農林水産省が「働き方改革」の一環として、文書作成に使用するソフトをマイクロソフト「Word」に統一する方針を決定。1月から切り替えを進めているというニュース
え?
まだ、使っていたの・・・
と思われる方も多いと思います。
お役所の文書だから統一されていれば何で使っていてもいいと個人的には思いますが、これがニュースになる日が来るとは思いもしませんでした。
今回の「IT小僧の時事放談」では、この一太郎の記事を中心に「農林水産省 一太郎→Wordで消える日本のシステム」というお題で考えてみよう。
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目次
日本語ワープロ
なんでもかんでもWordにすればよいと思いません。
というのが自分の考えです。
このニュースが出たときに、「いまさら「一太郎」」「まだ使っていたの?」などとネットで騒いでいる人は、まともにWordで日本語で文書を作ったことがないのではないでしょうか?
Wordにおける日本語の扱いにくさは、多くの人が感じてることだと思います。
それもそのはず、Wordは、英文を書くための道具だからです。
日本語を書く道具ではないのです。
縦書きとか罫線とか Wordは、面倒です。
とは、言っても対外的に文書交換をする場合、一太郎は、普及していませんからWordにしてくれというのも頷けます。
若い職員が一太郎など使ったことがないからWordにしてくれという意見もあったそうです。
また「スマートフォンで閲覧しやすく、外出先でも仕事ができる」などと言っているひとは、お役所の文書をスマートフォンで見ること自体、問題と思わないのでしょうか?
公的に出している文書ならいいと思いますが、内部の文書を持ち出さないように願います。
例え、使いづらくても、Wordに合わせた文書にすればいいだけですので「どっちでもいい」といえばいいのです。
問題は、これまでの文書の取り扱いです。
一太郎で作成された文書が大量にあるはずです。
まさか? これらの文書をWordにするなんてやりませんよね!
税金の無駄なのでこれは止めて欲しい。
日本語の文書に特化するならばWordよりきれいな文書が作れます。
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働き方改革
お役所が、一太郎→Wordに切り替えてもそれは、別にいいのですが、「働き方改革」というのは、なんでしょうか?
一太郎→Wordに切り替えることぐらいで「働き方改革」になるのでしょうか?
お役所のキャンペーンに利用されているだけなのでしょうが、「働き方改革」と言えるほど改革になるのかな?
そんなに「働き方改革」と言うのでしたら、エストニアのようにすべてITを使って処理すれば「働き方改革」になるでしょう。
職員も1/3以下に減らすことができて、人件費=税金もかなり安くなりますよ。
使えない?(使えないかもしれない)「住基ネット」や「マイナンバー」などというものに金を突っ込んで税金をSI屋さんにばら撒いただけのお役所が「働き方改革」などと何を言うのでしょうか!
そんなことより
一太郎→Wordに切り替えるお金で「お役所のページをSSL化」するほうが先じゃないのか?
今年の夏にに SSL化していないページは、「このページは保護されていないぞ!」ってブラウザに言われるようになりますよ。
滅び行くジャパニーズシステム
お役所で一太郎が使われなくなるということで「日本のワープロ文化」は消えてゆくことになります。
これでまた、日本のソフトウェアが消えることになります。
漢字変換もATOKよりもIT関連のブログを書く場合、Google日本語入力の方が使いやすくなっていると(個人的に)思います。
文化が消えるとは、こんな感じなのですね。
ITの世界にいる限り、米国の世界で生きてゆくことになります。
仕方がないと言えば仕方がないのですが、ネットでつながる社会になったため仕方がないということです。
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まとめ
この国の産業が次々と負ける状況 になってきました。
クルマが頑張っていますが、いつまでもお役所が水素自動車を推している状況では、危なそうです。
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