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IT小僧の時事放談

デジタル著作権管理(DRM)の功罪 昨日まであった電子書籍やデジタル音楽が消滅するかも知れない。というお話

2019年7月4日

Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 8GB 電子書籍リーダー

本屋さんやAmazonで本を発注していたのは遠い昔

今や同じAmazonでもKindleのデジタル書籍、家の中に本が積み上がることもなく、自宅や通勤電車の中でも「読みたいときにすぐに読むことができる」ようになりました。

しかし、それら電子書籍やデジタル音楽には、消滅という危険性があると言う

今回のIT小僧の時事放談は、
デジタル著作権管理(DRM)の功罪 昨日まであった電子書籍やデジタル音楽が消滅するかも知れない。というお話
と題して デジタル著作権管理(DRM)について
小難しい話をわかりやすく開設しながらブログにまとめました。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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Microsoftストア 電子書籍停止

マイクロソフトは、2019年4月2日、オンラインストア「Microsoftストア」で電子書籍の取り扱いを停止すると発表。
「Microsoftストア」で2017年から電子書籍の販売やレンタルを開始していたが、売り上げは伸び悩み撤退となった。

その後、2019年7月に電子書籍の取り扱いを停止

その一方
これまで購入済みの電子書籍が

すべて“消滅”

つまり、電子書籍リーダーやコンピューターから購入済みの電子書籍がすべて削除される。

という自体に陥ってしまった。

ええっ! 買ったものがどうして消えるんだよ!

というあなた!

これから、説明しますが、おカネを出して買ったと思っているデジタルコンテンツ(書籍、映画、音楽など)ってあなたの所有物ではないんです。

権利を購入している?

デジタルの書籍や音楽の多くは、正確にはあなたの所有物ではありません。

おカネを払ってコンテンツにアクセスする権利を購入したのです。

な! なんという話だ!

実は、IT小僧もこの話題を取り上げるまでは、デジタルの書籍や音楽って購入したもので自分のものと思っていました。

どうもDRMというものが大きな役割を持っているらしいことがわかってきました。

DRM

DRM(Digital Rights Management)
日本語で「デジタル著作権管理」と言います。

電子機器上のコンテンツ(映画や音楽、小説など)の無制限な利用を防ぐために、オリジナルのデータを特定のソフトウェアあるいはハードウェアでしか再生できないようにすることで、第三者による複製や再利用を難しくする技術・管理方法のこと。
Wikipedia

DRMの本来の目的は、コンテンツを購入(権利を購入)した人以外での複製や再利用を防止すること

DRMの功

デジタルコンテンツは、デジタルである以上

「コピーしたら 原盤とまったくおなじもの」ができてしまいます。

そこには、本物とコピーしたものは、区別できません。

コピーしたものをネットで配信されてしまったら、著作権も何もありません。
タダで使われてしまうのです。

こんなことが続いてしまったら アーティストなどのクリエイターにおカネが入ってこないため、制作活動など続けることができなくなります。

そこで考えられたのが、DRMというわけです。
デジタルコンテンツの権利を購入した人しかアクセスできなければ、クリエイターの著作権や収入を確保することができます。

DRMについての詳しい説明は、省略しますが、

  1. 暗号化されたデジタルコンテンツを再生できるシステムとアクセスできる鍵でガードされています。
  2. 鍵(権利)を購入することで暗号化された書籍や音楽を聴くことができるようなる

ザックリ説明するとこんな感じです。

DRM万々歳!

そう思うのですが、ここには、大きな落とし穴があるのです。

DRMの罪

DRMは、「暗号化されたデジタルコンテンツを再生できるシステムとアクセスできる鍵」と言うところに注目して下さい。

暗号化されたデジタルコンテンツを再生できるシステム
つまり、指定したアプリなど以外では、再生できない可能性があります。

DEMで保護されているデジタルコンテンツ

例えば、
Kindleで購入したものは、Kindle以外のアプリで読めません。
Apple Musicで購入したものは、Spotifyで聴くことができません。

DRMは、強力な囲い込みをする手法で使われるのです。

Kindleで多くの本を購入した人で、「購入した本を捨ててまで」他のデジタル書籍に完全移行は難しく
Kindleを止めるわけには行かなくなります。

なぜならKindleを止めた瞬間にKindleで購入した書籍が読めなくなるからです。

Apple Musicで100曲ダウンロードしたものが、聴けなくなるということまでしてサービスを止めるのはもったいない。
そう、この「もったいない」という感覚が、「縛り」と言っていいでしょう。

そして最も問題なのが、マイクロソフトの例で上げた

「恒久的な再生が保証されていない」

ということです。

明日、Kindleのサービスが無くなってしまったら、IT小僧が買っている
「あんな本」や「こんな本」が全て読めなくなる可能性があるのです。

※さすがにアマゾンがKindleのサービスを止めるということは、ないと思いますが・・・
でも、以前こんなことがあったのです。

「2009年に米国の「Kindle」からジョージ・オーウェルの『1984年』を一斉に削除」
原因は、著作権問題、『1984年』を購入していた人は、全て読めなくなってしまった。

というように一部のコンテンツでも削除されてしまう場合があるのです。

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DRMフリー

DRMフリーとは、デジタルコンテンツの無制限な複製を防ぐためのデジタル著作権管理(DRM)技術が追加されていない状態、またはDRMが追加されていないコンテンツのことである。 DRMは、音楽ファイルをはじめとするデジタルコンテンツの無制限な複製および流通を阻止する目的で導入されている。
weblio

Apple Musicが、口火を切った。

Apple MusicのiTunes Storeは、DRMフリーのサービスを行っています。
DRMフリーは256kbps AAC(音楽フォーマット)
というように高音質

AACという音楽フォーマットを再生できるアプリならば、iPhone、Android、パソコンでも再生可能です。
自分が、かつてiTunes Storeで曲を購入していました。

その多くが、DRMフリーだったため、Apple Musicを退会した今でも Google Play Musicで聴くことができています。
Google Play Musicでは、CDでの曲も含めて数千曲をクラウドにアップしているので、AndroidでもiPhoneでもパソコンでも音楽を楽しむことができています。

音楽
Apple MusicからGoogle Play Musicに乗り換えてわかったこと

Google Play Musicが、Android 10搭載のAndroid端末に ...

DRMフリーの流れは、書籍でも登場しています。
まだ、音楽ほどの普及は、していませんが、少しずつ多くなっています。

DRMフリー担った理由は、利用者が不便なためとコストの問題と思われます。

DRMフリーにした理由

DRMもデジタルのシステムです。
システムは、破られる可能背があるので、どこまで行ってもいたちごっこ状態

そこで
「どうせコピーされるのだからコピーを制限しないで音楽販売」
という、ユーザーにとってはありがたい状況になってきました。

もっともApple Musicが始めてしまったので、自分たちも始めないと市場から撤退せざる得ない状況に追い込まれていたという理由もあります。

このように音楽コンテンツについては、DRMフリーが全盛になっている一方、書籍は、DRMフリーになっていないところが多いのです。

サブスクリプション

ミュージック

Apple Music、Spotify、Amazon Music、YouTube Musicも月額料金を支払うことで聴き放題という「サブスクリプション」というサービスを行っています。

聴き放題という種類です。

すでに音楽をダウンロードして販売という時代は、終わろうとしています。
Apple Musicは、すでにダウンロード販売を停止するのではというコメントもありました。

IT小僧は、iTunes Music Storeで購入した音楽データとCDから取り込んだ音楽データの数千曲をGoogle Play Musicにアップロードしていて、いつでも聴くことができるようになっています。

Google Play Musicは、YouTube Musicに吸収されるという計画らしいのでそのうちにYouTube Musicだけで楽しむことができるでしょう。
特にGoogle Play Musicは、アップロードした曲の読込が早く、ほぼストレスフリー(通信環境によりますが)です。

Android端末の場合、Apple Musicのアプリの出来が悪く、正直使い物にならなかったのでApple Musicは、止めてしまいました。
今は、Google Play MusicとYouTube Musicで充実した音楽生活を楽しんでいます。

IT小僧は、Amazon Echoを持っているので amazon musicも契約中、こちらは、Echoでライトに聞いています。

書籍

書籍は、DRMのものが多いのですが、Kindle Unlimitedというサブスクリプションサービスがあって、特定の書籍ですが読み放題となっています。
雑誌も多く、

「買ってまでは読まないだろうな?」

という雑誌や書籍を楽しんでいます。

こちらは、レンタルと言うイメージが近いかも知れません。
雑誌を数冊読めば、サブスクリプション代金は元が取れるので大変オトクです。

まとめ

「Microsoftストア」の電子書籍問題は、購入者に対する返金措置を行うことになりました。
また、書籍にメモ書きや印をつけていた場合は、そのデータが消えてしまうことに対して25ドル(約2,700円)を支払うと発表

これは、大手企業だからできることだと思います。
しかし、ここで購入したデジタルの書籍は、どこかで書い直さなければならない。

書籍は、まだまだ、DRM全盛ですが、Kindleのようなサービスは、なくなることもないだろうと思うので安心して書籍を購入しています。

こうして考えると、前章であげた「サブスクリプション」が当たり前となる時代なると思われるのでDRMは減少してゆくことでしょう。

今でも不法コピーをしているサイトや無料で聴き放題を行っているサービスはあります。

しかし、「サブスクリプション」という 低価格で楽しめるサービスが普及しているわけですから、

クリエイターにおカネを払わないサービスは、使わないようにしましょう。

特にMusic FMなどの「違法サービス」は、絶対に使ってはダメです。
映画泥棒のCMでも違法サービスのダウンロードは、犯罪と言っています。

世の中に無料なものはありません。
※YouTubeだって広告があるからこそ、無料で使えることを忘れずに

対価を払っているからこそ楽しむことができるのです。

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