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IT小僧のブラック時事放談

開発会社に逃げられて誰も面倒をみてくれなくなったシステムの話

2022年7月21日

IT負債 基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ

ある 友人からこんな話を相談されました。

「ある会社の基幹システムなんだけど 開発会社がいきなり手を引いて 来月から 保守してくれる会社がいなくなって 困っているから そちらで面倒見てくれないか」

IT小僧は、

あそこは やめておけ

とアドバイスをしました。

では、なぜやめておけとアドバイスしたのか?

今回のIT小僧のブラック時事放談は、
開発会社に逃げられて 誰も面倒をみてくれなくなったシステムの話

と題して、「こんな会社の仕事を受けてはいけない」というお話です。

まぁ 実際にあったかどうかは、さておき こういう事例があるかもよ というお話にしておいてください。

かなりブラックなので取り扱いに十分注意?願います。

では、最後まで読んでいただけたら幸いです。

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いわくつきのシステム

冒頭のある会社の基幹システムとは、約10年前に開発された 決済システムでキャリア決済、クレジットカードなどを自社のサービスできるように開発されたシステムです。

開発環境はこちら11年前開発当初からアップデートしていない。
もちろん、脆弱性をほったらかし、公式サポートも終わっています。

決済システムというカネを扱うシステムなのに これは、ヤバい

IT小僧なら ここだけで 却下します。

しかし、このシステム まだまだ 闇が深いのです。

2度の開発会社交代

このシステムは、これまで2度 開発会社が変わっています。
つまり 今度、撤退する会社が3社目ということになります。

では、なぜ そんなことになったのか考えてみよう

1社目

システムの開発を担当
契約が、会社(発注元)の都合で遅れ、要件定義も遅れるが、システムの開始だけが、広告会社の都合で動かせない。

さらに悪いことに、

要件定義以外の機能を開発中に追加しまくり
もちろんスケジュールがだだ遅れ
開発会社は、フェーズ分け、スケジュールの延長を申し込んだものの 発注側が、

損害倍書をちらつかせ 強引にスタート

結果、開始直後から問題山積 決済システムなので停めるわけもいかず、連日 徹夜の対応作業

そして、大きな問題発覚

発注元は、これに対して 巨額の損害賠償請求を提訴

結局、発注側の意見が通り、開発会社は、巨額な損害賠償が発生

損害賠償額とシステムの発注費用が、ほぼ同じだったということは偶然かどうかは不明

結局、決済システムを無料で手に入れたようなものである。

さらに数年後 別の問題発覚 再び損害賠償請求

開発会社は、この件で完全に手を引くこととなりました。

2社目

保守会社がいなくなったので急遽 システム会社を選定
背に腹が変えられないのか 結構な費用で保守を契約

1年後、前開発会社のバグで大きな損失が発生

保守を担当していた会社に 損害賠償請求

開発会社は、この件で完全に手を引くこととなりました。

3社目(現システム会社)

大手 システム会社の下請けで数名の会社に保守を委託

近日、保守作業から 撤退 理由は、担当者の健康問題と一応言っている

そして 今、このシステムを引き受けてくれるシステム会社を探している

という状況です。

こんな会社には近づくな
以前 記事を書いたのですが、システム会社を奴隷のようにあつかう会社は、事実 あります。

発注側が偉くて 受注側はなんでも言うことを聞くものだ

という誤った認識のまま 契約書をを作ってきます。
例えば、

損害賠償金額が無制限
瑕疵担保 5年

なんて書いてくる ヤバい 契約書も存在します。

絶対にこんな会社とは契約しないほうがいいし、必ず 痛い目に合います。

そもそも 損害賠償金額が無制限 など よく平気で書いてくるな
と個人的に思います。

前述した2つの企業は、やばい契約書をのんでしまったために大きな損失をしてしまいました。

契約するまで天使の顔 契約後は悪魔に変異する ブラック企業にご用心

会社で仕事をするというこ ...

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安かろう悪かろうということを学習しないバカな会社

さて、どこも引き受けてくれなくなったシステムですが、相変わらず 安く済まそう という一点だけで会社を探そうとしています。

安かろう悪かろう ということを学習せずに 前回と同じ金額の会社を探しているらしいです。

365日24時間

月の作業時間 170時間

月間 約100万円

そして

無制限 損害賠償

こんな条件を出しているらしいけど あなたの会社でこの条件で受注しますか?

自社を守るための10か条

IT小僧は、これまで数多くのユーザー様、協力会社様、ベンダー企業様 開発現場で仕事をしてきました。

しかし、これほど ヤバい会社もあるという話です。

開発会社の営業の人、経営者の人は、以下のことを守るようにしてください。

  1. システム関連の訴訟が、2回以上ある会社、団体には近づかない。
  2. 会社の体制がワンマン体制の会社は要注意
  3. 契約書に損害賠償金額 無制限、瑕疵担保が3年以上と書いてある場合、絶対にお断りしてください。
  4. 保守費用と作業費を明確に区別しておらず、保守費用分だけ作業させる会社があるので契約書に明確に記載してください。
  5. 大きなシステムは、要件定義と構築で契約書を分けて、要件定義で区切りを付けてください。
  6. 要件定義で発注側の確認完了を確実に交わしてください。
  7. 要件定義以外の機能追加は、絶対に行わないでください。
  8. 要件定義以外の機能追加は、別費用の見積もり、請求、スケジュールの見直しを条件に加えておいておいてください。
  9. 試験を手伝うから という発注元の言葉は、絶対に嘘と思ってください。
  10. 業界の評判を調べましょう

以上 自社を守るための10か条です。

まとめ

今回、取り上げた会社ばかりではありません。
この例は、架空の会社と思ってください。

しかし、絶対にないとはいえません。

システムの仕事は、たくさんあるので 自社を守るための10か条を読み返して、会社、もしくは従業員が、苦労することのないよう 注意をしてください。

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