Androidの進化は、想像以上に進んでいます。
OS5(通称 Lollipop)のころとOS7(Nougat)と比べるとそれほど高性能なCPUでなくてもスムーズな動きをみせます。
※CPU=中央演算装置
スマートフォンを動かしているエンジンと思ってください。
通常、OSのバージョンが上がると「もっさり」遅くなるのですがGoogleさん(Android OS開発元)はいい仕事をしています。
OSやCPUが性能や機能がアップしていますが、最近、新しい風が吹いてきました。
AI そうです、人工知能がスマートフォンに搭載されはじめています。
今回の「IT小僧の時事放談」は、
「AIなきスマートフォンに未来なし」
と題して
「スマートフォンにAIを載せる意味」
について考えてみました。
今回も小難しい話をできるだけ簡単に解説しながらブログにしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
ターミネーターとAIチップ
映画の「ターミネーター」観たことがありますか?
シュワルツネッガー扮する未来から来たアンドロイド(T800型)が活躍する話ですが、その二作作目の最後の方のシーンで
「自分を消去してくれ」
と主人公、サラに溶鉱炉に沈めるように促します。
映画史のなかでも印象深いシーンだと思っています。
なぜ?アンドロイド(T800型)は、自分を消去しようとしたのか?
タイムスリップものなので ややこしいのですが、
第一作目での敵方ターミネーターの残骸から「AIチップ」を発見した企業が「スカイネットという人工知能」を開発します。
やがて「スカイネット」は、「自我に目覚め」人類抹殺を企てます。
サラとシュワルツネッガーT800型は、第一作目で残された「AIチップ」を抹殺した後に
自分に中に入っている「AIチップ」消去することで「スカイネット」が誕生しないようにしたわけです。
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※AIチップ
人工知能に特化した演算装置のことです。
AIチップが搭載されたスマートフォン
昨年から、スマートフォン端末にAIチップが搭載されるようになってきました。
Apple iPhone X
HUAWEI Mate10 Pro
ASUS ZenFone 5
Google Pixel 2
これらの端末は、それぞれ専用のAIチップを内蔵しています。
iPhone X
⇒A11 Bionic
Mate10 Pro
⇒Kirin 970
ZenFone 5
⇒Snapdragon 845 Mobile Platform
Pixel 2/Pixel 2 XL
⇒Pixel Visual Core
先日発表された「Xperia XZ2/XZ2 Compact」もSnapdragon 845が搭載されています。
Snapdragon 845(Snapdragon 845 Mobile Platform)は、Qualcomm社の新しいCPUでAndroidのハイエンド機種に搭載されるようになりました。
AIチップをスマートフォンに乗っけて何をするの?
現在、販売、発表されている機種は、主に以下の機能に使われています。
Apple iPhone X
・顔認証
・カメラ機能
・アニ文字
HUAWEI Mate10 Pro
・カメラ機能
・バッテリー
ASUS ZenFone 5
・カメラ機能
・ゼニ(アニ)文字
Google Pixel 2
・画像解析(カメラ)
AIを使って、被写体を判断して最適化させる機能が中心です。
ASUS ZenFone 5の「シーン認識機能」は、光だとか色味などの判定だけではなく
撮影対象が、人なのか?犬なのか?猫なのか?景色なのか?雪景色なのか?
などをAIが判断してカメラをチューニングする機能が付いています。
これは、画期的だと思います。
ところで
猫用のカメラチューニングと犬用のカメラチューニングって何が違うのでしょうか?
個人的に興味があります。
まさかAI技術非搭載ということではありませんよね
Snapdragon 845を搭載しているSony Mobile社の新機種「Xperia XZ2」のカメラは、ハードウェアの高性能化とソフトウェアの最適化が新しくなりましたが、AIを使っているかどうか不明です。
同時発表のXperia Ear Duo(ハンズフリーイヤフォン)には、AIを搭載しているのにXperia XZ2には、AI搭載の記事が見つかりません。
AIチップ搭載のSnapdragon 845を使っているのにAIカメラ機能がないとすると
ライバルの最新機種に比べて
「見劣りします」
ハードウェアの性能は、日本の製造会社のお得意分野ですが、AIとなると後進国になってしまうので対応できなかったのでしょうか?
もしもそうだったら、前の記事で書いたように「時代遅れなスマートフォン」です。
(あくまでも推定の範囲です)
スマートフォンのカメラは、ハードウェアのスペックなど気にしない人がほとんどです。
「簡単」
「すばやく」
「綺麗」
この3つがあれば満足です。
まとめ
CPUにAIチップが組み込まれたためAIを組み込んだスマートフォンが増えるのは、間違いないと思います。
それがカメラ機能にとどまるのか?
それとも他の機能が追加されるのか?
これからのスマートフォンは、AIチップの使い方で勝負が決するかもしれません。少なくてもハイエンド機と呼ばれる「6万円以上のスマートフォン」にAI機能が搭載されるのは、当たり前の時代になりつつあります。
ある日、スマートフォン同士が勝手に会話を始めてしまったら、あなたのスマートフォンがスカイネットになってしまうかも知れません。
ターミネータの世界で、スカイネットが稼働するのは、1997年8月4日です。
過去になってしまいましたが。。。
それは、明日やってくるかもしれません。
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