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IT小僧の時事放談

大量転送と高速転送の落とし穴 5G普及のハードルは高い

ネルソン・ピケ、アラン・プロスト、ナイジェル・マンセルそして
アイルトン・セナ
1990年代のF1は、煌めくスターが勢揃い。
最近のF1と違いマシンより、人間の比重が大きく、ドライバーの腕がものを言う世界でした。

そのF1マシン、時速300Kmを超えるスピードが出ますが、それは、サーキットの中でのお話、
決して、近くのコンビニまで出かけるクルマではありません

今回の「IT小僧の時事放談」は、
「大量転送と高速転送の落とし穴 5G普及のハードルは高い」
と題して
「世界が争う、5G通信の光と影」
について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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5G

5Gとは、第5世代移動通信システムのことです。
以前、このブログでもご照会しましたが、簡単に言って

1.10Gbps以上の通信速度
4Gの10倍のスピード
2.エンドツーエンドで1ミリ秒の低遅延
一瞬のデータ転送
3.99.999%の信頼性
エラーなし

こんな感じです。

今、スマートフォンで使われているのは、4G(第4世代移動通信システム)とよばれるもので
厳密には、LTE-AdvancedとモバイルWi-Fiで普及いているWiMAX2のことになります。

docomo Xi(クロッシィ)
au 4G LTE
SoftBank 4G

現在、3キャリアが使っている4Gは、正式には、3.9Gなので厳密には、4Gでは、ありません。
商業上4Gとしていたのですが、ここ数年、10MHz幅の帯域と既存の周波数を束にして通信するキャリア・アグリゲーションという技術をとりいれることで正式に4Gとなっています。
通信速度は、50Mbps - 1Gbpとされています。
これは、理論値なので実際には、そこまで出ていませんが、BBSと呼ばれる古の通信は、最高でも56kbp(有線)ですから、時代の進歩は、恐ろしい。

この5Gは、次の通信技術のキャスティングボードを巡って激しい争いが続いています。
送信インフラでは、スウェーデンのエリクソン(Ericsson)、フィンランドのノキア(Nokia)、中国Huawei Technologies、SAMSON、NEC、そしてNTTが参入しています。

クライアント(つまり受信側)では、Androidの主流 CPU Qualcomm社ののSnapdragon 855を発表、今年後半から来年早々に5G対応スマートフォンが登場すると言われています。
一番手は、Xperiaとも言われていますが、まだ噂の域を出ていません。

※現在の最新 CPUは、Snapdragon 845です。

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高速通信の欠点

5Gを使った高速通信ですが、大きな弱点があります。
・遠くまで届きづらい
・直進性が強く部屋の中などの障害物に弱い

現在、ビルの上などに設置されている携帯電話のアンテナを5Gにすることは、可能と言われています。
しかし、前述したように電波が届きにくいという性質があるために建物の中では、つながらない可能性が高いと言われています。

5Gのスマートフォン買っても意味ないじゃないか(怒)

ということになりかねないですね。

スモールセルの大量設置

建物の中に入りづらければ、中継すればいいのです。
というわけで5Gの電波を中継する「スモールセル」をあちこちに設置するという方法が検討されています。
あちこちと言っても、使えるように成るには、膨大な「スモールセル」が必要になります・

ロンドン市では、現在、Telefonica UKが、75の「スモールセル」を設置していて
2019年に400基の設置を予定しています。
これでも市内全域ではなく一部ということなので市内全域をカバーするのには、どのぐらいの数が必要になるのでしょうか?

しかし、日本では、かつて、この「スモールセル」のようなものを設置したサービスがありました。

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PHSで経験済み

今の人は、あまり、ご存じないかと思いますが、PHSという携帯電話が、普及していた時期がありました。
料金が安く、高速通信が可能、ただし 半径500m ぐらいの電波しか届かないという規格でした。
電波が遠くまで届かないため「ものすごい数の基地局(アンテナ)」が必要になります。
アンテナ(マイクロセルと呼ばれていた)は、比較的低価格なため、街のあちこちに設置されていました。
当時、一番多く見られたのは、公衆電話ボックスの上でした。

このPHSの規格(一部)は、日本主導でつくられて、アジアを中心に普及をはじめましたが、携帯電話の性能が上回ったため、2018年3月31日に新規受付終了、停波は、2020年7月31日に予定されています。

そうです。
日本は、PHSでアンテナ(マイクロセル)の大量設置を行った経験とノウハウがあるのです。
このときの設置ノウハウが残っていれば、日本の5Gは、一気に普及する可能性があります。

2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、急速に普及する可能性がありそうです。

ちょっとまって

5Gの「スモールセル」については、世界の企業が先を争う家のようにい参入してきます。
一台、2000$からと言う値段も出てきていますが、まだ、各社が開発途中

日本がリードするためには、2020年までに最低限、都内+オリンピック競技地で通信が可能になっていないと意味がありません。
そのかわり、先走ってしまうとその後の世界の潮流から孤立する可能もあります。

現状では
「法制度を含めて自治体や通信事業者の意見はいまだ統一されていない」
と言う状況下であと2年しかないのです。

まとめ

F1を街の中で走らせるには、専用コースが必要です。
ならば、コンビニまで超高速で移動するために専用のコースを引けば、F1でコンビニへ買い物に行くことができます。

スマートフォンの世界で、負けてしまった日本は、この5Gで世界をリードできる可能性があります。
PHSのマイクロセルの多数設置を経験しているからです。

しかし、5Gで世界をリードするために法整備を急ぐ必要があります。
こういうことを理解できる政治家や官僚が活躍しないと
せっかくの5G普及のチャンスを逃してしまします。

「モリカケに粘着」している場合ではないのです。
政治家と官僚、民間が一体とならないとこのような事業は、絶対にできません。

いい加減、日本を先に進めてほしいと願っています。

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