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IT小僧の時事放談

悪魔のバージョンナンバー iOS 13を担当したエンジニアたちの話

2019年11月26日

Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学

iPhone 11シリーズの登場とともにiOS 13が、華々しくデビューした。
しかし、すでに7度のアップデートが配信され、未だにトラブルが続いている。

今回のIT小僧の時事放談は、
悪魔のバージョンナンバー iOS 13を担当した エンジニアたちの話 
と題して、iOS 13にまつわる呆れたエンジニアの話を取り上げてみよう。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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悪魔のナンバー

13 は、西洋において最も忌避される忌み数である。

13という数は聖書でも特別な意味を持っている。イエスを裏切った弟子であるユダは、最後の晩餐で13番目の席についていたとされており、ユダが13番目の弟子であったする説もある。またキリスト教圏の俗信において、イエスが処刑されたのは金曜日であるとされており、13日の金曜日を題材にしたアメリカ映画が大ヒットしたことで、世界中に知れ渡ることとなった。

ウィキペディア

映画だけではありません。

アポロ13号の事故も13の文字が見える。
1970年4月11日、米中部時間13時13分打ち上げられている。

そして、iPhoneのOSである、iOSも13のバージョンで大事故を起こしている。

iOS 13は、2019年9月19日にリリースされていらい数々の致命的な問題を起こしている。

ざっくりとトラブルをあげてみよう

  • モバイル通信が切断されるという致命的な不具合
  • メールの不具合
  • Safariが真っ白になる不具合
  • Bluetooth接続が安定しない、ブツブツ切れる不具合
  • Face IDが認識されなくなる不具合、本体交換になる可能性も
  • スクリーンタイムが正しく表示されない不具合
  • マルチタスク機能が正常に動作しない不具合
  • カメラが起動せず画面が真っ黒のままになってしまうバグや動作がもっさりする不具合
  • カーソルが勝手に移動する問題
  • ショートカットが正常に動作しない不具合
  • コントロールセンターの電卓アプリを起動すると別アプリに遷移するバグ
  • 再起動後にウィジェットのショートカットが使えない不具合
  • メールアプリが開かない、スクロールできないなどの不具合
  • メールやLINEなど様々なアプリの通知が鳴らない不具合
  • メモアプリが落ちる不具合
  • バッテリー残量が安定しない

これは、ほんの一部です。

もう数え上げたらキリがないくらいの問題を発生しています。
やっかいなのは、バグ修正版のアップデートで別のところにバグが発生とか、以前のバージョンで治っていたところがまたバグが発生したなどのような、「絶対にやってはいけないバグ」を多発している。

「問題ないよ」
という人も多いと思いますが、世界中の人から報告されていることを考えると日本独自とか他社のアプリの問題とか言うレベルでもない。

とくに
「モバイル通信が切断されるという致命的な不具合」
などは、スマートフォンとして最悪な障害である。
※docomo回線が多かったということですが、米国でも多数発生している。

そしてこれらを修正するためにアップデートを重ねるという状況です。

iOS 13 リリースの歴史

iOS 13は、2019年9月19日にiPhone 11シリーズと同タイミングで配信された。

13 2019年9月19日 リリース
13.1 2019年9月24日
13.1.1 2019年9月28日
13.1.2 2019年10月1日
13.1.3 2019年10月15日
13.2 2019年10月28日
13.2.2 2019年11月8日
13.2.3 2019年11月19日

Appleは現地時間11月20日、開発者向けにiOS13.3をリリース

iOS 13が、発表されてから2ヶ月の間に7度のアップデートが配信されている。
Appleのヨイショマスコミは、そのたびに「新機能がやってきた」などと騒いでいるが

その多くは、バグ修正である。

特に最初のバージョンで発生していた
「モバイル通信が切断されるという致命的な不具合」
は、試験していないのか? と疑うくらい ひどいもので

Appleの養護者

Appleの養護者たちの一部には、

「リスタートすれば治る」
とか

「初期化すればOK」

などという「戯言」を言っている人もいました。

ちょっとまってくださいね。
あまり 売れていない マニアの時代のMacintoshならともかく 世界ですごく売れているスマートフォンで
マニアならともかく普通に使っている人に「初期化すれば」は、ダメでしょう。

アップデートのたびにギガレベルの通信量を発生させて、不具合が発生したら初期化?

それはないわ

「モバイル通信が切断されるという致命的な不具合」
のときは、主にdocomo回線で発生していたのですが、docomoに問い合わせても Appleに問い合わせても
無視された人もいた状況があった。

回線が切断されたらリスタートって、バカにしていた昔のAndroidなんでしょうか?

さすがに声が広まってきたためか、Appleは、修正版のときに 「モバイル通信が切断されるという致命的な不具合」につれて触れている。

そしてこれらの多くは、大手のマスコミでは一切報道されていない。
CMの絡みがあると思いますが、多くのiPhoneユーザーが困っていたことも事実である。

iOS 13がダメだった理由

Bloombergの記事が掲載された

By August, realizing that the initial iOS 13.0 set to ship with new iPhones a few weeks later wouldn’t hit quality standards, Apple engineers decided to mostly abandon that work and focus on improving iOS 13.1, the first update. Apple privately considered iOS 13.1 the ‘actual public release’ with a quality level matching iOS 12. The company expected only die-hard Apple fans to load iOS 13.0 onto their phones

Google翻訳で訳すると以下の通りである。

8月までに、数週間後に新しいiPhoneに同梱される最初のiOS 13.0が品質基準に達しないことを認識して、Appleのエンジニアはその作業をほとんど中止し、最初のアップデートであるiOS 13.1の改善に集中することにしました。 Appleは個人的にiOS 13.1を「実際のパブリックリリース」と見なし、品質レベルはiOS 12に適合しました。

また、別のニュースでは。

iOS 13についてはダイハード(筋金入り)のアップルファンしかダウンロードしないと予想

という記事も流れている。

つまり iOS 13のバージョンは、不具合を知っていてリリースしてしまったのである。
さらに「新OS(iOS 13)をすぐにダウンロードするのは、コアなアップルファンだけ」と言っています。

どうですか? これ

iPhoneや、Macintoshもそうですが、新OSが出ると「しつこいようにバージョンアップ」を進めてきませんか?
なのに「致命的な不具合を知っていてリリース」したわけです。

新型iPhoneの発表は、ずらせないとしても
不具合を知っていたのにもかかわらず旧モデルにまで同時に問題が多いバージョンのiOSを提供しなければいけなかったのでしょうか?

奢り

iPhoneは、売れています。
単体の企業が販売するスマートフォンとしては、3番目を維持、高価なデバイスと優れたコスト管理のため、利益率は、Android端末と比べても非情に高い(儲けている)レベルです。

1990年代に潰れる寸前まで追い込まれた企業が、不死鳥のように蘇り、世界でもトップクラスの大企業となりました。
強引なキャリアに対して販売方法などの噂も聞こえてきます。

そこまでして大きくなったiPhone市場に対して、現場及び企業の奢りがあったと言われても仕方がありません。

自分のiPhoneだったら投げつけるぞ

自分のiPhoneが、いきなり「通信が切れたり」「SIMカードがありません」「バッテリーが、100%から一気に20%になった」なんて発生したらどう思うでしょうか?

次の買換タイミングでiPhoneを選ぶでしょうか?
そうでなくても 安価で使いやすいスマートフォンがたくさんあるというのにです。

自社のデバイスで囲い込みをするのは良いのですが、その複雑さに限界が来ているのではないかと思います。

こんな記事も見つけました。
Appleのオンラインショップからユーザーのレビューが消えているようです。

見られたくないから消したのでしょうか?
ちょっと やりすぎのような気もします。

Android

かつてAndroidは、ひどいものでした。

Androidは、Googleが配布しているOSです。
iPhoneと違い、世界中のベンダーが自社のデバイスに組み込みできるように改造できるようになっています。

日本のメーカーは、できの良いiPhoneに対抗するためにガラ携の機能を詰め込んで「自滅」しました。
熱暴走、動かない、半日で販売停止 などが起こりました。
それは、iPhoneの比ではありません。

本当に2010年~2013年の国産Androidは、ひどかった
iPhoneが売れるのは当たり前です。

安心、安定、安全 iPhoneに勝てる国産Androidはなかったのです。

今や、Androidは、成熟し、安定して使えるようになりました。
多くのAndroid端末でリスタートなど過去の話です。
ましてや「通信が切れる」なんてことも有名メーカーのものならほとんど発生しなくなりました。

トラブルを起こし続けた国産のAndroidは、ほとんど退場してしましました。

絶対にミスが許されない

「プログラムにバグはつきもの」
「人間は、間違いを犯すもの」

「この言葉は、間違ってはいない」とコンピュータ屋を35年やってきたIT小僧も思っている。
自分もミスはするし、トラブルも起こす。

しかし、世の中には、

「絶対にミスが許されないこともあるのです。」

自分は、かつて 金融系エンジニアでした。

この「絶対にミスが許されないこともある」という言葉は、痛いほど実感しています。
小さなミスで数億円以上の損失が発生することもあるし、取引していた人の人生を狂わせることもあるのです。

そのためにも多重の検査システムが整備され、多くの人が試験に携わっているのです。
金融系のシステムが高価な理由は、「絶対にミスを見逃さない多重試験と人件費」にあるのです。

数十億とも言われるiPhoneに配信するOSも配信されたら影響力が半端なく大きいわけで
プレッシャーも半端ないと思います。

しかし、現場で
「既知の障害を知っていながら、今度リリースするのは、それほど多くに人がアップデートしないだろう」
なんて意識があるのは、かなり危険な徴候です。

そしてそのリリースを許可した人も責任が大きいと思います。

iOS 14は、エンジェルナンバー

次のOSは、悪魔のナンバー13ではなく 14です。

14は、物事の始まりを意味する『1』、そして、天使そのものを表す『4』で構成されているナンバーです。
通称、エンジェルナンバーと言われています。

iOS 14が天使となるか期待しましょう。

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まとめ

このブログを読んでAppleをディスっていると思う方がいらっしゃったら 不愉快な気持ちにさせたかも知れません。

でも実際に起ってしまったわけです。

今回のiOS 13は、いろいろな意味でApple社の転機となると信じています。

参照記事:engadgetより
https://japanese.engadget.com/2019/11/22/ios-13-ios-14/

bloombergより
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-11-21/apple-ios-14-features-changes-testing-after-ios-13-bugs

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