2年前からAIを取り込んだPixelを販売してきたGoogleに対してAppleは、やっとiPhoneにAIを組み込んできました。
しかし、発表内容を「よぉくみると」完全に稼働し始めるのは、2025年の第1四半期以降
3年近く遅れを取ることになったAppleのiPhone AI搭載で再び輝きを取り戻すのか?
Forbes誌の記事から考えてみよう
最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
Forbes
2024.07.19 Forbes日本語版に
「アップルの生成AI「Apple Intelligence」は減速鮮明のiPhoneを救えるか?」
という記事が掲載された。
一部を抜粋してみよう
調査会社のCIRPは米国時間7月17日、iPhoneの最新機種の売上の減少が続いていることを示すレポートを発表した。2024年第2四半期(4月〜6月)の米国におけるiPhone販売台数全体に占める、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの割合は67%と前四半期から1ポイント低下した。
昨年の同時期にiPhone14シリーズおよびiPhone14 Proシリーズが全体に占めた割合が79%だったことを考慮すると、減速傾向は明らかだ。
iPhoneの需要が減少している中、ティム・クックらアップルの陣営は、生成AIを用いて消費者を同社のエコシステムに惹きつけようとしている。しかし、それは移り気なスマートフォンの消費者に忍耐を求める賭けと言える。
Forbes 2024.07.19
「アップルの生成AI「Apple Intelligence」は減速鮮明のiPhoneを救えるか?」
iPhoneの売り上げが伸び率が落ちている。
不満を持っている株主やCEOは、iPhoneに新しい輝きを与えるために「Apple Intelligence」とAI搭載を発表した。
ということになります。
iPhone買い換えの目玉機能
しかし、記事をよくみると
現行モデルの中では最も高価なiPhone 15 Pro Maxのみに限定
アップルの生成AI機能にアクセスするためには今年発売予定の最新のiPhoneを購入せよ
ということで6万円前後で販売されているGoogleのPixel Aシリーズで当たり前のように搭載されているAIが、20万円以上のデバイスで「やっと 使えるようになってきた」ということになるのです。
もっとも秋に販売される 次のシリーズには、アップルの生成AI機能搭載するよ
というわけで 「AI iPhoneを使いたかったら 買い換えなさい」というメッセージと受け取っていいでしょう。
しかし、AI搭載新型iPhoneと言っても
「Apple Intelligenceが本格的に利用可能になるのは、2025年の第1四半期以降」
というわけで 早く購入して AIを使えるようにするために準備しましょう。
ということになるだろう。
加熱するAI搭載
ところで みなさん ChatGPTからはじまった 加熱するAIって 有効に使っていますか?
文字起こし、翻訳、写真加工 AIで目立つこととすれば このぐらいで
それって みんな必要ですか?
動画を作成している人は、ChatGPTでシナリオを作り、AIでイラストを作成、音楽、動画もAIで作成
なんてことは、今や当たり前の時代
しかも無料で使えるわけです。
その多くは、Webで使えますのでスマートフォンとか、タブレットとか、PCとか あまり関係なく使えるわけです。
そんな時代にスマートフォンにわざわざAIを搭載する意味があるのでしょうか?
AIを内蔵するわけ
スマートフォンにAIを内蔵するには、2つ理由があります。
ひとつは、処理スピード問題
例えば、翻訳、文字起こしなどは、よりリアルタイムなことが要求されます。
いちいち サーバーに問い合わせをしていては間に合いません。
ふたつめは、セキュリティです。
AIに対していろいろな情報を与えて回答を得るわけですから、サーバ側で処理するとしたら情報が渡ってしまいます。
この2点を重視するためにスマートフォン内で処理をしたいわけですね。
特に個人情報保護をウリにしているAppleとしては、ふたつめが最重要な項目になるわけです。
スマートフォンにAIを搭載して何をするの?
Pixelシリーズは、AIを端末内で処理をするために「Tensor」というチップを開発しました。
このチップのおかげでAIを「より効率的に処理」することができるようになりました。
音声認識、同時通訳もこれまで以上に よりリアルに動作するようになったわけです。
しかし、それらの機能って日常的に使う機能でしょうか?
もちろん、スマートフォンをビジネスでバリバリ使っている人ならともかく
多くの人は、スマートフォンで何をしていますか?
最近、TikTokの動画を作成している自分ですが、クリエイティブな仕事以外では、
おそらく「AIを使って何かする」ということはないと思います。
もちろん、電力消費などをAIが管理してより効率的になると思いますが、目立つところでAI機能使っているでしょうか?
行き詰まり感のあるスマートフォン
iPhoneは、何年もデザインを変えていません。
もちろん 細かいところは変更していますが、「見た目変わらず」というのが多くの人の見方だと思います。
そんなiPhoneに対してAndroid端末は、驚異的な進歩と個性化が進んでいます。
例えば、Nothing Phoneは、デザインを重視、iPhoneよりもカッコイイ、特別感がある。
しかも 価格は半分程度で日常使いには、まったく不自由しない。
iPhoneをはじめApple製品がCoolと言われていた時代は、とうに終焉しているといっても過言ではないでしょう。
それは、スマートフォンだけではなくパソコン、イヤホンに関しても すでにApple製品は、特別なものではなくなってきた。
言い方を変えれば 陳腐化してきたわけです。
原因は、頑なにデザインや仕様を変えないApple上層部の考え方だと思います。
売れればいいんです。
現在のデザインややり方でビジネスとして成功しているわけですから 変える必要もないわけですから
経営としては、まったくの正義なわけです。
AI搭載の行方は?
WindowsPCは、AI搭載がこれから「当たり前」の時代となりました。
今年から来年にかけて AI搭載PCが爆発的に増えることでしょう。
また、アプリもAI搭載というものが増え続けルことは間違いなし
AIと言っておきながら 怪しいアプリもちらほらと見受けられるようになってきました。
詐欺アプリとは言いませんが、情報を吸い上げるためのアプリも増えるわけです。
そんななか スマートフォンにAIを搭載することが主流となるわけですが、それって
本当に必要ですか・・・
便利と言えば便利なんですが、全員が必要かと言えば疑問です。
ならば Nothing Phoneのように Coolなデザインなスマートフォンって
欲しくなりませんか?
まとめ
空前のAIブームですが、このまま 加速するのでしょうか?
おそらく もう後には引けない状況なのでAIを使うことが当たり前の世界になるでしょう?
AIがさらに進化することで世界が良くなって行くのか?
それとも人がAIに頼りっきりでバカになるのか?
AIが世界を滅ぼすとしたら ターミネーターのような世界ではなく
人類アホ計画で滅亡の道をたどるかも知れません。
スマートフォンで言えば これ以上の高機能化は必要ないので 6万円程度のものを賢く使うというのが正解のような気がします。