世界的に経済が悪化するのは、間違いなく、世界中の首脳たちは、どこま軽減できるかに全力を注いでいます。
今回のIT小僧のブラック時事放談は、
叱咤激励するだけの経営者の言葉は、社員に届かない という話
と題して、自分が見てきた多くの経営者の話です。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
スポンサーリンク
目次
人とものが停止状態
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)で世界経済が停止しようとしています。
「ものが、動くことでカネが動く」
という資本主義の原則からすると「人とものが停止」することは、死に等しい状況です。
と言っても社会主義、共産主義の国々の多くは、権力集中と指導のミスから貧困に喘いでいる。
一方、株式市場をはじめ為替や先物取引では、日夜、莫大な取引が継続中で「壮大なババ抜きゲーム」が実施中
経済が悪化すればするなりの儲け方が金融市場にはあるわけですが、「壮大なババ抜きゲーム」でババを引かされるのは決まって個人投資家たちである。
経営者たち
先が見えない、状況の中で経営者たちは、何がもとめられるのか?
IT小僧は、金融エンジニアの仕事をしていた時にリーマンショックの洗礼を受けました。
多くの企業が、廃業、大幅な縮小をする状況を目の当たりにしてきました。
そこで見てきたことを書きます。
あの人は、何人殺したから部長になれた
リーマンショックのころの金融業界では、「創業者の子息」や「成り上がり」の経営者が多い時代でした。
株式会社といえども「実質、個人経営に近い」ところも多かったわけです。
その経営者の多くは、
「努力と根性」
「営業は足だ」
「気合が足りないから受注できないんだ」
ひどいところになると
「注文を受けるまでトイレにも行かせない」
「透過は、秒速何メートル以上の速さで歩け」
「会議は、立って行え」
もっとひどいところになると
「電話機と手錠でつないで 注文するまで鍵を外さない」
なんてところもありました。
ある業界では、
「あの人は、何人殺したから部長になれた」
なんて、ジョークかなんだかわからない話まであったのです。
そんなの嘘だろ!
いいえ、嘘ではありません。本当のことです。
その証拠につい最近まで「ゆうびん関連企業」で、重いノルマで人を縛り
保険、年賀状、ゆうパックの季節商品などを社員、アルバイト、派遣さんに買わせていたということが明るみに出ました。
その結果
金融庁から、かんぽ生命保険による不適切な保険販売で、同社と日本郵便に対して保険業法に基づき保険販売を3カ月間禁じる一部業務停止命令 が出ていました。
平成から令和の時代でも変わらない経営者は、まだまだ たくさんいると思います。
鬱になるほど放映中
テレビをつけると朝から寝るまで
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)
話題ばかり、夕方になると感染者数と死亡者のカウントが報告される。
さすがに連日ともなると 鬱になってしまう。
電車の中でもどんよりとした空気が流れている。
[amazonjs asin="4860031202" locale="JP" title="呼吸器内科医が解説! 新型コロナウイルス感染症 — COVID-19 —"]
叱咤激励するだけの経営者
好き好んで満員電車で会社に行っているわけではない、生活のたまに仕事をしていると思います。
そんな状況のなかで、経営者が社員に対して訓示をたれる。
「売上が落ちている」
「もっと勉強しなさい」
「頭を誓いなさい」
「こうして給与がちゃんと出ているのをありがたいと思え」
一方的に演説しても モチベーションなど上がるはずもない。
ただでさえ、暗い気持ちの中で経営者の言葉など
「いくら言っても心に響かない」
若い人にとって「会社から気持ちが離れる瞬間」である。
特に「給与をちゃんとだしてやっている」という言葉は禁句である。
社員の前では、絶対に言ってはいけない言葉です。
社員によってえこひいき
かつて金融業界で、新しいビジネスを始めようとしていた友人が
「自分が理解できていないのでビジネスの意味がわからないと反対」
「説得して始めたけど 予算をとっているのに効果がないと決めつけてカネを出さない」
「開始して3ヶ月しかたっていないのに 自分の給与分くらい儲からないのか? と騒ぎ立てる」
少しずつ結果が出てきたところで
「もっと儲からないの? もう儲からないよ 責任とって」
ということでたった3ヶ月で
「ビジネスの停止を命令」
一方、お気に入りの社員がやっているビジネスの結果が芳しくなくても
「もっと儲からないの? やめたら 責任とって」
などと言わずにカネを突っ込んでは、赤字を垂れ流している。
友人は、馬鹿らしくて会社を辞めました。
過去の成功体験
このような経営者を自分は、何人も見てきました。
その会社がどうなったかというと、リーマンショックで廃業、縮小しているところが多い。
- 叱咤激励するだけで話の中身がない経営者
- 努力と根性という時代錯誤
- 給与を出してやっているぞ!的な言動
- やたら、脅す
- 新しいことをヤレ! といいつつ 理由なく「ダメ出し」
- あきらかな依怙贔屓
多くは、過去の成功体験で大儲けしたけど、それが続かなくて焦り始めた経営者が陥る典型的な言動です。
時代のスピードが加速してゆく中で「過去の成功体験は役に立ちません」
まとめ
こんな時代だからこそ
「社員を安心させる言葉を発することができない経営者は、やがて社員に見放される」
「叱咤激励だけでは、社員のモチベーションは上がらない。」
ということを知ってほしい。
もしカネを溜め込んでいる経営層は社員になにか与えるべきである。
カネがなかったならば、温かい言葉をかけるべきである。
「経営者の言葉は、社員にとって大きな意味があることを自覚してほしい。」
「言葉を間違うと社員のモチベーションが下がるだけである」
多くの経営者を間近にみてきたIT小僧のからの助言である。
スポンサーリンク