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IT小僧の時事放談

高齢者向けデバイスの正解はなんだろうか? KOMPというデバイスがヒントになるかも知れない。

2019年5月9日

最近、高齢者の事故が増えています。
池袋では、ノーブレーキで歩行者を何人もなぎ倒したという報道がありました。

そもそも80歳を越えた人が、都内で運転すること自体意味がわからない。
公共交通手段がたくさんある都内でわざわざ80歳を過ぎて運転する必要などないだろう。

クルマの問題以前にモラルの欠けた老人が増えているような気がします。

IT小僧も齢57歳 そろそろ老人に近づいているので
「他人事ではありません」

今回のIT小僧の時事放談は、
高齢者向けデバイスの正解はなんだろうか? KOMPというデバイスがヒントになるかも知れない。
と題して、KOMPというデバイスを中心に高齢者向けのデバイスについて考えてみよう。

小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。

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どうしてあんなに不格好

日本の「らくらくスマホ」と呼ばれるものを見てみよう。

でかいボタンで日本語、派手な色使い、不格好

年寄りだから「こんなもんでいい」という香りがプンプンしています。

確かに使いやすいかも知れない。
しかし、このスマートフォンをデザインしたのは、どのぐらいの年齢の人なんだろうか?

スマートフォンという、ある意味、面倒なデバイスを使わせることが、間違いだと自分は思っています。
こんなデザインならば、ガラ携で十分なはず。

そもそも毎日充電しなければならないようなスマートフォンなどいらないだろ

敢えて「スマートフォン」を提供し続けるのは、契約料を高くするためとしか思えない。

スマートフォンを使いこなせる人ならば、iPhoneもあるし、さらに言えば、数万円で「おサイフに優しいスマートフォン」がたくさんあるのです。

わざわざ、あまり使いもしない機能やオプションを付けて通信代金を高くしていたというニュースもありました。

キャンペーンの条件として高齢者に不必要な契約をさせた携帯電話会社
http://www.kokusen.go.jp/jirei/data/201801_1.html

「なめたらあかんぜよ」の50代後半から60代

60歳の手前の世代

IT小僧は、57歳、と言ってもスマートフォンのアプリを書くようなエンジニアを本業としているのでおそらく「らくらくスマホ」などは、使わないと思います。

60歳手前ぐらい、特に男子は、子供の頃に
ウルトラセブン、ジャイアントロボ、ゴレンジャー海外だとサンダーバード世代
メカ大好き、プラモデル大好き
スマートフォンに飛びついた人も多く、若い人が思っている以上にスマートフォンに詳しいです。

もしかしたら 今の20代男子より詳しいかも知れません。

この世代は、ほっておきましょう。

一方、この世代の女子は、メカに詳しくない人も多く、SIMカードの交換どころかご主人やお子さんに設定してもらったままで使っている人が多いと思われます。

と言っても、現在スマートフォンを使っているならば、「らくらくスマホ」には、行かないと思います。

70歳前後

70歳前後、この世代は、仕事によって 差が大きいかも知れません。

仕事でパソコンを使っていた人ならば、iPhoneぐらいは、大丈夫でしょう。
しかし、パソコンなどと縁がない世代は、厳しいと思います。
ガラ携は、使えても スマートフォンは無理という人も多そうです。

スマートフォンが世の中に出てきて 約10年、日本でiPhoneがやってきて8年程度
定年後にスマートフォンが、普及した世代は、60代の世代と大きな差が生じているかも知れません。

数年先にガラ携が、消滅するというのに未だにガラ携の契約者が多いのは、このあたりが影響していると思われます。

そもそも、スマートフォンは、高価なので購入するのも大変だと思います。
ガラ携が、なくなって「らくらくスマホ」に切り替えて高額な通信量を取られる世代かと思っています。

80代以上

他人事ではありません。
IT小僧も生きていれば、あと20年で到達です。
今は、自由に手が動きますが、流石に厳しいだろう。

たぶんスマートフォンは、無理
と言っても「らくらくスマホ」も無理そうです。
そうなった場合、いったいなにを使って人とコミュニケーションを取るのだろうか?

一つの回答が、ノルウェーの企業が作ったデバイスにヒントがありそうです。

昔のラジオやテレビのようなKOMP

100歳になってもテクノロジーを活用できる世界

その一つの回答としてこんな形のデバイスが販売されています。

https://www.noisolation.com/global/komp/

これっテレビ?いやラジオかも知れない。
箱のような形で、右下に大きなダイヤルが1つだけ付いている。

販売しているのは、ノルウェーのNo Isolationという企業
デバイスの名前は、KOMPといいます。

No Isolationは、2015年10月に大学の友人で立ち上げたスタートアップ企業です。
創業者は、カレン・ドルヴァ、マリウス・アーベル、マティアス・ドイルの三人

ちなみに、KOMPは彼らにとって初めての製品ではなく
No Isolationは2016年に、人形サイズのロボットAV1を発売している。

AV1は、病気などで学校に通えず、家や病院にいなければならない子どもたちのために開発された。
子どもたちは教室に置かれたこのロボットをタブレットで遠隔操作する。

1カ月あたりのレンタル料は2,200ユーロ(約27万3,000円)とい高額なため個人ではなく、学校のような組織などで
計13カ国で850台のAV1が活躍中です。

そして次に考えたのが、高齢者向けのデバイスです。

シンプルなインターフェイス

No IsolationKOMPは、インターフェイスはダイヤルだけ
ダイヤルを回せば、オンとオフを切り替えができる。

電源をONにすると家族からの写真が、表示されるだけ

普段は、それだけです。

電話がかかってくると、ディスプレイに10秒間の通知が表示されて、ビデオ電話が始まります。
受話ボタンとかなんにもないのです。

電話が来たら自動的に受け付けて後は、話すだけ

うるさかったらダイヤルを回して電源オフ

あまりにもシンプルすぎて、「iPhoneもびっくり」です。

狙いは、テクノロジーが保つ精神的なつながり

KOMPの狙いは、携帯電話ではなく、高齢者を孤独にしないというという目的を持っています。
タブレットやiPhoneなどを貸し与えても使わない世代にどうやって使ってもらうか?

ヒントはKOMPにあるのではないでしょうか?

変な ぬいぐるみに電話やAIを取り付けたり、不格好なスマートフォンだったり、日本のメーカーも頑張っていると思いますが、自分が年寄りになった感覚でいうと

「違和感がありすぎる」

おそらく、購入した人の多くは、飽きてしまい部屋の隅にころがっているのっではないか?

まとめ

高齢化する日本で最大の市場は、シニア世代です。
そこに最大の市場が眠っています。

「老害」
とか
「年寄りは引っ込んどけ」
とか言われる時代ですが、おカネを持っているのは彼らだということです。

なのに、多くの企業は、
「人口が少なく、おカネを持っていない人が多い若い世代向け」
にサービスや製品を作っています。

今後増えてゆく高齢化世代に対しての製品、サービスは、同じ高齢者がつくれるのではないか?
シニア世代、そこには、あまり手がつけられていない市場があるはずです。

これまでその世代に向けて失敗が多いのは、シニア世代が参加していないからです。

年齢による悩みが多いからこそ、解決できる方法を知っているのではないでしょうか?
ならば、デジタル第一世代(60~70歳)のエンジニアが活躍できるはず。

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Project OVER 55

IT小僧もなにか考えようかな?

今なら、まだ、iPhoneやAndroidのアプリ作成、Cloudの知識、DATABASEの設計もできるからなぁ

オーバー55歳のITエンジニアが集まってプロジェクトを立ち上げたら面白そうだな

でも 打ち合わせと称して、飲み屋に通ってばかりだったりして・・・

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