湾岸ミッドナイトというコミックがあります。
公道でハイスピードのクルマの話です。映画にもなりました。
このコミックの中で
「残るのも自由、降りるのも自由」
というようなセリフが出てきます。
今回のIT小僧の時事放談は、
残るも自由、降りるのも自由 イノベーションから降りたApple
と題して、Appleが、「技術革新から手を引いた」ことについて
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
注意書き:アップル信者の皆様には、刺激的なことが書いてあるのでお読みにならないよう オススメします。
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目次
Huaweiに白旗
Huawei P30 Proというスマートフォンが発表された。
いろいろ凄すぎて、ブログに間に合わないのですが
カメラ機能だけの簡単なスペックは、こんな漢字
- 光学5倍ズームでデジタルズームとハイブリッド 50倍ズーム
- 最大 ISO感度 409600
- 超広角レンズ+広角レンズ+望遠レンズ+TOF=Leicaクアッドカメラ
- センサーサイズは1/1.7インチでiPhoneやGalaxyに比べて125%アップ
- スマホでは真っ暗になってしまう星空や月の撮影も可能
- 一度に2つのレンズで動画を撮影できるデュアルビュービデオ
「17−88mmのレンズをポケットに入れてるようなもの」
カメラだけでもすでに高級コンパクトカメラ並みのスペックを持っている。
違っているのは、レンズ性能だけです。
もう、旅にカメラを持ってゆく必要はありません。
お値段は、最新のiPhoneとそう変わらない。
6GB+128GB: 999ユーロ - 約12.5万円
8GB+256GB: 約13.7万円
8GB+512GB: 約15.6万円
このスーパースマートフォンを超えるのは、並大抵なことではない。
中位機種のHuawei P30でさえ超えるのは厳しい状況
ハードウェア、AIを中心としたソフトウェアの高い技術の上でしかできないスマートフォンでしょう。
イノベーションから降りたApple
ハイエンドで決定的な技術力を見せつけたHuaweiに対して
前日に行われたAppleの発表は、
「全部 どこかがやっているサービスをApple仕様にまとめただけ」
目新しいものはなにもなく、クレジッドカードがチタン製になって番号が消えたくらい。
CEOは、このチタン製クレジッドカードの発表時に
「Appleは、「金融企業」として生まれ変わることができた。今日は、その記念すべき第一歩」
と思ったのか? 発表時に「涙ぐんでいた」
※単なる個人的見解ですがCEOが、涙ぐんでいたのは、本当だ思う。
どうもAppleは、「金融」そして「保険」に進出したいのだと思う。
前日までに発表された、iPodなどの製品群は、
どれも
「これまでの技術を色や形を変えて並び替えただけ」
で新しいテクノロジーなどなにもない。
Apple ワッショイの人は、iPadのラインアップの溝を埋めたと騒いでいるが、2010年1月27日に発表さえたものと基本的に同じである。
iPhoneもしかり、顔認証だけにして指紋認証を捨て去り 使いにくくなった以外、基本何も変わっていない。
そうです。
もうAppleからは、革新的なガジェットは、出てきません。
Huaweiには、勝てないと悟ったからです。
それは、賢い選択です。
Huawei P30 Pro
https://consumer.huawei.com/en/phones/p30-pro/
Appleは、ソニーになりたい。
現在、iPhoneで抱え込んでいるユーザーに対してのサービス(商売)を展開するようです。
サブスクリプションで毎月定期的に利益を吸い上げることに全力を注ぐ決心をしたということでしょう。
動画、ニュース、クレジットすべて、後追いサービス
だから、スピルバーグのような旧世代のクリエイターを持ち上げるだけでいいのです。
新しいクリエイターを育てるとか考えていない。
すでにiPhoneのユーザーだけで商売になるので、テクノロジーにカネをかけずに
iPhoneユーザー向けに「保険業」「不動団」「為替取引」も始めるかも知れない。
どう? あり得るでしょう。
ソニーがテクノロジーを捨てて、他業種で成功したように
今回の発表会は、
- iPhoneユーザー向けに サービスを提供しますから安心してね
- もう、新しいものを期待しないで 安心して iPhone使ってね
- Appleの外に出ると個人情報が漏れるから、ここにいてね
- 外は、オオカミが出るから、家の中(Apple)にいましょう。
とiPhoneユーザーに向けてのメッセージであった。
懸念もあるよ
今回、Appleから出てきたサービスですが、基本 欧米向け
日本は、無視!
「こんなにiPhone買っているのに 無視かよ」
ごもっともです。
日本は、無視できますが、問題は、中国
iPhoneを世界で一番持っている国の中国で今回発表されたサービスは、おそらく使えないでしょう。
現在、中国の富裕層は、
「iPhoneは、イケてない」
「Huaweiの折りたたみ 速く売れよ」
と声が聞こえているようです。
もう、iPhoneでは、「ドヤれない」らしいです。
そのiPhone帝国で今回のサービスを提供できないとしたら、サービスのターゲットがかなり小さくなります。
降りるのは自由
AppleのCEOは、今の状況を目指してきたというのが、はっきりしました。
iPhoneは、おカネを生むプラットフォームとして売ってきたのです。
そして、それは、成功しつつあります。
そこには、最新テクノロジーなど必要ありません。
だから
「ユーザーの情報を持たないビジネスで安心」
を盛んに訴えていたのです。
すべてが、金融会社や保険会社への転換を示唆しています。
ある程度、ビジネスの完成形が見えてきたのでCEOは、辞めるかもしれません。
そして、カネのかかるイノベーション競争から降りてしまいました。
まとめ
イノベーション企業でなくなったAppleから 多くの技術者が離脱することでしょう。
GoogleやMicrosoftのやっていることのほうが、エンジニアとして100倍面白いからです。
ライバルたちが、Cloudを中心に次のプラットフォームを築こうとしています。
AIの競争も激しく競っています。
そのなかでイノベーションの競争から降りた(と思われる)Appleは、この先も進歩しないiPhoneで商売をするでしょう。
「降りるも自由、残るも自由」
壁の中に閉じこもったiPhoneは、いつ赤い巨人が来て現実に引き戻されるのでしょうか?
今後のAppleは、いろいろな意味で楽しみです。
IT小僧は、もう興味ないけどね!
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