7payと検索すると
不正利用
二段階認証
社長の記者会見
という3つのキーワードばかり表示されています。
7payの記者会見は、経営者として最悪の対応で言葉の端々に
「うちは、被害者なのになぜ責められる」
という不満が見えていたような見えていないような
さて、今回のIT小僧の時事放談は
おにぎり一個で個人情報を買おうとしたというのは、ジョークですよね! 「7pay」 QR決済の光と闇
と題して
そもそもnanacoのポイントを半減までしてなぜQR決済を始めたのかについて考えてみよう。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
nanacoがあるじゃない
「7pay」の開始にあたり、nanacoのポイント還元率が、半分になった。
セブン&アイホールディングスでは、nanacoを消し去りたいというのが本音だろう。
もともと nanacoは、カードで普及していた、プリペイドカードとしては、開始時期が早く
2007年4月23日に- セブン-イレブンでサービス開始となった。
その後、2011年12月1日にAndroidのおサイフケータイに搭載、しかし iPhoneがおサイフケータイが搭載されてもnanacoは対象外
iPhoneに搭載されていねければ、日本市場では、致命的で自分もnanacoを使っている人を月に数語ぐらいしか出会わない。
nanacoの登録枚数は、6,223万枚と枚数的には多く、枚数的には、カードとしても成功している方だと思います。
このブログを読んでいる人もお財布の片隅にnanacoが眠っているかも知れません。
もし、あったら、残高を調べてコーヒーなど買えるかも知れませんのでお店にGo!
個人情報がほとんどないnanaco
nanacoは、開始直後から、簡単に登録することができました。
今では、信じられませんが、生年月日や性別などを入れなくても入会できたのです。
※普及を狙うとしたら敷居を低くするためには「あり」です。
そのため、nanacoを使ってセブンイレブンで買い物しても
「男女」
「年齢」
と購入した商品の紐づけができず、ビッグデータとして価値が低いものであったはず。
しかもライバルのファミリーマートが、PAYを始めると知れば、
「個人データとして使えないnanaco よりも 7payで個人情報を集めたい」
となるでしょう。
さらに、iPhoneで搭載されないnanacoは、将来的に廃止してコストダウンを図りたい。
nanacoは、セブン&アイの中では、「いらない子」として扱われても不思議ではなかったと予想できる。
nanacoの還元率を下げたのも「いらない子」を抹消したい気持ちが現れていたかもしてません。
そこで思いついたのが、
「物理的なプラスチックカード」ではなく、
「コストの掛かるわりに使われないおサイフケータイのnanaco」ではなく
「個人情報がほとんど取れないnanaco」ではない
「QR決済」に飛びついたのではないでしょうか?
コスト重視でITの見識が低い経営者なら「考えそうなシナリオ」ですね。
そして7payの最大の目的は、nanacoでは、できない
「QR決済の個人情報と購買情報を集めてビッグデータを作成、購買データの他社への販売」
も視野に入っていたとIT小僧は考えています。
2020年春以降には、イトーヨーカドー、西武・そごう、ロフトなどグループ企業でも使えるように展開
1日当たり2200万人の来客があるという巨大小売りグループの購買データは、大きなカネを生み出すはずです。
特にマーケティングの部署からは、この要望が強かったはずです。
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おにぎり一個分の個人情報
7payは、2019年4月4日に行われた決算説明会で
独自のバーコード決済「7pay」を7月にリリースする予定と発表
利用者3000万人を目指す
「7payを3000万人にダウンロードしてもらえるような野心的な計画を持って進めていきたい」。
都内で行われた決算説明会で、セブン&アイ・ホールディングスの井坂隆一社長は壮大な計画を打ち出しました。
7payは銀行やクレジットカードからお金をチャージし、レジでスマートフォンを出すだけで会計ができるサービスで従来通り、nanacoポイント(200円で1ポイント)も貯まります。
さらに、7月の導入直後は、すでに1100万ダウンロードを超えている「セブン-イレブンアプリ」から登録できるようし、一気に利用者を増やす計画
送金や割り勘機能アプリ
2019年10月頃には送金や割り勘機能などを持ったアプリをリリースする予定
と機能が増えてゆく。
キャンペーンのひとつが「おにぎり」
2019年7月1日の開始に向かって、キャンペーンを開始しました。
その中で
「セブン‐イレブンアプリから7payに登録された方全員に、税込160円未満のおにぎり1個無料クーポンをプレゼント」
というものもありました。
「おにぎり一個」
そうです
あなたの個人情報は、「おにぎり一個分」だったのです。
同じ個人情報を渡すにしても
Gmail
Calendar
Photo
Map
Google Assistant
Googleの便利なサービスを個人情報を渡すことで使えるようになります。
一方
7pay 「おにぎり一個」
どちらに個人情報を渡す価値があるかは、読者に判断を任せますが、ずいぶん安くみられてものです。
「個人情報」=「おにぎり一個」と推測しただけなので悪意はありませんが、
もし、本当にそう考えていたとしたら、それは、消費者からするとかなり、舐められている。
オムニ7アプリのソースが公開されていた。
「オムニ7アプリ」
というのは、セブン&アイのグループ共通IDである「7iD(旧オムニ7会員ID)」でログインして使う。
同社グループの各種EC(電子商取引)サービスです。
なんとこのアプリのソースコードが、GitHubというサービスに公開されていた。
詳しくは、こちらのブログで書きましたが、公開されているアプリのソースが一般公開されていたというのは、危機意識がなさすぎる。
-
7pay不正利用の影に「オムニ7アプリ」のソースコード流失の可能性? 4年近くGitHubで公開状態だった!
「7payをご利用なさっているお客様および関係者の皆様に、多大なるご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」 2019年7月4日午後、都内で緊急記者会見を開いた7payの小林強社長は、Q ...
まとめ
セブン-イレブン・ジャパンは、
「必ずしも24時間営業は必要ないのではないか」
「加盟店への負担増」
などで世論から厳しい意見が飛んでいました。
「拡大路線が行き詰まり」「従業員が不足している」という意見も多い
その中で囲い込みとビッグデータの取得を目指した「7pay」
残念ながら開始直後につまずいてしまい、悪い意味で「7pay」の名前が広がりました。
スタートダッシュで悪評が広まってしまったため「7pay」の未来は、絶たれたと言えよう。
もし、「7pay」が、復活するとしたら
PayPay並の「100億円あげちゃうキャンペーン」
ぐらいの破壊力が必要でしょう。
しかし、そんなことができるとは、あの記者会見からでは、感じられなかった。
「おとなしくnanacoにしておけばよかったのに」
そんな声がどこからともなく聞こえてきそうである。
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