Appleからの新製品が発表されるとYouTuber達が一斉にヨイショ動画をアップしている。
毎度のことなんですが、今回、発表されたのは、AirTag
荷物にタグをつけて、そのタグの位置を探す。
でも、それだけの機能です。
今回のIT小僧の時事放談は、
AirTag祭り でも 目立つタグって 狙われやすいということを忘れずに
と題して、相変わらず それほど必要ないものを売りつけるApple商法と頼りすぎると危険というお話です。
ブラック時事放談らしく ぶった切ります。
目次
Apple商法炸裂
見つける天才。AirTagは、あなたの持ち物をあっという間に見つけます。3,800円(税込)から。 イニシャルも、絵文字も。無料のレーザー刻印。Appleだけのサービスです。 1個または4個セットです・正確な場所を見つける・プライバシー機能を内蔵・耐水性能。
これだけの機能です。
3,800円(税込)ならば 一個ぐらい買ってみようか。。。
というiPhoneユーザーから、カネを引き出すデバイスを発表しました。
しかも AirTag Hermès などという、スマートフォンどころかパソコンまで変えるような値段でAirTagを入れるケースを販売している。
AirTag Hermèsキーリング
41,800円(税込)から
購入AirTag Hermèsキーリング
35,800円(税込)から
AirTag Hermèsバッグチャーム
53,800円(税込)から
ブランドだからこれぐらいするんだろうけど、Apple Watchと同じ商法を実施しています。
Apple Watchは、時計という趣味的な要素もあるんでブランドを積極的に選ぶ理由はあるんだけど
忘れ物タグでブランド品を買ってつけるのは、微妙
カネが有り余っている人ならば 勝手に買えばいいんだけど そもそも 忘れ物タグの本質を忘れている。
積極的に狙われるAirTag
「どや! AirTag だぞ」
忘れ物タグを目立つところにつけておくとしたら、犯罪者の格好の餌食になることは、間違いない。
AirTagを切り取って 他の荷物に突っこまれたら、自分の荷物の発見が遅れます。
「AirTagがあれば安心」
なんて思っていたら、他の人の荷物を探している。
なんてことは、犯罪者でなくても気がつく話
日本ではともかく、海外では、iPhoneは、金持ちブランドなのでAirTagがぶら下がっている荷物は、金目のものが入っていると積極的に狙われる可能性がある。
しかも探しものタグですから、AirTagを荷物から切り離して他人の荷物や、移動しているクルマに載せられた、探し主は、自分の荷物以外のものを探してしまい、発見に時間がかかるということも考えられる。
性善説に基づいた宣伝は危険
日本は、海外から比べると平和であり、安全です。
置き忘れた財布が、中身も抜かれずに発見されるとか、日本以外では、ほとんどありえない。
残念ながら、現金、カード、免許証など瞬殺で盗まれるところが多いわけです。
そういうところで
AirTag = iPhone = 金持ち
というアイテムを目立つところにぶら下げるのは、かなり危険ということです。
もちろん、こんなことは、優秀かつ安全第一のAppleさんなら考えているだろうけど
「AirTagという簡単に荷持から分離できるもの」
をこれ見よがしにぶら下げるのは、オススメしません。
ましてや、Hermèsなどという 「お金持ちの象徴」のようなものにこれ見よがしに突っ込んで見えるところにぶら下げるなど
「カモネギ状態」
ということをお忘れなく。
AirTagでおびき寄せる
AirTagを盗んで、人をおびき出せるという犯罪だって可能性があるわけです。
忘れ物だと思って、現場に行ったら やばい人たちがいた・・・
自分の忘れ物が、ここにあると知らされるわけですが、そのタグを見つけた人が、「良い人」ならば良いけれど、「犯罪者」だっているわけですから、「あったあった」と容易に近づくのは、考えたほうが良いです。
目立たないこそ割れ物タグの本質
「忘れ物タグ」という ある意味 隠しておきたいデバイスを
Appleというブランドで販売することで「目立つ」という状況が生まれやすいわけです。
もちろんAirTagをカバンのそこに置いておくとかひと目に触れないところに隠しておけばよいのですが、Appleがはじめたということで誰もが、
「AirTagという忘れ物発見デバイスをみんなが認知」
してしまったわけです。
よくある スパイ映画でも盗聴器や発振器をつけるシーンがありますが、
「発振器ですよ」
「あなたを盗聴してますよ」
「位置がわかるデバイスをつけていますよ」
なんて 間抜けなことをしていません。
最新版のiOS以外は、ストーカー被害の可能性
AirTagを悪用する意味で誰かのカバンや荷物に入れた場合、最新版のiOSだったら
「お魔の知らないAirTagが近くにあるぞ!」
と教えてくれますが、最新のiOSでなかったりAndroid端末だったら
ターゲットの居場所が、しかもかなりの高精度で追跡されてしまう可能性があります。
「音で警告が鳴る」と言っても音量が小さければ、何かに包めば簡単に消すこともできてしまいます。
ストーカーなどの悪用もできてしまうわけです。
まとめ
発表された新製品にケチをつけるのは、どうかな?
と思うけれど、使い方によっては、犯罪に巻き込まれたり、かえって荷物を盗まれたり、発見が遅れたりする可能性があります。
「心のどこかに置いておいて方がよい」
「みんながみんな 良い人ではない」
ということです。
「目立たないからこその忘れ物タグ」
ということに注意が必要と考えています。
もっとも ファッションで持っていたり、家の中で探すような用途ならば、そんな危険なことにはならないと思いますが・・・