5G モバイル業界にとって、もっともホットキーワードです。
中国、韓国、米国の一部では、すでにサービスが開始されていて、対応するスマートフォンも販売されています。
一方、日本では、プロ野球、ラグビーWC、ライブなどで試験を実施したというニュースが流れています。
でも、5Gってそもそも何に使われるのだろう?
今回のIT小僧の時事放談は、
5Gで何が変わるのだろうか? KDDIとシャープが中心になってはじめた試みについて
と題して 5Gを使ったひとつの実験についてブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
5Gおさらい
5G(第5世代移動通信システム)
5Gは、4Gの次の世代となる第5世代移動通信システムを意味しています。
少し詳しく説明すると
現在の主流である4Gで使われてきた通信規格のLTE-AdvancedではなくNR (New Radio, 新無線)という新しい通信規格を採用
その結果
- 10Gbpsを超える通信速度
- LTEの約1000倍にもおよぶ大容量化
- 遅延が少ない
という目標を掲げられています。
(目標であって実際にはこれ以下になると思われます)
例えば、5Gになることで、Netflixの動画を数秒でダウンロードできると言われています。
実験段階
これまで、5Gを使った実験が何度か実施されてきました。
プロ野球を好きな角度でライブ観戦、世界初、「5G」で自由視点映像のリアルタイム配信に成功
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/06/27/3225.html
ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークスは21日、次世代移動通信規格「5G」とVR(仮想現実)技術を使い、好きな角度の映像に切り替えながら、三次元(3D)のパノラマ映像でプロ野球を観戦する実証実験を行った。ソフトバンクは球団を持つ強みを生かして配信技術を蓄積し、他のスポーツやコンサートなどの映像配信サービスにも応用したい考えだ。
https://mainichi.jp/articles/20190321/k00/00m/020/217000c
野球だけではありません
ソフトバンクとシャープは、さいたまスーパーアリーナで行われたバスケットボールの国際試合、ドイツ対チュニジア戦を、次世代通信技「5G」を使い、高精細な8K映像でマルチアングルでライブ配信する実証実験を行った。
https://robotstart.info/2019/08/26/5g-8k-basketball.html
すでに2020年の本開始を睨んで動き始めているところもあります。
KDDIと横浜DeNAベイスターズは8月27日、第5世代移動通信システム「5G」やIoTを活用した「スマートスタジアム」の構築に向けてパートナーシップ契約を結んだ。今後、両社は協力して、VR・ARや自由視点など、最新テクノロジーを駆使して、横浜スタジアムでの野球観戦のエンターテインメント性を高めていく。
https://www.bcnretail.com/market/detail/20190827_133605.html
スポーツやライブ観戦が目立つので実験が多く行われていますが、5Gを使った「地方創生」つまり地方経済の活性化に向けた実験も行われています。
軽種馬の育成支援の実証実験
KDDIがシャープなどが協力して5Gを活用した軽種馬の育成支援の実験を行いました。
※軽種馬というのは、 体格による馬の分類の一つで、体重は400~500キログラム。運動能力に優れ、主に競馬や乗馬に用いられる馬のことです。
実験には、北海道 日高軽種馬共同育成公社、KDDI、国際電気通信基礎技術研究所、シャープ、東京大学大学院情報学環などが協力し
2019年11月4日から12日までの8日間にかけて主に以下の実験を行いました。
北海道新冠郡新冠町 日高軽種馬共同育成公社で行われた実験
- 厩舎の中に8Kカメラを1台、4Kカメラを4台設置
- 撮影した映像を5Gで伝送
- 離れた場所にある8Kのモニターで確認
映像は、馬の管理者や、競馬馬の場合は、馬主が「馬の成長具合をいつでも確認できる」という仕組みです。
8Kカメラの高精細映像で毛並みや筋肉などの状況が確認でき、複数台の4Kカメラでいろいろな場所から馬の状況を確認できます。
ドローンも利用
馬は、成長するにつれて人を載せて走る調教を行います。
調教は、広大なトレーニング場で行うため、その状況を確認することは難しく、双眼鏡などでチェックするしかなかったわけです。
そこで8Kカメラをドローンに搭載して5Gで伝送することで調教の様子を手元の端末で確認する実験も行われました。
8Kカメラなどの非情に大きなデータをリアルタイムで送信するには、これまでの4Gなどでは、間に合わないため5Gの技術がなければ実現できないシステムとなります。
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遠隔地の情報をリアルタイムで
競馬馬の育成が盛んな北海道の新冠町を含む北海道の日高地方は、馬主が頻繁に訪れることは時間と費用がかかります。
今回の実験により、5Gインフラが整備されれば、馬主の手元のスマートフォンやタブレット、パソコンなどで自分の購入した競走馬の状況をいつでも見ることができるようになります。
これらは、精細な映像を撮影する8Kなどのカメラと高速で大容量を送信できる無線愚術である5Gによってはじめて実現できそうなものとなります。
そして、競馬の世界だけではなく、8Kカメラを設置することで工場管理、遠隔地医療などの分野でも応用できるはずです。
スマートフォンだけではない
5Gは、スマートフォンの業界で騒がれていますが、それは、ごく一部の話であって、本当は、いろいろな産業に応用できるはずです。
むしろ、本命は、遠隔地を高速で接続することで距離の垣根をなくすことができるかも知れません。
高速にNetflixの動画をダウンロードするのが目的ではないはずです。
現在、5Gは、中国が先行していて、いろいろなところに5Gが展開されてゆきます。
それは、国内だけではなく、5Gインフラを世界のいろいろなところに載せる戦略をとっています。
米国も後を追っていますが、中国の技術とコストに負けている状況です。
米中の貿易に関する問題は、5Gの先頭を走っている中国企業のファーウェイの世界戦略を牽制する意味もあると思います。
と言っても欧州は、積極的にファーウェイの導入を進めているし、南米、アフリカ、中東までファーウェイの5Gのインフラが導入されるでしょう。
取り残されるのは、米国と日本と、ごく一部の国々となります。
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まとめ
北海道 日高軽種馬共同育成公社で行われた実験は、成功を収めたようですが、これらの機材を導入する資金をどうするのか?
運営費は誰が払うのか?
など、現実には大きなハードルがあると思います。
地方創生と言ってもカネがかかるのは事実、国がカネを出さなければおそらく実現は難しいでしょう。
競馬馬に限って言うと
「おカネを持っている馬主やクラウドファンディングなどを上手く活用できえば実現可能かも知れません。」
どちらにしろ半端ないカネが動くのは事実です。
日本では、docomo,au,SoftBankを中心に5Gの基地局を増設中です。
2020年の春には、サービス開始と言われていますが、対応するスマートフォンの値段やサービス料金などまだわかりません。
国産スマートフォンでソニーモバイルのXperiaが、次のモデルで5G対応という話もでているし、スマートフォンのチップを製造しているクアルコム(Qualcomm)も5Gチップを発表しています。
2019年から2020年にかけて5Gがどのようになるのか、このブログでも取り上げようと思っています。
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