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IT小僧の時事放談

下降局面に入っている日本経済 急速にAIに舵を切るIT業界 求められる人材はなにか? 予測してみた。

2019年10月8日

日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義

みずほ銀行システムリニューアル
消費税増税

IT業界にとって大きなイベントが終わりました。
みずほ銀行クラスの巨大案件は、今後出てこないと思います。

銀行は、0金利制作が長引くことで経営が厳しいところが多くなっています。
そして、カネのかかるシステムを見直し、クラウド運営によるコストダウンが実施されようとしています。

今回のIT小僧の時事放談は、
下降局面に入っている日本経済 急速にAIに舵を切るIT業界 求められる人材はなにか? 予測してみた。 
と題して 求められる人材について考えてみよう。

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ヤバそうな経済状況

米中貿易摩擦などで世界景気の減速懸念が広がり、株式相場も不透明感が強まっており、株価調整のリスクはくすぶっています。
いつ、どこで、トリガーが引かれて「なんとか ショック」がはじまるか予想もできません。

ひとつずつヤバそうなことから解説してみよう。

消費税増税

消費税増税で喜んでいるのは、主に大企業です。

企業の税金は、軽減され続けています。
その分給与が上がれば文句ないのですが、あまり変化はありません。

給与が上がらないのに消費税増税

日本経済が、下向きになっている中での消費税増税
テレビのニュースショーでは、

「(消費税増税)あまり気にしないが、65%」
なんて脳天気なニュースを増税初日に流していました。

45歳以上リストラ

悪いことに2018年から「45歳以上リストラ」が大ブーム
キリンなどは、過去最高益を出したにも関わらず、リストラを発表しようとしています。

大企業は、利益が出ようが出まいがお構いなしに人員削減を実行しようとしています。

まさに「45歳以上リストラ ブーム」そうブームです。
経団連が、結託して「45歳以上リストラ」を推し進めていると言われても仕方がりません。

45歳以上は、企業がバブル景気時代に大量採用した世代です。
企業は、将来を考えずに「大量採用」を実施、その世代が、コストを圧迫しているからです。

ならば、ここで「45歳以上リストラ」を実施して、そのコストを別なものに振り替えようとしています。

それぐらい、「45歳以上が人あまり」で「若い人が人手不足」という状況になっているのです。

大量に採用した人員を「上手く活用できない企業体質」にも問題があるのですが、そこを問わずに人員削減しているわけです。

「大企業で45歳以上でリストラされた人」って それまでの経済状況からかなりのダウンを覚悟しなければならないので、まだまだ続く会社人生大変だと思います。

人手不足なのにリストラが続く異常事態に生き抜くためにするべきこと

新型コロナウィルスの影響で「人手不足」からサービス業を中心に「ひとあまり」に変わってきました。 非正規雇用の人を中心に仕事を失いつつあります。 この記事は、2018年に書いたものですが、大企業だけでは ...

IT業界は、もっとやばい

IT業界は、景気の下がり始めで「最初に切られる」傾向があります。

古臭い経営者は、目に見えないシステムというものに価値を見いだせずに

「コストのかかる 厄介者」
とみている人もいます。

しかし、AIと名が付けば「ヒョイヒョイとカネを出す」経営者もいます。

「AIを導入すれば コストダウン、問題解決、業績アップ」
AI専門企業が増えてきたのは、このような需要があるからです。
今のうちに稼げるだけ稼げそうなので関係者の皆さんは頑張って下さい。

それもブームが下火になれば、消えてゆくでしょう。
見かけだけのAI企業は淘汰され、本物だけが残ると思います。

こんなことをIT小僧考えています。

AIに舵を切るIT企業

「来年から 保守サービスを行いませんので契約解除」
というIT企業が出てきました。

なんでも

「AI事業に人材を投入したいので、時間ばかり取られて あまり儲からない 保守を止めたい」
ということが理由だそうです。

「たった 30万円ぽっちで、休みでも電話がかかってきて作業するサービス保守なんて 誰もやらない」
ごもっとも、

「そんな保守を押し付けてくるお客など切ってしまえ」
とIT小僧も思います。

AIに舵を切るのもいいのですが、AIの専門家はいるのでしょうか?
きちんと教育を受けた人材がいないとAIを使ったシステムなど出来ません

AIは、Pythonなどの言語や環境をが習得できれば、AIのシステムができると勘違いしている人が、今でも多いのです。

AIは、「高度なアルゴリズム、数学、統計学に関する知識」が、絶対に必要です。
プログラムの知識だけではどうしようもない絶望的な壁がそこにあります。

しかし、マネージメント能力は、そこまで専門の知識が必要ではないので、
従来の「要件定義や業務分析のスキル、知識の蓄積」でなんとかやっていけるでしょう。

と言ってもAI専門のエンジニアの行っている意味がわからなければ、ただのスケジュール管理者でしかありません。

そんなスケジュール管理者ならば、それこそAIのシステムを導入して管理させたほうが、安上がりでしょう

高齢化するIT企業

IT企業が高齢化しています。
自分のような、50代後半の世代は、そもそもコンピュータ業界自体が少ないので同業者も極端に少ない。

一方、40代は、インターネットブームの洗礼を受けっためITエンジニアがゴロゴロといます。

彼らを抱えたIT企業は、高年齢化してゆき、平均年齢 40代以上という会社もたくさんあります。

業務系のIT企業では、「大型汎用機一筋」なんて人がたくさんいらっしゃると思います。

お叱りを承知で本音を言うと

主な取引先だった、銀行業務がクラウド化する時代、彼らの出番は、なくなります。
そうなったとき、彼らの行く末は、どうなるんでしょうか?

かつて自分も汎用機の世界で生きていましたのでわかります。

需要増となる人材

AIなどの専門的な分野は、いまさら勉強しても 無駄です。
専門の教育が必要なAIのエンジニアには、なれるわけもない。

だから、AIの専門家を高額な報酬で募集しているのです。

しかし、その一方で

「専門な知識があれば、需要はある」
はずです。

AI,DXエンジニア

今後もっとも需要が増えてくると思われる人材です。
人材難から報酬が右肩上がり

データ分析

データ分析の知識は、AIのシステム構築には必須の分野です。
AIほどの数学の知識は必要ないけれど、専門性のある仕事です。

クラウドエンジニア

オンプレミスが、クラウドに置き換わるのも時間の問題でしょう。

IT教育関連

小学生からプログラム教育を始めると言います。
また、高年齢層もITを使わなければならない時代となりつつあります。

このような、ITにまったく縁のなかった人に対しての許育のスキルは今後増えることでしょう。
例えば 高年齢層にむけての
「スマホの使い方」

学校やIT企業向けの
「教育現場へのプログラムスクール」

などITなしでは生活できない状況になりつつある日本で「教える人」の需要は多くなるでしょう。

企業コンサルタント

企業が抱えている課題や悩みにピンポイントでアドバイスできるコンサルタントも今後増えてくるでしょう。
特にAI、DXなどを活用する上での企業への提案などは、専門知識が必要になります。

デジタル機器コンサルタント

また、一般家庭でのIT機器が増大するため、これらの機器活用についてアドバイスする仕事も出てくるはずです。
無線LANの構築、家の中のネット構築、メンテナンスなどがコレに該当します。
企業相手だけではなく個人の需要は増えるかも知れません。

専門知識を持つエンジニア

金融のシステムは、高度な知識を持っていなければ、何もできません。
そしてこの金融の知識は、すぐに古くなります。
IT業界以上のスピードで進化している金融エンジニアは、多くの企業で欲しがることでしょう。

また、金融以外でも専門分野のエンジニアは需要が増えると思います、

需要減になる人材

今度は、ちょっと先が暗いかな?
というお話です。

一般業務系エンジニア

流通とか在庫管理、販売管理などの一般業務エンジニア
これらのエンジニアは、統合業務管理システム(ERP)で実現できているので需要が、減少するでしょう。

データベースエンジニア

オンプレミスからクラウドに移行する流れなので需要が減少するでしょう。

コーディング専門

統合業務管理システム(ERP)の普及で減少するでしょう。

経済産業省のレポートで衝撃的な予測が書かれています。

経済産業省
2030年「従来型IT⼈材」の10万⼈が職を失う 経済産業省「IT人材需給に関する調査」衝撃の予測

2021年 東京オリンピックが終わり 2025年 大阪万国博 とイベントが待っています。 そして、金融庁からは、 年金だけで老後の生活できるとは言っていない と 開き直りのような発言が出てきました。 ...

まとめ

若かりし35年前の話です。
当時、家庭どころか企業にもコンピューターは普及していません。
コンピューターといえば、大型汎用機、言語は、COBOLが全盛期でIT小僧もキャリアの出発は、汎用機+COBOLでした。

1年もすれば、COBOLでなんでも組めるようになったのですが、しばらくすると
「このままではやばい」と思い、3年でまだビジネスとしてどうなるかわからないUNIXやネットワークのエンジニアを目指したのです。

そこから30年 コンピュータ屋は、ITエンジニアと呼ばれ、環境も大きく代わりました。
なんとかここまでやってこれたのは、選んだ仕事が、金融エンジニアだったことと、言語とか環境に囚われない仕事をしてきたからだと思っています。

プラットフォームが何であろうと基本は、COBOLでプログラムを組んでいたころとあまり変わらない。
新しい技術が出てきても、プログラムの考え方が大きく変わっても、そんなに差は、ありません。

ですから、今やっている仕事に疑問などがあったらば、積極的に居場所を変えるのもありだと思っています。

鉢植えの花が日陰に入ったら、日向に当たるようにすればよいだけなのです。
今の仕事がCOBOLのコーダーとかMicrosoft関連とかあまり気にせずに先を目指すことをオススメします。

問題なのは、停滞すること、万が一、その場所に居続けたら、悲劇が待っていると思います。

自分が想像するより、速く時代が変わってゆくと思われます。

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