新聞やテレビも含めてマスコミで一度取り上げられると
一瞬にして広がります。
たとえ、それが噂レベルとか間違っていたとしても
「一度、出てしまったものは、消すことはできません」
良心的なマスコミは、謝罪コメントを掲載しますが、
「そんな 終わったこと 気にする人など ほとんどいないのです。」
今回のIT小僧の時事放談では
Amazon、Appleのクラウドにスパイチップなどなかった。ブルームバーグ報道に決着 ファーウェイはどうなの?
と題して、ブルームバーグが出した記事を検証したら間違いであったことが証明された
ことについて
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
スパイチップ騒動
事の経緯は、2018年10月05日(米国時間)
ブルームバーグが、以下の内容を報道しました。
- 中国と関係がある問いwれているSuper Micro Computer Inc.(略称:Supermicro)のマザーボード(コンピューターの中心基盤のこと)にスパイチップが仕込まれている。
- Supermicroのマザーボードは、AmazonやAppleを含む約30社の米国企業に納入されて可動しているのではないか?
という報道がされました。
https://www.bloomberg.com/news/features/2018-10-04/the-big-hack-how-china-used-a-tiny-chip-to-infiltrate-america-s-top-companies
その記事に対してAmazon、Appleが猛反発
特にAppleは、激怒、「すぐにニュースを訂正しろ!」
さらに「米国議会まに書簡」という騒ぎが発生
Apple&Amazonサーバーが中国人民解放軍の実働部隊にデータを盗むチップを仕込まれたとBloombergが報道、Apple・Amazonは完全否定
2018年10月05日
https://gigazine.net/news/20181005-apple-amazon-supermicro-hack/
アップル、中国製スパイチップ報道を改めて否定--議会に書簡
https://japan.cnet.com/article/35126693/
※Super Micro Computer
Super Micro Computer Inc.(スーパーマイクロ)は、1993年に設立されたアメリカ合衆国のPCサーバ、マザーボードおよび周辺機器メーカーである。
1993年に台湾出身のCharles Liangによって設立
本社はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ市
https://www.supermicro.com/index.cfm
以後、当ブログでは、Supermicro社と呼びます。
※マザーボード
マザーボード (Motherboard) とは、コンピュータなどで利用される、電子装置を構成するための主要な電子回路基板。MBと略される。メインボード、システムボード、ロジックボードとも呼ばれる。
ウィキペディアより抜粋
※ブルームバーグ(Bloomberg)
世界の最新金融ニュース、マーケット情報、市場の分析や、マーケットデータ、金融情報をご提供しています。株式、投資信託から、世界各国の株価指数、金利/債券、商品先物など最新のマーケット情報を掲載。
https://www.bloomberg.co.jp/
今回は、この騒動に決着がついた様子なので解説いたします。
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記事否定
Supermicro社は、直ちにその記事を否定し外部調査会社に依頼を出す。
調査依頼
- 外部の調査会社を起用して調査依頼
- 顧客側も複数の検査を実施
- 調査対象は、現在生産されているマザーボードも含まれる。
調査結果
調査依頼を受けたNardello社(Nardello & Co.)は、12/11日(米国時間12/11)
今日(米国時間12/11)Nardelloは、それらのマザーボード上に悪質なハードウェアの証拠なはい、と結論した。
これをうけて Supermicro社は、以下のレターを公開
おおよその訳がこちら
これらの嫌疑が報道されて以来何度も申し上げたように、いかなる政府機関も弊社の製品上に悪意あるハードウェアを見つけたと通知してきたことは一度もなく、いかなる顧客も弊社の製品上に悪意あるハードウェアを見つけたと告知していない。そして私たち自身も、弊社の製品上に悪意あるハードウェアの証拠を一度も見ていない。
https://www.supermicro.com/en/news/CEO-3rdPartySecurity-Update
というようにブルームバーグの記事が否定されたわけですが、Supermicro社の株は、スパイチップ騒動で
最大41%株価ダウンの影響を受けている。
※Nardello & Co.
米国調査専門会社
https://www.nardelloandco.com/
まぁ、市場は、ブラフで株の乱高下があるのは、確かですが、公的な報道機関であるブルームバーグが、「やらかした」を感じます。
意図した報道
こうした嘘か本当かわからないニュースは、公的な報道機関からも発せられることもあるので注意が必要です。
特に最近のTVの報道は、「いろいろな意識」が働くらしく
「報道しない自由」とか言い出す始末
都合の悪いニュースは流さないことも度々あります。
ニュースなのにワイドショーっぽく映像をつくり
事件の被害者のSNSや学校時代の先生とか引っ張り出して事細かにプライベートなど紹介
「そんなの報道してなんか意味あるの?」
被害者のプライベートをさらけ出しているのに加害者の人権を守る
とか意味がわからない。
※どっちの人権も守れ!
ニュースは、事実だけを報道と解説をしてくれればいいし
「キャスターの意見などいらない」
ちょっと、ブログの趣旨から外れたので軌道修正します。
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ファーウェイ
現在、ファーウェイが米国を中心にバッシングしています。
FiveEya(英国、米国、豪州、カナダ、ニュージーランド)が連携してファーウェイの機器を排除へと他国も誘導しています。
次世代通信規格「5G」が、ファーウェイが派遣を握りそうなので、どうしてもそれを阻止したいという意識が働いていると考えています。
そして、米中の貿易摩擦も影響しているはず。
事実、ファーウェイの通信機器からスパイチップのようなものがあるという
公式見解は、どこからも出ていません。
日本のマスコミからも「意味がわからない装置」とか情報がありましたが、それを検証した記事がないのです。
実際にファーウェイがスパイチップを埋め込んでいたり、ソフトウェアで情報を抜き取っているという
第三者の組織による検証がないまま
「あやしいから排除」
「スパイされるから排除」
「販売停止にしろ」
「やっぱり中国はあぶない」
という世論を形成しているに過ぎません。
いや、本当は、やっているかも知れません。
でもそれなら「Supermicro社」のときと同じように外部調査組織からの発表がないのは、なぜでしょうか?
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お前は、ファーウェイの味方なのか?
と誤解されるかもしれませんが、正式な調査結果が報告されていないのに騒ぐのはいかがなものか?
と弱小ブロガーがここで何を言っても何の影響力もないかも知れませんが、
ファーウェイのスマートフォンを使っていて
「いじめられている人」
「差別されている人」
など ないか心配です。
ファーウェイのスマートフォンを持っていたからと「イジメ」や「差別」は絶対に止めてほしい。
ただ単にファーウェイの製品を使っているだけですから、何の罪もありません。
「日本製を使え」
というご意見がありますが、日本製のスマートフォンなど周回遅れどころか絶滅危惧状態なの
です。
そもそも、多くは、中国で生産されています。
あのiPhoneですら中国の工場で生産されているのです。
日本は、スマートフォンの世界で米国と中国に負けたのです。
もう、追いつける力もありません。
今回のファーウェイのバッシングは、政治的な意味合いが強く、駆け引きに巻き込まれている状況と思っています。
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厳密には、日本製ではないですが、今、一番マトモなスマートフォンは、SHARPだと思います。
まとめ
通信機器というインフラにおいて国産メーカーは敗北しています。
Nokia、Ericsson、Samsung、Huaweiなど中国系に支配されているのが事実
通信機器は、戦略機器となりやすいので政治の駆け引きに使われる場合が多いのです。
NECも富士通も東芝もハードウェア部門を売っぱらってしまいました。
SHARP製のDynaBookが、登場するという噂もあります。
日本は、米国から言われて ファーウェイの排除に向かっています。
ここまで風評が広がってしまったら、ファーウェイ製品は、日本で売れなくなることだけは、間違いないでしょう。
この件は、Supermicroのマザーボード事件のように公的な見解をまってもう一度、ブログにしたいと思っています。
最後にファーウェイのスマートフォンは、よく出来ています。
非常に魅力的な製品で売れるのがよくわかります。
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