※本ページはプロモーションが含まれています

IT小僧の時事放談

MUFGが「クラウドファースト」を打ち出して一年

2018年3月7日


基幹系システムのクラウド移行が加速する MUFGが「クラウドファースト」の方針を打ち出して約1年
一方、みずほフィナンシャル・グループが、16年の歳月をかけてシステム統合に漕ぎ着けようとしています。

みずほ銀行システム統合 16年目の春を迎えられるか?

みずほ銀行が誕生したのは、2002年 みずほホールディングス傘下であった 第一勧業銀行 富士銀行 日本興業銀行の分割・合併 みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が誕生しました。 2013年 みずほコーポ ...

統合化が実現できたら次は、何処に向かうのか?

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、「クラウドファースト」の方針を昨年打ち出しました。
MUFGは、次のステップに進み始めているようです。

今回の「IT小僧の時事放談」は、
「MUFGが「クラウドファースト」を打ち出して1年」
と題して
「基幹系システムのクラウド移行が加速中」
について考えてみました。

スポンサーリンク

今回も小難しい話をできるだけわかりやすく解説することを目指してブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

統合の次に目指すもの

三菱東京UFJ銀行の勘定系システムは、2008年12月に旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行のシステム統合
統合プロジェクトは、総費用約3300億円開発工数14万人月という巨大なものでした。

さほど大きな問題も起こらずに稼働しているようですが、さらに先の方針を打ち出しました。

クラウドファースト

三菱東京UFJ銀行のシステムは、1000以上あるのですが、このうち 半分をクラウド化するという

MUFGのクラウド化方針はこうだ。MUFGは現在、国内で大小合わせて1000システムを所有している。このうち、10年間で500システムをクラウド化する見込みだ。新規開発のシステムについては、「クラウドの活用を第一に考える」(亀田執行役員)。新規案件のうち、50%はクラウド化するという。既存システムに関しては、サーバーの保守期限切れなどの更新タイミングでクラウド化を検討する。

これは、かなりの規模になります。
そしてその理由は?

コスト削減

MUFGは5年間で100億円のコスト削減効果があると試算
三菱東京UFJ銀行のITコストは年間1000億円。そのうち20%は保守期限対策にかかる費用だ。クラウドにすることで、このコストを削減したい

ここまでのコスト削減ならば、クラウドもあり得ますね。

使うクラウドは?

AWS(Amazon Web Services)

サービス、安定性などを考えたら
AWS、Azure,Google Cloud Platform、IBM Cloudになるでしょう。

他の企業もクラウドに移行中

旭硝子
・基幹系システムもクラウドに移行中
・AWS
・基幹系システムは、ERP(統合基幹業務システム)パッケージです。
・これが、稼働すれば、他も問題なしと判断して 他のシステムも移行しています。

日本通運
・クラウドに移行中
・AWSとIIJ GIOの組み合わせ

レコチェク
・音楽配信システム移行済み
・AWS
・Real Application Clusters(RAC)をAWSに切り替え
データベースもAmazon Auroraに切り替え

※RAC=オラクル社の技術
※Amazon Aurora=AWSのデータベース

さらに業務パッケージも次々とクラウドで稼働するようにしています。

クラウドに移行する理由

なんといってもコストの削減
・社内(データセンター)でサーバを維持するには、ハードウェア、ソフトウェアの保守料がかかります。
・パソコンにアプリケーションをインストールする場合、PCのインストール、更新にコストが発生する。

セキュリティ
・データセンターよりもクラウドの方がセキュリティが高い。

コストだけで言うと、会社の規模によっては、クラウドにしない場合のほうが有利かも知れません。
保守料金、機器のメンテナンスなどを考えて判断したほうがよいと思います。

まとめ

IT技術者不足のこれから、自社運用の基幹システムは、運用面で厳しくなると思います。
となると、今までのように自社オリジナルの基幹システムは、システム改変もままならず旧いままで稼働し続ける可能性があります。

これからは
ERP(統合基幹業務システム)パッケージとクラウドの利用が進むと自分は、考えています。
それは、なぜか?

基幹システムは、おカネが稼げないからです。

基幹システムに余計なお金をかけるのでは、なくパッケージに合わせた業務運用に切り替えて運用コストを下げ、その下がったコストの資金をサービスの充実化にあてて売上を伸ばす。

長期的に考えて、こういう割り切りができる経営者の企業が発展してくると思います。

参考資料
http://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/column/14/346926/022400847/?P=1

注意
※工場などの基幹システムは、コストダウンになるのでこの話から除外します。
※ここで言う 基幹システムとは、事務系の話です。

-IT小僧の時事放談
-

Copyright© IT小僧の時事放談 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.