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IT小僧の時事放談

ロシアとウクライナのインターネット事情は、どうなっているのだろうか?

2022年6月23日

監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い

ウクライナにロシアの侵略がはじまって数ヶ月が経過しました。
戦争の行方はまだわからないのですが、ネットの世界では、大きく変わってしましました。

今回のIT小僧の時事放談
ロシアとウクライナのネット事情は、どうなっているのだろうか?
と題して、インターネットの監視について考えてみよう

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検閲されるインターネット

インターネットは、無料だと思っている人が多いと思いますが、正確には、無料ではない。
世界中を接続しているネットワークですが、サーバー機器、回線費用や機器類、それらを維持している人のコストなどかかっています。

費用のかかるものですから 我々は、携帯電話会社や光回線などを契約する時にプロバイダーと契約して費用を負担しています。

そのインターネットですが、必ず サーバーというところを経由します。

インターネットの仕組みについては、総務省に解説があるので見てください。

総務省インターネットの仕組み

このサーバーを通じていろいろ通信を経由しているわけですから、どのデバイスがどこに接続しているなんて 調べればわかってしまいます。

この接続しているサーバーを検閲すれば、自分に都合の悪いネット情報を遮断することができます。

これを 「検閲」といいます。

中国、ロシアなどの社会主義や共産主義国家 または、独裁と呼ばれている国や地域では、自分たちに都合の悪い情報を見られたくない、発言してほしくない ということで 厳しい「検閲」が行われています。

例えば、中国でスマホでどこかに接続しようとすると その情報は、当局にすべて監視されています。
大げさですが、自分達に都合の悪い情報を長足ていたら 場合によっては、逮捕される可能性もあります。

※グレート・ファイアウォール - Wikipedia

あの個人情報を厳しく守っているAppleでさえ 中国では、通信(iCloud)の鍵を事実上中国政府に渡しています。

というわけで 中国やロシアなどでネットを使う場合は、それなりの覚悟が必要と思っていてください。

もっとも これらの国々では、SNSの多くが規制されているのでできないわけですが。。。

ロシアの状況

戦争状態にあるロシアでは、自国(プーチン氏)に都合の悪いニュース、情報はすべてカットされています。

多くのネット接続先(プロバイダー)がロシアのプロバイダー経由となり、ユーザーの情報をロシアの大規模な監視・検閲ネットワークを通じてしかできないようになっています。

ロシアがウクライナに侵攻して、制圧した地域は、どうなっているのでしょうか?

占領されたネットワーク

ウクライナ南部の都市ヘルソンに暮らす住民の端末からウェブページを読み込めなくなったのは、5月30日午後2時43分のことだった。それから59分間にわたり、(現地ではSkyNetとして知られる)KhersonTelecomを使ってインターネットに接続している人は、誰ひとりとして愛する人に電話したり、最新のニュースを調べたり、Instagramに画像をアップロードしたりできなかったのである。つまり、通信が遮断された状態に陥ったのだ。

午後3時42分にウェブページへの接続が少しずつ復活し始めたとき、すべてがいつもと変わらないように見えた。ところが、裏側ではすべてが変わっていた。インターネットのすべてのトラフィックがロシアのプロバイダーを経由し、ウラジーミル・プーチンの強力なオンライン検閲マシンを通過するようになっていたのである。

WIRED

強制的な切り替えが行われていたようです。

この記事のようにロシアは、占領した地域のネットワークをロシアのプロバイダー経由に切り替え て検閲を開始しているようです。

また、、携帯電話に関してもSIMカードの入替えを行い始めました。

ロシアの国番号も適用へ
KhersonTelecomは4月30日にインターネット接続をロシアのネットワークに切り替えたが、5月の大半は再びウクライナの接続に戻していた。ところが、5月30日以降は事態が恒久的に変わったようである。KhersonTelecomのトラフィックは、すべてクリミアを拠点とするMiranda Mediaを経由するようになったのだ。この会社自体が、ロシアの国営通信事業者であるRostelecomと接続している(Miranda Mediaは、14年にプーチンがクリミアを併合したあとに設立された)。

KhersonTelecomがこの切り替えを実施した翌日、国が管理するロシアメディアの「RIA Novosti」は、ヘルソンとザポリージャ地域が正式にロシアのインターネット接続に移行したと報道している。その数日前には、同地域の電話でロシアの国番号「+7」の適用も始まる予定であると伝えていた。

WIRED

これで携帯電話ネットのすべての情報をロシアが掌握し、都合の悪いものを排除するという状況になってしましました。

表向き自由な発言

日本も米国も表上は、ネットの規制が行われておりません。
もちろん あまりにもひどい誹謗中傷などは、ネットサービス側が規制しているわけですが、そこに国家が口を挟んでいないというのが現実です。

ですから このような記事を書いても 一部の国以外では、自由に読むことができるのです。

社会主義、共産主義、独裁国家というのは、人々の発言を規制し、都合の悪いことを遮断、自分に都合の良いことだけを国民に与えるということが、多い状況です。

幸い、日本は、民主主義という国なのでこういう規制は、建前としてありません。

スマホでSNSやエロサイトなども見ることができるという 状況は、本当に幸運なことなのです。

まとめ

社会主義、共産主義、独裁国家など国家体制を否定するわけではないのですが

ネット環境だけをみても どちらがよいですか?

と問いかけるために当記事を書きました。

みなさんは、どちらの世界をお望みですか?

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