1999年7の月 空から恐怖の大王が降ってくる。
ある程度の年齢以上のみなさんは、ノストラダムスの大予言
という本を読まれたり、テレビで特集したのをご覧になったと思います。
結局、恐怖の大王などは、やってこなかったわけですが、コンピュータ業界は、2000年問題と戦っていたと言います。
さて今回のIT小僧の時事放談は、
空からの使者 気球でインターネット接続 Project Loon(ルーン)
と題して、すべてをインターネットでつなげよう
について考えてみました。
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今回も小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいいただけたら幸いです。
目次
インターネット接続数
そもそもインターネットに接続している人ってどのぐらいいるのでしょうか?
Global Digital Statshot Q2 2017
https://www.slideshare.net/wearesocialsg/global-digital-statshot-q2-2017?from_action=save
これによると
2017年4月現在
世界にはおよそ74億9700万人
インターネットに接続できる環境にユーザー数は38億1100万人
普及率は51%
世界中の半分の人が、インターネットに接続できる状況になっています。
ネットに繋げない(繋がない)子供や高年齢の人も含めてると多くの人がインターネットに接続できる環境にいるのだと思います。
あるいは、別の見方をすると
都市部に人口が集中していることも考えられます。
例えば、アフリカ、中東、中央アジアなどの砂漠地帯、アマゾンのジャングルなどは、まだまだかと思います。
そこまでしてインターネットを接続することに意義があるかどうか?
と言われると「わからない」としか言えませんが、Googleは、世界の人にインターネットを接続させる野望を持っているらしく
Project Loon(プロジェクト ルーン)もその一つです。
Project Loon(プロジェクト ルーン)
2011年、Googleの親会社、Alphabet(アルファベット)でX(エックス)という子会社で研究が開始されました。
X(エックス)というのは、次世代技術の開発を担うプロジェクトで今回のProject Loonの他にもProject Glass、Google Self-Driving Car、Google Contact Lensなどが表明されています。
さて、このProject Loon(プロジェクト ルーン)は何かと言うと
気球に通信機器を搭載、インターネットが接続できない地域で飛行させ接続させる
というプロジェクトです。
このプロジェクト、2016年のペルーでの実機実験を成功させ、実験ではなくビジネスとしてスターチすることになりました。
2018年7月11日(米国時間)
・Alphabet傘下の企業として独立
2018年7月19日(米国時間)
・ケニアのテレコムケニア社と契約
2019年から
・1機の気球でネット接続サービスを開始
7年の研究を経て、企業としてスタートすることになったわけです。
世界人口の半分以上がまだインターネットにアクセスできない。Loonは、世界中の田舎や遠隔地の人々とのインターネット接続を拡張するために設計された、宇宙の端を走る風船のネットワークです。
https://loon.co/
https://youtu.be/MiEZfRh-h-s
気球って風で流されるのではないのか?
そう、自分も思ってました。
要は、自力で航行できないので風に飛ばされて気がついたらインド洋上空とじゃないのか?
Project Loonが使う気球は、テニスコートぐらいのヘリウム気球で上空60000フィート(約18.2Km)まで上昇
旅客機の最高高度が、33000フィート(約10Km)なのではるか上級に位置することになります。
でも、風が・・・
プロジェクトの初期段階では、数多くの気球を飛ばして連携させしようとしていたらしいですが、
一箇所に留まる技術を開発したため
1つの気球で広範囲に対応できることになりました。
なぜ、そんなことが可能なのか?
上空60000フィート(約18.2Km)という高度では、高さによっていろいろな方向に風が流れています。
この風(気流)は、高度によって向きが違っています。
このいろいろな方向に流れている風に上手に乗ることで ほぼ同じところに留まるという仕組みです。
とは言っても場所、季節などで変わるだろう?
そうです、複雑な風の流れに対処するために、機械学習つまりAIを使ったナビゲーションシステムで気球自信で一箇所に留まるようにコントロールすることに成功となりました。
「これはまるで風とチェスをするような、極めて繊細な制御なのです」
プロジェクトの代表 アストロ・テラー(Astro Teller)氏はインタビューで答えています。
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AIによる問題解決
気球が一箇所に留まることができるようになったた、ネットに接続できない地域に10~30ほど気球を上げることで
世界中の人々が全員インターネットに接続できる環境を実現
できるとアストロ・テラー(Astro Teller)氏は、答えています。
この気球に使われているAIは、「ガウス過程」(Gaussian process)と呼ばれる論理で構成さえていて
比較的少ないデータの分析で対処できるという理論だそうです。
※よくわからんが、興味のある人は、本を見てください。
人間による解析やプログラミングでは、対応できない不確実性をAIは、対応できるようになったわけです。
インターネットだけではない
AIによる気球の技術は、気象観測や地質調査などのも有効に活用できそうだとNHKニュース(2020年12月10日)で言っていました。
気球の基地局は、世界中のどこにあってもよく、自動的に目的地に流れて行って、同じ地点でいろいろな作業を行うことができる。
そういえば、日本の上級にもやってきましたね
2020年6月17日に確認された白い飛行物体
ルーンだと思ったのは自分だけでしょうか?
現実世界に登場したAI
これまでのAIは、画像処理や音声認識、言語変換、広告のターゲティングなどで使われてきました。
今回のProject Loonは、現実世界でAIが活躍し始めるという新しい一歩を踏み出すことになります。
今後、実用化が進む、自動運転などAIによる自己学習能力は、加速度を増しことでしょう。
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まとめ
世界中をインターネットで接続する。
電波の届かないところを気球で接続しようなどとどこからそんなアイデアが出てくるのだろうか?
そこに資金を投入するGoogleは面白い。
モンゴルの遊牧民族が、悪魔(TV)が、入ってきために若者が遊牧生活を止めて街に行ってしまった。
と言っていました。
Project Loonがもたらすインターネットは、天使か悪魔か、恐怖の大王か?
結果は、わからないけれど、新しい何かが見えてくるような気がします。
Project Loon(プロジェクト ルーン)
https://x.company/projects/loon/
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