1999年末のドットコムバブル崩壊は、突如として富を削り取り、多くの企業が消える結果を招きました。
現在のAI株急騰、特に「マグニフィセント7」と呼ばれる巨大テック企業に対する過度な期待は、まるで同じ轍を踏みかねない予兆と重なります。
今回はドットコム時代の経緯を振り返りつつ、AI投資の“バブル化”の危険を読み解きます。
目次
ドットコム時代:過剰な熱狂の軌跡
-
ピークと崩壊:ナスダック総合指数は1995年から2000年にかけて約400 %上昇し、2000年3月10日のピーク5,048を記録。その後2002年には1,139に下落し、▲78%の暴落を経験しました(Wikipedia)
blogs.timesofisrael.com+2ハーバード・ケネディ・スクール+2Encyclopedia Britannica -
過剰評価と投資ブーム:株価収益率(PER)が200倍を超える企業もあり、利益を伴わないスタートアップに巨額投資が集まりました。
ウィキペディアEncyclopedia Britannica -
バブルの崩壊による影響:多くの企業が破綻し、投資家の資産は吹き飛びました。2000年頃、NASDAQはわずか1カ月で約1兆ドルの株式価値を損失し、リセッションの引き金にもなりました。
TIMEEncyclopedia Britannica -
生き残ったのは一握り:AmazonやeBayのように事業基盤のある企業だけが生き残り、その後も成長し続ける道を歩みました。
iosrjournals.orgInvestopedia
今、AI株に忍び寄るバブルの影?
市場過熱と集中リスク
-
“マグニフィセント7”の影響:Alphabet、Amazon、Apple、Meta、Microsoft、Nvidia、TeslaなどのAI関連銘柄がS&P500の30%以上を占め、市場の重心が偏っています。
フィナンシャル・タイムズ+3ハーバード・ケネディ・スクール+3Tanzania Digest+3 -
AIへの過剰期待:評価は高騰し続けており、OpenAIの評価額は5000億ドルに迫る一方で、専門家は「泡の様相」と警告を強めています。
フォーブスThe Times
「2000年と似ているように感じる」伝説的投資家が株式市場の記録的上昇をドットコムバブルと比較して警告
BUSINESS INSIDER
投資成果の停滞とプロジェクト失敗
-
失敗するAI投資が多数:MITによると、企業のAIパイロットプロジェクトの95%が成果を出せておらず、投資効率が非常に悪い現実があります。
Windows Central -
市場の懸念表面化:AI関連株の急落(例:Palantir ▲15%、Nvidia ▲3.6%)は、「AIバブルの崩壊」が近いのではという疑念をよんでいます。
The Times+1
ドットコムとの共通点 および 相違点
項目 | ドットコムバブル | 現在のAIバブル懸念 |
---|---|---|
市場集中度 | 過度な新興企業への評価集中 | 現在は大手AI株への極度な依存・集中 |
基盤の脆弱性 | 利益なし・将来性だけで評価されていた | 多くのAIプロジェクトが成果を出せていない |
技術の位置付け | 情報革命(新経済) | 認知革命(根本的な技術変革) |
業績の裏付け | 不十分なビジネスモデル | 一部は明確な用途があるが、多くは未確立 |
投資家への警告と展望
-
慎重な姿勢が必要:AIは可能性が大きい一方で、過度なリターンへの期待が逆効果を招く危険性にも留意が必要です。
米金融界でもこの点を警告しており、ドットコム再来となるべきではないとの声が広がっています。The Times+1 -
選別的投資が鍵:インフラやAIツールを持つ持続可能企業に注目し、短期投機的な資金投入は避けたいところです。
ひとりごと
1996年から金融系ネット取引のシステム構築を2010年まで先頭に立ってプロジェクトを進めてきました。
ゼロからのネット取引には、乗り越えなければならない壁や旧態依然として組織からの妨害も多く、それこそ何日も家に帰れず家族崩壊寸前状態
お陰で仲間と立ち上げた会社は、爆発的な成長を遂げましたが、リーマンショックですべて失いました。
会社は、ギリギリ生き残りましたが、同士とも言える仲間を多く失いました。
お付き合いのある会社の多くは、クローズとなり、自殺者、目の前(客先)で殺傷事件とかあったり、〇イブドアの幹部が(客先の)企業買収で乗り込んできたり、波瀾万丈なエンジニア生活を送ってきました。
そのとき感じたのは、企業の多くは、「バブルと気がつかない」あるいは「気がついているけど言い出せない」という雰囲気でした。
現在、AIが爆発的に普及していますが、データセンターの電力問題など解決すべきというより「見てみないフリ」をしている気もします。
-
-
AIの普及が引き起こす“電力・水”の深刻な環境負荷──Geminiや大規模モデルの実例で見る現状と対策
AIは私たちの生活を便利にしてくれますが、その“便利さの裏側”では膨大な電力と水資源の消費が進行中です。 例えば、Geminiに1回質問するだけで、テレビを9秒見る電力と5滴程の水が消費されるという衝 ...
続きを見る
「もうはまだなり、まだはもうなり」
「靴磨きの少年の話」
言い尽くされたいる投資の言葉がありますが、AIが取引している現在でも「こういう古の言葉」は繰り返される可能性があると思います。
何もなければいいんですが、皆様
「お金は大切に」
社内SEとして 業務システムの構築とめんどうをみていますが、そろそろ引き際と思っている老エンジニアより