工衛星は、すでになくてはならないものとなっています。
その数は、増え続けていて、約4,000以上もあると言われてます。
衛生の起動は、一箇所ではなく、100Km~40000Kmという広範囲の高さで地球の周りを回っています。
その人工影響は、永遠に動いているものではなく、寿命があります。
寿命が尽きたら、そのままの場合もあるし、最近では、地上に落下させて燃え尽きさせせ消去するものもあります。
今でもたくさん地球のまわりを回っている人工衛星が、これから数年で42,000機以上一気に増加するという計画が進んでいます。
スターリンク(Starlink)計画
テスラ(電気自動車)で有名になったイーロン・マスク(Elon Reeve Musk)は、宇宙開発に進出しています。
スペースX(SpaceX)は、ロケット・宇宙船の開発・打ち上げといった宇宙輸送(商業軌道輸送サービス)を業務とする、アメリカ合衆国の企業、イーロン・マスクにより設立された。
ウィキペディア
イーロン・マスクの目的は、宇宙ビジネス、大きな目標は、火星移住計画とも言われています。
宇宙ビジネスのひとつに「スターリンク (Starlink)」という計画があります。
スターリンク (Starlink)は、アメリカ合衆国の民間企業スペースX社が開発を進めている衛星コンステレーション計画。低コスト・高性能な衛星バスと地上の送受信機により、衛星インターネットアクセスサービスを提供することを目的とする。
ウィキペディア
衛星インターネットアクセスサービスの提供には、最大で42,000機もの小型衛星を打ち上げる計画になっていて実現すれば、世界のあらゆる場所でインターネットへのアクセスを可能にするという計画です。
すでに5Gとか言っているレベルではない?
※使用目的が違うと思います。
計画進行中
世界中にインターネットを張り巡らせるという計画は、当ブログでも取り上げていて、Googleが主体となって進められています。
しかし、Googleの計画は、インターネットの空白地点を埋めるというものであって、宇宙空間の通信衛星を使うという派手なものではない。
すでに、2019年5月に最初の打ち上げが実施されていて、2020年1月29日にも打ち上げが成功している。
これまでに2020年2月3日現在 5回の打ち上げが実施され地球起動で稼働しています。
2018年2月22日 14:17
2基の試験衛星(Tintin A/B)
2019年5月24日 02:30
60基(衛星間リンクを持たない初期型)
2019年11月11日 14:56
60基
2020年1月7日 02:09
60基
2020年1月29日 14:06
60 基
今後の計画は、約12,000基の人工衛星を、2020年代中頃までに3階層に渡って展開して
- 高度550km 約1,600基の衛星
- 高度1,150km Ku/Kaバンドを用いる約2,800基の衛星
- 高度340km Vバンドを用いる約7,500基の衛星
現在の計画では、2019年10月に当局に提出された書類によると追加で30,000機が許可されていて、2週間似一度のスケジュールで打ち上げが予定されているという。
コストは。設計・製造・打ち上げなど100億ドル近くに達すると推定されている。
Amazonも計画中
衛星を利用した通信サービスは、モトローラの「イリジウム計画」があるが、衛星の数はわずか66基
対して、数千の小型衛星を打ち上げるスターリンク (Starlink)計画が以下に規模が大きいものかわかると思います。
衛星の主目的は、低コスト・高性能な衛星バスと地上の送受信機を使い、衛星インターネットアクセスサービスを提供することを主な目的としています。
さらに
AmazonやOneWebも同様のプロジェクトを計画しているということで地球軌道上に数千~数万に近い衛星がひしめき合うことになりそうです。
スターリンク (Starlink)計画だけで、2年間で約180基の衛星が増えたわけですがその影響を訴えている人たちがいます。
AST&Science(エーエスティー・アンド・サイエンス) 楽天モバイル資本提携
2020年3月3日に楽天モバイルが、資本業務提携を発表した
AST&Science(エーエスティー・アンド・サイエンス)
https://ast-science.com/
というスタートアップ企業も人工衛星を活用した通信ネットワークを目指しています。
このようなネット接続インフラは、気球を使ったり、無人飛行機を飛ばす計画もありますが、人工衛星を使ったネット接続の場合、その衛星の数が多いため、いろいろな懸念があると言われています。
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空からの使者 気球でインターネット接続 Project Loon(プロジェクト ルーン)
1999年7の月 空から恐怖の大王が降ってくる。 ある程度の年齢以上のみなさんは、ノストラダムスの大予言 という本を読まれたり、テレビで特集したのをご覧になったと思います。 結局、恐怖の大王などは、や ...
天文台
チリ中部コキンボ州のセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)で働くクリフ・ジョンソンとクララ・マルチネス=ヴァスケスは、19年11月のある火曜日の早朝、異常なまでに明るく光る何かを目撃した。
わずか180基の衛星で影響が出ている以上、この十倍以上の衛星が増えるということになると、夜空に光る衛星がひっきりなしに通過する可能性もあります。
2019年5月25日21時52分の通信衛星「Starlink」の様子(クレジット:平塚市博物館)
国際天文学連合(IAU)は2019年6月に大規模な衛星計画に対して一定の規制を求める提言している。
ゴミ問題
宇宙でもゴミ問題が懸念されている。
古い衛星やロケットの破片など 宇宙軌道上には多くのゴミ(デブリ)が浮いている。
映画「ゼロ・グラビティ」でもデブリに宇宙衛星に被害が出ることが描かれている。
ここに数千もの新しい衛星が飛び交うことになるため、衛星同士の、デブリの影響が心配さえている。
まとめ
国際天文学連合(IAU)の意見は、経済優先の前に押しつぶされるかも知れません。
「宇宙空間は誰のもの?」という論議も始まるかも知れません。
※特に欧州は、対米という立場で法律を作る可能性もあります。
夜空には、多くの星が瞬いています。
東京では、明るすぎてよく見えないかも知れませんが、
何年か前にアフリカに旅をしたとき、星で埋め尽くされた夜空を体験しました。
その夜空は、プラネタリウムよりも星が多く瞬いていました。
しかし、何年か後に、その夜空を人工衛星が埋め尽くすかも知れません。
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