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IT小僧の時事放談

インターネットが規制される世界には住みたくない

2022年12月23日

日本は、世界でもかなり恵まれたインターネット環境にいることを忘れてはなりません。

こうしてIT小僧が、好き勝手なブログを構築しても国家や組織からの圧力は一切ありません。

検閲はされていると思いますが、お咎めもなく記事書いて発表できています。

当たり前だって・・・

いいえ こんな恵まれた環境に住んでいる自分たちを幸運なのです。

世界には、誰かの批判をアップしただけで逮捕されるところもあるのです。

今回のIT小僧の時事放談は、
インターネットが規制される世界には住みたくない VPNに頼らないと世界につながらない社会について考える。
と題して、VPN以外で国外の情報を取れない社会について考えてみよう。

小難しい話をわかりやすく解説しながら記事にしました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。

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世界でも恵まれた日本のインターネット

日本は、世界でもかなり恵まれたインターネットが自由に使える国であると思っています。

例えば、月々5千円程度のカネを払えば 光回線を自宅に引くことができたり、5Gを使ったルーターの設置も可能である。
5Gのホームルーターは、面倒な回線工事など必要なく、契約して送られてきたルーターをコンセントに差し込むだけで高速なネット環境を構築できます。
※もっとも電波状況によりますが・・・

スマートフォンだって、電車の中でインドの街角のら初配信を見たり、アフリカの砂漠のライブ配信とか、F1だってライブで見ることができます。

映画、ドラマ、音楽、ニュース、株式などの経済指標、ポルノだって国境を超えて接続できてしまいます。

そんなの 当たり前だよ
何いってんの?

とおっしゃる方も多いと思いますが、例えば お隣の国では、その国の許可したものしか見ることができないし、ネットだって国外には接続できない。

なんてことがあるのです。

ロシアの状況

ロシアがウクライナへと侵攻し始めた2022年2月24日
その日から ロシア当局はインターネットの接続を遮断、国内のネットワークから外に出られなくなりました。

米国のNewsweek、Washington Post、BBC 日本の東スポや週刊文春の記事も見ることができません。
ましてや、X-V○○○○なんてサイトなども無理でしょう。男たちは、嘆いていると思います。

もっと深刻なのは、Visa、MasterCardなどのクレジットカードやGoogle Play、Apple Payも遮断されていてロシアと中国以外の決済手段がなくなってしまっています。

さらに、ロシアでは、自国が、世界中から批判されていることを知らない人も多いと思います。
TVや新聞などでは、もちろん海外ニュースなどは報道されず、当局に都合の良い記事が流れています。

VPNだけが頼り

海外とのネット接続を遮断されたロシアでもVPNを使えばインターネットが検閲をすり抜け、Newsweek、Washington Post、BBC 日本の東スポ、週刊文春、X-V○○○○も接続できそうです。

ロシアのネットユーザーの多くは、このVPN(仮想プライベートネットワーク)を経由して規制が厳しくない他国のサーバーと接続できるようになります。

VPN接続を行う企業をVPNプロバイダーと呼んでいますが、ロシアによるウクライナ侵攻後にロシア人ユーザーが急増しているそうです。

「Top10VPN.com」より
https://www.top10vpn.com/

VPNについて詳しく知りたい方は、このリンク先で見ることができます。

VPN接続とは?VPNの基本とメリット・デメリットを紹介
https://www.nttpc.co.jp/column/network/whats_vpn.html

このように自由に海外とのやり取りを行う手段としてVPNを使ってきたロシア人インターネットユーザーですが、どうも 当局は、VPNに規制をかけはじめたようです。



規制されるVPN

国外が自国に対して 何をしようとしているのか? 嫌われているのか? 批判されているのか?
当局としては、国民に知られたくない情報をVPNを使って知られてはまずい

もちろん、社会主義、共産主義、独裁国家にとって海外のニュースは、不都合な真実そのものです。

そこでVPNという抜け道を塞ごうとしています。

VPNプロバイダーがロシアの規制から逃れられたわけではない。「(ロシアのインターネット規制機関の)連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)は、VPN市場の急速な成長に神経をとがらせています」と、デジタル権利活動団体の「Internet Protection Society」でエグゼクティブディレクターを務めるミハイル・クリマレフは語る。

オンラインコンテンツの法的な削除要請を記録するデータベースLumenによると、Roskomnadzorがロシアによって17年に施行された「VPN法」に基づいてグーグルに削除を要請したURLは、22年3月13日から3月25日までの間に12,800件以上に達した。データベースには削除要請を受けたURLの詳細は含まれていない。グーグルにもコメントを求めたが、回答はなかった。

ロシア人ユーザーにVPNサービスを提供している企業にとって、状況は混迷する一方だ。すでに20近くのVPNプロバイダーのサービスが停止されており、ロシアの主要立法機関である下院の情報政策・情報技術・通信委員会の委員長のアレクサンドル・ヒンシュタインは今後もこうした措置をとり続ける方針を表明している。「VPNに対する規制は毎日かけています。簡単ではありませんが、対応は進んでいます」と、ヒンシュタインは3月15日(米国時間)に、ロシアのソーシャルメディア「VKontakte」の生配信で語っている。

「ここ2週間ほど、VPNの通信接続に対して大規模な妨害が起きています」と、Psiphonの共同創業者のマイケル・ハルは語る。しかし、こうした妨害を回避してサービスの提供を続けるための抜け道は、どこにでもあるとハルは言う。「代表的なVPNソフトウェアであるOpenVPNのほか、規模の差こそありますが、あまり名の知られていないプロトコルは完全に遮断されています」

OpenVPN Technologiesの最高経営責任者(CEO)のフランシス・ディンハによると、同社のプロトコルが遮断された兆候は見られないという。一方で、「それが事実かどうか現時点では確かめる方法がありません」と語る。

WIRED
https://wired.jp/article/russia-vpns-internet-challenge/

「VPNで海外に接続されては困る」
知られたくないものを国民に知られてはまずいわけです。

このような状況でますます、国内の情報(当局の情報)しかみることができなくなりつつあります。

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規制外のVPN

もちろん、法律や規制には抜け道があります。
VPN法では、当局がNGを出した、Facebook、BBCなど許可されていないの接続を遮断したりしていますが、そこは、いろいろと手段がありそうです。

明らかになっているのは、

海外のVPNプロバイダーが反体制派にとって次なる選択肢になったのは、法律を無視できる要因があるからだ。処罰の対象となる現地従業員がおらず、プロバイダー側が被る不利益はひとつもない。

中略

「ロシアで現在も運営を継続している有名なVPNプロバイダーは、どこもロシアに拠点を置いていません」と、Top10VPN.comのミリアーノは指摘する。ロシア国内のVPN市場で見かけるのは、むしろセーシェル共和国や英領バージン諸島などの国々を拠点とする海外企業で、ロシア人ユーザーがインターネットに接続できる環境を守るためなら、法を潜り抜けることもやぶさかでない。

WIRED
https://wired.jp/article/russia-vpns-internet-challenge/

さらなる抜け道を

同社が当局から制限を課された直後、ExpressVPNのトラフィックの遮断を試みる動きがあったとリーは指摘する。しかし、ExpressVPNはそれを回避するべく、VPNのトラフィックを通常のトラフィックのように見せる策を講じることで、当局の監視をすり抜けられるようにしたのだ。

「詳細は明かせませんが、大まかに言えばデータパケットの形態を変えただけです」と、リーは説明する。しかし、ExpressVPNがサービスを提供している国が運用する、より厳格な遮断に備えて気を引き締めているという。

WIRED
https://wired.jp/article/russia-vpns-internet-challenge/

これ以外では詳しくは書きませんが、他にも方法があるようです。

まとめ

インターネットの世界では、あらゆることが行われ、日々変化しています。

新しい技術が生まれ、可能性を広げています。

一方、ロシアや中国など一部の国では、自国以外には接続させず、当局の都合の良いことしか報じていません。
ネットも遮断されるとなると「情報操作」が、当たり前の世界となり孤立した社会が形成されます。

中国のように「インターネットでで揃うものを全部自国でやってしまえ」となれば、それはそれで進撃の巨人のように壁の中の世界で完結してしまうので良いのかも知れません。

何が正解かは、人により国により大きく違いますが、少なくても

東スポ、週刊文春、YouTube、X-V○○○○?などを自由に楽しむことができる日本は幸せだなと感じる今日このごろです。



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