3キャリアから夏モデルが発表されました。
Huaweiの躍進
Sony Mobileの最後の聖戦
地味だけど売れそうなSHARP
端末機種メーカーによっていろいろな思惑があると思いますが、
基本、3キャリアで発売されている端末は、SHARPを除いてSIM FREE機種として日本で販売されていません。
今回の「IT小僧の時事放談」は、
「SIM FREE機種が自由に購入できない限り、Androidの不幸は、続きます。」
と題して
「キャリアで販売されているAndroid端末の悲劇」
について考えてみました。
今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
キャリア夏モデル注目3機種
Huawei P30 Pro
今年、最大の注目端末は、Huawei P30 Proで決まりです。
docomoから販売される機種は、カメラ機能ならば、世界最高レベルです。
AIを使った補正をフル活用して「ただキレイな写真」に特化しています。
50倍のズーム機能を搭載、月も撮影できるという、コンパクトカメラも真っ青のカメラ機能
誰が撮影しても、昼夜関係なく、簡単に美しい写真が撮影できます。
スマートフォンの写真として正解です。
芸術写真を撮影するわけではないので補正されようがどうでもいいのです。
このHuawei P30 Pro docomoでしか購入できないことが予想されています。
SIM FREEは、販売されないのです。
Xperia 1/10
Xperia XZ2で売上を大きく下げてしまったソニーモバイル
Xperiaは、世界的に販売不振でSony Mobileは、赤字垂れ流し状態
世界的には、まったく相手にもされない状況まで落ちてしまいました。
今回の端末は、最後の聖戦というか、追い詰められたというか、起死回生を狙った端末です。
カメラで勝負するためにXperia 1は、3眼カメラになりました。
異様に長い 21:9の縦型ディスプレイ
プロ使用の動画撮影機能
値段がどのぐらいになるかわかりませんが、Huawei P30 Proと同じぐらいの値段だったら、そこそこ売れるはず
しかし、問題は、端末代金分離で「実質半額」などのような 安く買えるようにみえるマジックは消滅
iPhoneでさえ「高価」なため売れ行きが一気に下がりました。
高価なiPhoneも値下げをしたら売れ始めたように、スマートフォンは、値段が重要視されるようになりました。
Huaweiもミドルレンジのスマートフォンも販売しているように、
せっかくXperia 10というミドルレンジのスマートフォンをワールドワイドで販売しているのに
国内では、販売されないようです。
Huaweiもハイスペック端末でアピールして主力販売は、Huawei P20 liteのようなミドルレンジです。
Xperia 10におサイフケータイを搭載して 防塵/防水で 4万円程度だったら、Xperiaブランドで売れるんじゃないのかな?
現在、その市場をSHARP AQUOS sense2が、かっさらっています。
まだ発売前なのに、御用マスコミが、持ち上げていますが、10万円程度のおカネをだせるのだったら、iPhoneを買います。
SHARP zero
AQUOS zeroをSIMフリーで登場させてきました。
SHARPは、Sony Mobileより、国内販売で売れています。
もともと、目の付け所がSHARPなだけあって、アイデア豊富な家電メーカーでしたが、
液晶にこだわり過ぎて経営が歪んでしまいました。
経営母体が、台湾の企業に移り、SHARPは、本来の魅力を取り戻しつつあります。
地味な端末ですが、基本通りに造られていて好感が持てます。
そしてなにより軽量
Xperiaと違い、キャリアとSIMフリーで販売
そして値段で選ぶことができます。
ハイスペックのzero
コストパフォーマンスのAQUOS sense2
コンパクトモデルのR2 compact
というようにスマートフォンを何を求めるかについて選択できるようになっています。
AQUOS zeroは、そのなかでもハイスペック端末で10万円を越えますが、SIMフリーでも購入できることが意味がある。
キャリアからは、SoftBankから購入できます。
その他の機種
Galaxyは、以前の勢いがなく、できは、いいと思いますが、日本では、SAMSUNGは売れないだろうな。
LGも同様です。
富士通が、まだスマートフォンを販売しているのは、驚きです。
過去にARROWSとREGZAという、Androidの評判を落とした張本人のひとつ
REGZAは、撤退しましたがARROWSは、生き残っているんですね。
誰が買うの? 日本製だから?
京セラは、独自路線で生き残っています。
タフ携帯は、素晴らしい。
Huaweiは、中堅機種も出しています。
NOVAシリースは、値段の割によくできていて世界的に評価が高いです。
でもこれらの携帯、一部を除いて、キャリアでしか購入できないんですよ。
本来の性能が発揮できないキャリア版携帯
このブログで紹介したことがありますが、キャリア版の端末は、
使われないアプリが山のように初期導入されています。
この使われないアプリ「メモリー」、「バッテリー」、「快適さを損ねる」ものが多いのです。
そして困ったことに消せないものがほとんどです。
さらに性能が著しく劣る 電話帳 などもインストールされています。
外観も背面に docomo とか au とかロゴが入りまくり
性能だけではなくデザインも大きく落としています。
この点、Appleは、偉い。
一切、手を加えさせない状態で販売しています。
iPhoneは、キャリアのロゴなど入っていません。
しゃべってXXXとか、羊が画面を歩いたりしていません。
そりゃ、iPhone売れますよ
初期に入っているアプリがメモリーを圧迫したりしませんから
iPhoneが快適なのはあたりまえです。
いらないアプリは、消したいな
Huawei P30 Pro
Xperia
この機種を国内で手に入れるには、キャリア版を購入するしかありません。
国内では、SIM FREE版が、売っていないのです。
キャリアが、販売するから、SIM FREE版を売らせない契約になっているかどうかわかりませんが、大人の事情が邪魔していると思います。
自分の好きな端末を購入、携帯接続会社と契約してSIMを購入して使う。
こうした日本以外では、あたりまえで行われていることが、この国ではできません。
正確には、できますが、欲しい端末は、「キャリアで買いなさいと誘導」しているとしか思えません。
別にキャリアが「悪」と言っているわけではないんです。
ただ、キャリアで売るならば、余計なアプリを初期導入しないで売って欲しい
と言っているのです。
キャリアのアプリが必要ならば、オプションにして、契約する時に
「このアプリを導入するとポイントが付きます」
でもいいのです。
他社のアプリを導入させてポイントや値引きをするサービスは、お役人から禁止する方針が出ていますが、
キャリアのアプリならお役人も文句をいわないでしょう。
つまり、メーカーから発売される端末は、メーカー発売のまま販売して欲しい
ということです。
SIM FREE版の充実
日本では、SIM FREE版の端末を入手するためには、iPhoneを除いて、購入する時にどこかのキャリアと契約するが前提のようになっています。
確かに高級な端末が、ただのような値段で手に入る日本は恵まれています。
といっても キャリアは、損して売っているわけではありません。
損しない仕組みになっているだけです。
自分は、auの回線とIIJmioの回線をつかっていますが、Xperia XZ2 Compactがが、欲しいと思ったら、docomoと契約するしか購入する方法がないのです。
Xperiaは、海外でも販売されています。
Xperia 10を海外の通販で購入してIIJmioのSIMをセットすれば使えますが、技適という認定がされていなければ
法律上、日本で電波を出しては、いけません。
使っている人もいるかも知れませんが、法律的には、アウトです。
SIM FREE版のAndroid端末の中には、低価格なのに快適に動作するものが多数揃っています。
例えば、
ASUS
Motorola
Huawei nova
Oppo
自分が使っているEssential Phoneもそうです。
もっと自由にSIM FREE版の購入ができるようにしてほしいと願っています。
Androidの悲劇
今から5年ほど前
「まともに使えないAndroid端末」を販売していた日本メーカーがありました。
「電話すると電源が落ちる」
「着信するとリスタートする」
「充電すると熱を持って充電できない」
「電源をいれると再起動を繰り返す」
「熱くて手に持てない」
「電話帳が、入力した順番にしか並ばない」
信じられないような醜い端末が売られていました。
中には、販売した当日の午後に販売停止したスマートフォンもあったのです。
これらのほとんどが、ガラ携の機能を載せていました。トラブルの原因は、詰め込み過ぎです。
このような醜いスマートフォンが出てきたため
Androidは、ダメだ
Androidは、まともに動かない
などの悪評が生まれ、iPhone一人勝ちになったのです。
そうです。iPhoneは、余計な機能を初期導入させなかったからです。
失敗から学ばない
ガラ携が、世界一だと自負して、世界で売ろうとしたら売れませんでした。
なぜ売れないのか?
売れない原因を調べもせず?いや調べても上層部が納得してくれなかったのかも知れません。
「高機能」
「多機能」
「高品質」
でも「使う人は、何が必要なのか?」を調査してなかったのですね。
「よい製品ならば売れる」と勘違いした結果です。
さらに「ものづくり日本」というハードウェア優先の考え方が足を引っ張りました。
残念ながら、今でも「下町ボブスレー」とか似たようなことを繰り返しています。
「ボブスレーの経験がない人」が造っても優れたものができるわけありません。
日本は、かつて「見よう見まね」で製品をつくり、本家より安く優れたものを生み出してきました。
その成功体験を元にさらに改善をすすめ高機能を目指しました。
1990年代までは、その方式で成功してきましたがその後、成功にはなりませんでした。
消費者を置いてきぼりにしてきたからです。
中国も同じように「見よう見まね」で製品を作り、本家より安く優れたものを生み出しています。
しかし、そこから先が日本と違いました。
多くの失敗を学び、何が必要とされているかを見極め、消費者の嗜好を調査してきました。
その結果、世界2位のHuawei 世界4位 アジア1位のOPPO、Xiaomi5位が誕生しました、
技術立国という看板を背負いすぎたからかも知れません。
格安スマホは安くない
というコラムを読んだことがあります。
格安スマホは、通信量が安いけど、スマホ自体は、安くない!
さらにキャリアメールが使えない、キャリアのサービスが使えない。。。
などなど 広告もあるのでキャリアに対して言えないことも多いのかなと察してしまいます。
今どき、キャリアメール?
キャリアメールのアプリケーションのダメさ加減を知らないのでしょうか?
遅い、落ちる、古いメールが消えてゆく・・・
改善されるの気配がない。
キャリアのサービスが使えない。どうなんだろう? キャリアサービスって、有料サービスの廉価版でしかないような気がします。
音楽、動画、書籍どれもKindle、Netflix、AppleMusic、AWAより優れてるとは思えないんだけど・・・
キャリアのサービスは、キャリアに縛り付けるためのものであって、本当にユーザー視点でみているんだろうかと疑問を持っています。
その、キャリアのサービスを使うために最初から入っている大量のアプリが、スマートフォン本来の性能を阻害していると言いたいのです。
キャリアありきのスマートフォン開発
日本のスマートフォンは、キャリアから仕様が出されてそれに沿ったスマートフォンを開発してきた歴史があります。
そのスマートフォンは、使用者のためではなく、キャリアのために造られています。
キャリア向けに出荷されたものは、巨額な宣伝費用をかけて、ある一定の数は売れることになります。
それで商売が成り立っていたため、使用者と向き合っていなかったような気がします。やがて、無理難題な機能が追加され、自滅してしまったのです。
その間に日本の技術を学び、失敗したらを分析し、何が必要とされているかを見極め、消費者の嗜好をきちんと捉えてきた中国のスマートフォンが世界でシェアを獲得していったのです。
まとめ
再三延べますが、キャリアが悪と言っているわけではありません。
ただ、必要のない(アプリ)をセットして販売するのは、止めて欲しい、せめて、選択の余地を残して欲しい。
と言っているのです。
キャリアで販売している機種が、SIM FREEで自由に購入出来ないという現象を解消してほしいのです。
なにより
使わない(使えない)余計なアプリを入れない。
ここが解消されるだけで、キャリアの販売している端末のイメージがかなりアップすると思います。
ポイントなんかいらないから、もっと自由に好きなな端末を買えるようになりたいものです。
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