SpaceXの打上回数は、加速度的に増加しています。
1段目のロケットを回収することでコストを3/4ほど圧縮、ロケット打ち上げをビジネスとして成り立つように考えられています。
2018/04/19
SpaceXは、TESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite)と命名された探査衛星を打ち上ました。
https://www.nasa.gov/tess-transiting-exoplanet-survey-satellite
今回の「IT小僧の時事放談」では、
「TESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite) SpaceXが打ち上げた NASAの通過型外惑星探索衛星」
と題して
「宇宙探査」について考えてみました。
今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
遠いご近所
生命が生きられるという惑星は、地球のような自分から光などのエネルギーを出していない星です。
ですから、太陽やシリウスのように光らないので見つけにくくなっているため望遠鏡での観測は、地上から難しいものでした。
火星とか金星が、光り輝くのは、太陽光線の反射によるものでしかも宇宙的なスケールだと眼の前にあるようなものだからです。
生物が存在するとされているのは、太陽のような星ではなく、その周りを周回している惑星なのでそれを調べる必要があります。
近年、恒星プロキシマ・ケンタウリの周りで、地球ほどの大きさの惑星プロキシマβが発見されました。
今の所、地球に一番近い、生命が存在できるかも知れない惑星です。
と言ってもその惑星まで4.24光年かかります。
なんだ
たった4年4ヶ月程度じゃないか
と思ったアナタ
光のスピードで4年です。
1光年はおよそ9兆5000億km その4.25倍
40兆3750億km む?
東京タワー何個分だ?????
はじめて太陽系を超えた ボイジャーのスピードは、約17km/s
秒速 17Km めちゃくちゃ速いですよね。
このスピードで4.24光年先のプロキシマ・ケンタウリに到達するまで
約1万7700年かかります。
こりゃ、どう考えても今の技術では、無理です。
今日、打ち上げて 惑星探査ができるのは、
西暦 19718年
人類が生存しているんでしょうか?
お隣さんは、宇宙的には、目の前でも今の我々には、不可能な距離です。
ワープ航法でもなければ、到達できそうにないですね。
宇宙人が地球侵略に来ない理由は、距離だったのですね。
「宇宙戦艦ヤマト」は、凄すぎる。
たった200年後には、実現できるのでしょうか?
TESS(Transiting Exoplanet Survey Satellite)
日本語だと
「通過型外惑星探索衛星」
とでも訳すべきでしょうか?
「通過型」と理由は、この映像を見ていただければわかります。
恒星の前を横切る時に惑星が観測できるわけです。
だから「通過型」というのでしょうか?
TESSの前にKeplerという「通過型外惑星探索衛星」がありました。
このKeplerという「宇宙望遠鏡を持った外惑星探索衛星」は、
2245個の太陽系外惑星候補
2342個の太陽系外惑星を確認
という素晴らしい功績を残してきました。
しかし後、数ヶ月で燃料切れでその役割を終了します。
その後継機がTESSになります。
Keplerは、暗い星を観測できる望遠レンズが主体でしたが
TESSは可視光線のほぼ全部を見る超広角レンズを持っています。
カメラと原理は同じで望遠レンズは、暗くなります。
広角レンズは、明るいレンズと言われます。
基本同じ「宇宙望遠鏡を持った外惑星探索衛星」ですが、Keplerと違って
広角レンズを持っているため、恒星の前を通過する惑星を捉えることができるように考えられています。
この横切る瞬間を捉えて 惑星の大きさやその他を調べることができるようになるそうです。
SpaceX
Elon Musk率いるSpaceX社
今回の打ち上げで60回目だとか・・・
打ち上げのロケットを回収して再利用ということで従来の打ち上げ費用の3/4になるそうです。
圧巻は、1段目のロケットの回収シーンです。
これは、CGなどでつくられたSF映画なんでしょうか?
凄すぎます。
打ち上げ費用
Falcon 9 | 約66億円 |
アリアンV | 約200億円 |
H2A | 約100億円 |
H3(目標値 | 約50億円 |
※イプシロンロケット | 約30億円 |
H2AとH3、イプシロンロケットは、日本のロケットです。
こうしてみると 日本の打ち上げ費用って欧州宇宙連合の開発したアリアンVの半額程度
意外と安い
現在開発中のH3が予定通りの費用なら SpaceX社のFalcon 9に対抗できそうです。
日の丸ロケットも競争力もなかなかやりますね。
※イプシロンロケットは、積載量が他のものと違うので参考とします。
まとめ
Space, the Final Frontier
(宇宙、それは、最後のフロンティア)
スター・トレック(Star Trek TNG)の冒頭のセリフです。
地球以外に生物は、いるのか?
いるはず!
と科学が予想しても証拠がない
探査衛星で直接調査するのは、現時点の科学力では実現不可能ですが、ここ10年間の科学進歩を考えると
案外近いうちに行けるのではないのでしょうか?
どちらにしても
もし生物がいたとしたら 宗教も含めて いろいろな課題が出てきそうです。
参照資料
http://www.spacex.com/
https://www.nasa.gov/tess-transiting-exoplanet-survey-satellite
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