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IT小僧の時事放談

ベゼルレスとカメラとAIを制するものは、世界を制する?

2018年3月9日


Mobile World Congress 2018
スペイン・バルセロナで毎年開催される「モバイル」の世界的なイベントです。
今年は、2/26~3/1に行われ、世界中のモバイル関連のジャーナリスト、関係者があつまりました。

このイベントに向けて新製品を発表するモバイルメーカーが多く、気合の入った展示会です。

今回の「IT小僧の時事放談」では、
「ベゼルレスとカメラとAIを制するものは、世界を制する? 」と題して
「スマートフォンにおけるベゼルレスとカメラとAI」について考えてみました。

今回も小難しい話をできるだけわかりやすく解説することを目指してブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

ベゼルレス

ベゼル(Bezel)とは、枠とか縁の意味になります。
ベゼルレス(Bezel-less)となると「狭額縁」とか「細額縁」とでも訳せばいいのでしょうか?
つまり、限りなく、全画面表示ということです。

スマートフォンは、高級機は、ベゼルレスが当たり前でどこまで全画面化できるかで勝敗を争っているようです。
最初にベゼルレスを採用した機種は、AQUOS CRYSTALでしたが、世界中に認知されたのはSamsung Galaxy S8でした。

先駆者は、SHARP

日本のSHARPは、2014年にその先駆け的なAQUOS CRYSTALを発表していました。
これは、上部、左右が極限までに縁がなく、世界初のフレームレス構造でした。
http://www.sharpusa.com/ForHome/Mobile/Models/AQUOSCRYSTAL-306SH.aspx

この機種がCMで登場したときは、衝撃でした。カメラの映像とがそのまま景色になっていて枠が、ない。
SHARPって凄いの出してくるな。

フロントカメラは、上部に設置できないため下部に設定されています。
カメラの位置が残念です。

世界的にヒットしたGalaxy S8

Samsung Galaxy S8は、上下をギリギリまで狭め、左右は、エッジスクリーンとも言うべき湾曲しています。
そのため映像が、浮かんでいるような錯覚を起こさせるようなスマートフォンでした。
ベゼルが極限までないので画面の大きさの割にスマートフォンが小さくなっています。
画面占有率 約84% 驚異的な画面サイズでSamsung は、このディスプレイをInfinity Displayと呼んでいます。
フロントカメラは、上部の細いライン上に搭載
スマートフォンの基本機能もトップクラスです。
http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s8/

追随したiPhone X

iPhone Xは、ベゼルレス(Bezel-less)を推し進め、iPhoneの象徴的なボタンを廃してしまいました。
上部のフロントカメラは、センサーとともに「ノッチ」とか「切り欠き」と呼ばれる部分に押し込めました。

これは、iPhoneが先駆者ではなくAndroidのEssentia lPhoneというものが先に出ていました。
https://www.essential.com/

このEssentialPhoneは、Androidの父とも呼ばれているアンディ・ルービン氏が生み出したものです。

さらに後追いAndroid

iPhone Xの「ノッチ」に続けとばかり、Android各社も追随しました。
ASUSの「ZenFone 5/5Z」
これってiPhone Xのデザインそのままじゃないですか?

以下の記事を見ていただければわかりますが、ここまでiPhone Xに似せるのは、いかがなものか?
http://japanese.engadget.com/2018/03/05/mwc-2018/

もうここまでくると廉価版 iPhone X としか言えません。

でも個人的には、第一印象がよくない!
美しくないです。
ベゼルレスは、Galaxy S9の解決策が一番美しいと思います。

フロントカメラの充実

「自撮り」の流行でフロントカメラが注目されています。
各社ともメインカメラ2眼+フロントカメラ性能アップが行われています。

OPPO
R11s
2000万画素 f2.0
[amazonjs asin="B079KC6L2Z" locale="JP" tmpl="Small" title="OPPO R11s Champagne SIMフリースマートフォン Android 7.1.1 6.01型 メモリ/ストレージ:4GB/64GB nanoSIM R11SCP"]

HUAWEI
P10
800万画素 f1.9
[amazonjs asin="B072JW3XP1" locale="JP" tmpl="Small" title="ファーウェイジャパン P10/VTR-L29/Dazzling Blue HUAWEI P10/Dazzling Blue/51091NNF"]

F2.0以下のレンズって凄い!
OPPOの2000万画素ってメインカメラと同じです。
ここまで豪華なフロントカメラは、なかなかないです。

フロントカメラ=自撮り 特化型スマートフォンなのでしょうか?

Sony Mobile Compact
Xperia XZ2
500万画素 f2.2
599ユーロ(約7.88万円)

R11s、P10は、メインカメラが2眼、XZ2は、1眼です。
スペックが全てではないと言え、数字の上で明らかにXZ2の負け

同じような価格帯あったら、日本では、わかりませんが、海外では勝負にならないでしょう。
Sony Mobileは、技術力があると思うのですが、どうしてこのような機種展開するのか疑問です。

このスペックならば、1年前に出すべきです。

いまさら、他と似たようなデザインでしかもスペック上落ちるカメラを搭載する意味がわかりません。
完全に周回遅れにされています。

参考までにOPPO(オッポ)は、
スマートフォンで世界シェア4位
新製品の「R11s」は、フロントカメラ 2000M F2.0
AIで画質改善する「ビューティーモード」搭載
OSは、iOSに近いインターフェイスですが、GooglePlayのアプリは。動作します。

AI技術

スマートフォンに急速にAI技術が導入されつつあります。
バッテリー
カメラ
アシスタント

主に3つに使われていると言われています。

バッテリー

AIが、タスクの調整を行い、バッテリーの使用を効率的にチューニングしているようです。

カメラ

・カメラでは、2眼カメラの映像の合成、顔認識、ビューティーモードなどの補正に使われています。
・また、画像処理をスマートフォン側のAIで行うことによりサーバ側への負担を減らすこともしているようです。

アシスタント

・Google Assistantのようなサポート機能など

他にもタスクの割当なども使われているようです。

ベゼルレス、カメラ、AIの流行

スマートフォンを使う上で、ベゼルレスは、どうでもいい分野です。
よろ大きな画面を小さなボディに搭載するためのアイデアです。
ノートパソコンでもベゼルレスが流行っていて、13インチなのにかつての11インチと同じぐらいの大きさのものも出てきています。

カメラは、スマートフォンえ非常に重用なアイテムです。
カメラの出来不出来で売れ行きが変わるかも知れません。
メインカメラ 2眼
フロントカメラ1眼
がスタンダードになってきました。
そして、「自撮り」アピールのため、フロントカメラの性能が上がっています。
さらには、AIを使って より綺麗に写るように画像加工をしています。

AIは、主にカメラなどの画像処理とバッテリーに使われているようです。
iPhone XのFiceIDのように顔認証にも使われていて、今後もAIの可能性は広がると思います。

スマートフォンは、これら ベゼルレス、カメラ、AIの3つの戦いになっています。
このトレンドに乗り遅れたところが、市場から消えてゆくことになるでしょう。

トレンドに乗り遅れたジャパンスマートフォン

衝撃的なニュースを見つけました。

国産スマホ、輸出「ゼロ」の衝撃  総務省発表
昨年日本で生産されたスマートフォンは、海外への輸出が無いことが判明しました。
総務省によると、昨年の世界の携帯電話市場で、韓国や台湾などアジア各国で生産された製品の輸出は74.3%、シェアは38.2%となるなど、アジア勢の躍進が伺えます。
一方、日本メーカーの世界シェアはわずか6%、そして日本で生産された製品の海外輸出は皆無。依然として主に国内向けに製造していること、各日本メーカーがスマートフォンの製造拠点を海外に移していることがその要因となっているものと思われます。

メイド・イン・ジャパンのスマートフォンは、海外に出荷されていません。
コストの問題もありますが、スマートフォンで世界的なメーカーになれませんでした。

まとめ

スマートフォンは、ここ1年でメインカメラ 2眼が当たり前になってきました。
3万円台からこの仕様のものもありますが、実際に写真が向上しているかどうか不明です。

中級機 5万円以上になると AIをつかったの画像処理が当たり前になってくることでしょう。
対してSony Mobileは、
低価格~中価格では、SHARPに惨敗し、高級機は、iPhone、Huawei、Samsungに惨敗しています。
新製品の発表の場で2眼カメラのモジュール発表しました。
次の機種が2眼になるというのに1眼の「XZ2」を買う人っているのでしょうか?
プレゼン下手くそだなぁ・・・

今回、2眼カメラ+新デザインだったらインパクトがあったと思います。
なんて残念な機種なんだろう

日本のジャーナリストは、持ち上げるかも知れませんが、カメラ機能も含めてHuawei、Samsungに完敗です。

2014年から2016年の出荷台数で
14位までに日本のスマートフォンは1機種も入っていません。

「IC Insights」
http://www.icinsights.com/news/bulletins/7-Of-The-Top-10-Smartphone-Suppliers-Headquartered-In-China/

日本のスマートフォンは、ハードウェア重視で時代に取り残されたガラ携のように消え去ってしまうのでしょうか?

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