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IT小僧の時事放談

石油の次は、リチウム 資源をめぐる戦いが激しくなっている。電気自動車の覇権を握るのはどこだ!

気象と戦術 天候は勝敗を左右し、歴史を変える (サイエンス・アイ新書)

石油利権を巡って、1990年 湾岸戦争が勃発した。
1990年8月2日午前2時(現地時間)、イラクは、クウェートに侵攻、兵力の差は大きく、クウェートは、占領されてしまった。

この戦争の原因の一つに石油価格の問題があった。

今回のIT小僧の時事放談
石油の次は、リチウム 資源をめぐる戦いが激しくなっている。電気自動車の覇権を握るのはどこだ!
と題して、リチウムという金属が、次の自動車業界の覇権をさゆうしそうである。
というお話です。

小難しいことをわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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石油利権

1980年後半の話
イラン・イラク戦争で経済状況が悪化したイラクは、世界第5位の石油輸出国だった。
そこでOPECを巻き込んで石油の生産量を減らし、石油価格をつり上げようと画策

ところが、安値で石油を売りさばくことで商売していたクウェートが、大反対
※理由は、おそらく サウジアラビアの政策が気に食わなかった。

そこでイラクは、「(クウェートが)イラクの石油を盗んでいる」などのデマを流しながら「戦争に勝ったらすべてうまくゆく」など宣伝活を、軍部を煽り、戦争へと突入していった。

米国を中心とした多国籍軍で対イラクの戦争開始
1991年3月3日に、イラク代表が暫定休戦協定で戦争終結

その後、イラクは、大量破壊兵器を持っていると米国を中心に言いがかりをつけられ(結局なかったけど)イラク進行、サダム・フセイン大統領は、抹殺された。

イラクの石油は、誰のものになったのでしょうか?

※この戦争ががきっかけでイスラム国の問題に発展するが、ここまでとします。

このように、エネルギー問題は、いつの時代でも争いの火種となっています。

1980年代以降、石油は、世界経済でもおおきな意味を持ち、石油価格で市場が揺さぶられます。

現在では、中東だけに偏っていた石油経済は、他の久野の石油産出や、シェールガスなどの登場もあって、1990年代のようには、ならないと思います。

しかし、今後、別の資源を争う可能性が出てきました。

リチウム

みなさんもリチウムという金属を持ち歩いていると思います。
スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、モバイルルータ、モバイルバッテリー、ブルートゥースイヤフォンなどなどバッテリーで駆動するもののほとんどが、

リチウムイオンバッテリー
(正確には、「リチウムイオンポリマー電池」と言います。)
を搭載しているはずです。

「軽量で高い電圧が確保できメモリー効果がなく、自己放電が少なく充電/放電効率が良いし寿命が長い」
などなど他にも多くの利点があります。

また、電気自動車の主要電源として、今後、さらに需要が増えることになるでしょう。

そう この電気自動車(EV)の登場でリチウムという金属が、より重要視さえることになったのです。

つまりリチウムがなければ、電気自動車(EV)は成立しないのです。

産出国

リチウムを大量に産出できる地域は、限られていて
世界全体の供給量の半分以上が、アルゼンチン、ボリビア、チリという3カ国に限定されています。

この3カ国を「南米のリチウム・トライアングル」と呼ばれています。

政治的にも不安定なアルゼンチン、経済的に厳しいボリビア、チリというこの3国は、今後、リチウムの需要増大によって大きな利益を生むことになります。
その一方、その資源をめぐって世界中の国々に影響されやすくなるでしょう。

例えば、ボリビア
エボ・モラレス大統領は、2006年、国内天然ガス資源の完全国有化を決定
これによりボリビアに進出していた、レプソル、エクソンモービル、ペトロブラスなどの石油・ガス関連の外資系企業は、取引が困難になってしまった。

今後、リチウムの鉱山なども国有化に進むことは間違いないだろうと言われている。

今後、この世界的に最重要鉱物をめぐる争いが激化する可能性がある。

さらに中等のOPECと同じように3カ国でリチウムの供給を調整、価格をコントロールする可能性も否定できない。

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中国

中国は、リチウム市場を掌握するために積極的に動いています。

採掘されたリチウムの処理工程は、中国が独占状態に近い状態にあります。
※モバイルバッテリーが中国製品がほとんどなのもこの影響かも知れません。

中国は、世界中で資源確保を計画的に進めていて世界有数のレアアース鉱物産出国のコンゴ民主共和国のインフラ構築に何十年も資金を投じています。
もちろん資源目的であることは、間違いない。

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リチウム以外

リチウムは、理論上は海水からの抽出もできることから、採算次第では、海水からリチウムを取り出すプロジェクトが開始される可能性があります。

また、中東諸国では、石油採掘による大量の地下水から希少金属を取り出す計画もあります。

話をリチウムに戻そう。

現在のところコストを考えれば、リチウムバッテリーが最善の方法となっています。
リチウムに依存しないバッテリーが開発さえれば、「南米のリチウム・トライアングル」は、コスト次第で見向きもされなくなる可能性もあります。

2019年1月、ドイツはボリビアと契約を結んだ。
内容は、2092年まで年間4万トンの水酸化リチウムを調達する権利というものです。

また、ドイツのフォルクスワーゲンは、中国のリチウム企業と10年にわたる契約を成立させた。

このことからドイツの自動車産業が、ガチで電気自動車の主役になろうとしていることがわかる。

ここで疑問

ドイツとボリビアの契約は、「2092年まで年間4万トンの水酸化リチウムを調達」とあるのですが、2092年は、流石に長期すぎないか?
リチウムを必要としないバッテリーが開発されたら。この計画は疑問

一方、日本は、水素自動車(FCV)別名「燃料電池車」を国が、後押しで推し進めていたのですが、世界的にもEVが主流になりつつあります。
そもそも燃料電池車を研究している国は、日本ぐらいになってしまいました。

今後、FCVは、どうなるか不透明ですが、今のところは劣勢です。

まとめ

「安くて丈夫で壊れない。そしてよく走る」
という日本車は、世界で大きなシェアを持っています。

この日本車は、EVの登場でひっくり返される可能性も十分考えられます。

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