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IT小僧の時事放談

米中貿易摩擦とスマートフォン戦国時代 秋の陣が始まります。

2018年8月28日

報道というものは 恐ろしいもので
「XXXシャンプーは、頭髪にいいらいい」
と有名人がテレビやラジオやネットで発言したとたんにXXXシャンプーが即売り切れ状況になる。

こんなことは、昔からあったわけですが、ネットの普及でそのスピードが加速しています。
効果があるかないかわからないけど「売れるのは事実」なのです。

その逆もまたしかり、一度でも悪評が広がってしまうとそれを回復するのは大変な時間と労力が必要になるのです。

今回のIT小僧の時事放談
米中貿易摩擦とスマートフォン戦国時代 秋の陣が始まります。
と題して
米中貿易摩擦でチャンスを掴んだはずだったが、結局はiPhone一人勝ちになるのか?
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

米中貿易摩擦とは?

そもそも米中貿易摩擦は、何かについて解説します。

米国は、貿易赤字が続いています。
輸出と輸入のバランスが崩れて 収支が赤字となってしまいました。
赤字の相手国を調べてみたら

中国がほとんどじゃないか・・・

ええい!懲らしめてやれとトランプ大統領がTwitterでつぶやく!

そう、これだけです。
では、米国の対応をみてみましょう。

2018年3月22日
・約1300品目
・600億ドル相当の関税

2018年3月23日
・鉄鋼 25%
・アルミ 10%
と項目を追加

それに怒った中国は、

「そっちがその気ならこっちもやったるわ」
と米国の輸入品に関税をかけることになり

以後、その関税のかけあいが、続いています。
こうなると先に悲鳴をあげるまで続きます。

2018年9月24日
米国が発動した新たな関税では、中国製の掃除機やインターネットへの接続が可能な機器などが含まれた。税率は10%で、年末には25%に引き上げられる。

一方、中国は5─10%の税率を設定し、米国産LNG(液化天然ガス)や一部の航空機などをターゲットにした。

中国では、iPhoneの不買運動が始まるとか噂されています。

米中二国間なので他の国は、口出しもできないのですが、米国は別の手段に出てきます。

ZTE騒動

ZTE
中国名:中興通訊
英語名:ZTE Corporation
中華人民共和国・深圳に本社を置く、通信設備および通信端末の開発および生産を事業とする会社です。

欧米でのスマートフォンの売上が拡大
2016年にはアメリカ合衆国(アメリカ)でのスマートフォンシェアが4位でした。

しかし、大きな問題が米国で起こり始めていました。

2012年10月
・アメリカ合衆国下院の諜報委員会 (The House Intelligence Committee)
HuaweiとZTEの製品は、中国人民解放軍や中国共産党公安部門と癒着、スパイ行為やサイバー攻撃に加担しているのではないか!
両社の製品を合衆国連邦政府の調達品から排除、民間企業でも取引の自粛せよ
と勧告を出した。

2016年3月
・合衆国商務省がZTEとその子会社に、2010年にイラン政府系通信会社と北朝鮮に禁輸措置品を納入し、またその事実を組織的に隠蔽したとして輸出規制措置

2017年3月
・合衆国商務省 最高約1,300億円の罰金の支払、社内のコンプライアンス教育の徹底、今後6年間にわたり規制を順守したか年次報告を行うことなどの司法取引を行うことで輸出規制措置しない方針発表

2018年4月16日
・合衆国商務省は、北朝鮮などに対する禁輸措置違反を理由に、ZTEへの米国製品の輸出禁止を発表

ここで米国でZTEは、完全に排除となってしまった。
さらに大きな問題は、スマートフォンのCPUを使えなくなるという最悪の事態が発生

ところが

2018年5月
・トランプ大統領は習近平国家主席(総書記)への個人的な好意ので13億ドルの罰金を条件にZTEの制裁緩和を合意

2018年7月
・米商務省はZTEの販売禁止措置を解除

Huaweiは、相変わらず米国で販売できない状況が続いています。

ZTEとHuaweiの排除の理由

スパイ行為とか、国家安全保障上の懸念とか、北朝鮮の輸出とか
いろいろ理由はありますが、

本当は、中国の技術革新に米国がストップをかけたいという思惑があるのではないか?
と考えています。

通信分野の次世代技術『第5世代移動通信システム』(5G)という、この数年で最大の通信技術の革命が起ころうとしています。
5Gとは、今の通信技術(4G)を遥かに超える、超高速、超信頼性、遅延なしという通信技術です。

具体的な性能は?

  • 10Gbps以上の通信速度
  • エンドツーエンドで1ミリ秒の低遅延
  • 99.999%の信頼性

という凄いものになるそうです。

『第4世代移動通信システム』(4G)は、米国の技術が最先端を握っていたのですが、どうやら(5G)の開発は、中国、特にHuaweiが最先端になりそうだと言われています。

米国は、どうしてもそれを阻止したい!
というわけでZTEなら開発競争の敵にはならないが、
Huaweiヤバイ
ということもあるのでは、ないでしょうか?

おっと、これは、推測ですよ推測

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オーストラリアに続いて日本続くのか?

2018年8月23日
・ZTEとHuaweiに対してオーストラリア政府が『第5世代移動通信システム』(5G)への参入を禁止を発表

ついに 米国の仲良しグループが、動き出しました。
まずは、オーストラリア

そして、決定が遅い日本政府は、この件にすばやく反応しています。

こうした状況を踏まえ、日本政府は、各国と共同歩調をとって対処すべきだと判断し、具体的な方策の検討に入った。情報セキュリティーを担当する政府関係者は「規制は絶対にやるべきだ。公的調達からの除外の方針は、民間部門の指針にもなる」と強調する
抜粋:産経新聞 2018/08/26
https://www.sankei.com/smp/politics/news/180826/plt1808260002-s1.html

ただし
2018年10月に首相の訪中が予定されているので「中国」や企業名は出していない。

米国に言われたから、反応したけど「あいまい」「うやむや」でコメント発表
このあたりが、日本のお役所の絶妙な「サジ加減」ですね。

通信機器メーカー御三家

ZTEとHuaweiに対して、安全保障上、スパイ工作、セキュリティの文字が並ぶだけでスマートフォンの販売に影響が出そうな気がします。
しかし、ZTEとHuaweiは、何もスマートフォンの事業だけをやっているのではなく、無線通信機器でかなりシェアを持っています。

Pocket WiFiルータをお持ちの方は、機種にHuaweiと書かれていないでしょうか?
自分のW-05もHuaweiの製造です。

世界3大通信機器メーカー

  • Ericsson(エリクソン)
  • Nokia(ノキア)
  • Huawei(ファーウェイ、華為技術)

いづれも携帯電話やスマートフォンで有名な企業です。

残念ながら日本のメーカーは、蚊帳の外
1990年代から2000年代にかけてNTTは、世界最先端の通信技術を持っていました。
残念ながら、世界に出すことができず、通信機器メーカーに市場を奪われてゆくのです。

もう、今から追いつくこともできず、御三家の技術を利用するだけとなってしまいました。

特に5Gに関しては、Huaweiが抜け出しそうな勢いを持っています。

この情報を踏まえて、スマートフォン状況を考えてみましょう。
※前置きが長くて すみません。

スマートフォンの購入動機

日本のスマートフォンは、iPhoneが、6割以上
「iPhoneでなければ人にあらず」
「おごれる平家は、・・・」
なんと言っても日本は、iPhone帝国です。

これは、すべてSoftBankの戦略勝ち
iPhoneが、Androidより低価格で購入できるという世界からみたら、
「日本人は、高校生がiPhoneが変えるほど金持ち」
と思われています。

それほどiPhoneは、諸外国において高価なスマートフォンなのです。
でも日本では、一番安い(ようにみせかけて)端末として販売されてきました。

このiPhone天国で日本のAndroid端末は、滅亡寸前に追い込まれました。

日本のスマートフォンは、ガラ携の機能をそのまま、Androidに持ち込んで自爆したのです。

機能を入れすぎて満足に動かないものを売っていたのです。

これでは、滅びます。

生き残ったのは、Xperia、ソニーの製品です。
ソニーは、エリクソンという企業と合同で開発していたので極端なガラパゴス化していませんでした。

その後、エリクソンと袂を分かちましたが、そのためか、最近は、機能付けまくりで暴走を始めました。

SHARP、日産が、技術は凄いのに混乱して沈みましたが、外国企業の傘下で復活しています。

この国のエンジニアは、技術は凄いけど 製品としてまとめられない
という伝統が生きているようです。

技術オタクが製品にすると売れる製品はできません。
なぜなら、技術用語を並べても購入する動機にはなりません.。

自分もその傾向があるのですが、

スマートフォンは、美しくなくてはいけない

デザインに注力した中国製のスマートフォンが売れています。
HuaweiのP20シリーズは、見た目がよくて性能もよい、そして値段が安い
それは、売れるよね

お店でP20を触るとわかりますよ。
P20 は、現在、日本で入手できるトップクラスのスマートフォンだと思っています。

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新型、iPhone登場

iPhoneの新しいバージョンが迫っています。
2018/09/12発表らしい

  • 画面が更に拡大するとか?
  • ホームボタンがなくなるとかなんとか?
  • 価格が上がるとか?
  • 指紋認証がなくなって顔認証「Face ID」になるとか?

噂でしかありません。
リーク画像も世界中で出回っています。

例年のお祭り気分を楽しみましょう。

このブログでは確定情報のみの報告するのでこれ以上は、記事にしません。
発表が楽しみです。

新Xperiaは、IFAで発表か?

ZTEとHuaweiに対して、安全保障上、スパイ工作、セキュリティ不安の文字が、貿易摩擦の影でマスコミに取り上げられます。

このイメージダウンに乗じて本来ならば、ソニーのXperiaが売れてもいいわけなのですが、売れているのは一個前の製品
このHuaweiのイメージダウンという最大のチャンスなのに新製品の売れ行きが伸びないXperia

絶好調と言われるソニーグループでスマートフォン部門だけが赤字状態で年々スマートフォンの売れ行きが落ちています。
このままだと、スマートフォン部門の売却?もあり得るんじゃないのか?

満を持して発表した XZ2シリーズが、売れていない。
一枚の板のような前モデルから、デザインを変えたのが悪かったのか?
重い、厚い、値段の割に2眼じゃない

いろいろと考えられますが、

これならXperiaじゃなくてもいいや

になってしまします。

2018年8月31日
ベルリンで開かれるIFA(国際コンシューマ・エレクトロニクスショウ)
https://www.phileweb.com/ifa/

新型のXperiaが、発表されると言われています。

尖ったカッコいいデザイン、廃止されるイヤフォンジャックをあえて搭載して、音楽を追求
ベセルは、極端でもなくてもいいから、ひと目でXperiaとわかるデザインと色
クールなXperiaが登場するのを期待しています。

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残念ながらこれは、技適が通過していません。
この時代のXperiaは、美しい。
シンプル、モノリスのような一枚板、この筐体でベゼルを細くしてダブルカメラ!
色は、パープル これで良かったのに、なぜ厚くした!

もし、XZシリーズの最終形 Xperia XZ Premium を手に入れるとしたら、nuroモバイルでセット販売しています。

秋の陣が始まるぞ

現状のXZ2は、冒頭でお話した
一度でも悪評が広がってしまうとそれを回復するのは大変な時間と労力がいる
状態です。

他と同じようなデザインや路線のままでカメラが凄いんだぞ
と言われても、LEICAや3眼カメラの説得力には、勝てないのです。

米中貿易摩擦は、米国中間選挙の行方で変わるかも知れません。

Huaweiは、どうなるのか?
iPhoneは、どんな新しい世界を我々に見せてくれるのか?

中国では、iPhoneの不買運動が始まるとか始まらないとか?

トルコでは、大統領がiPhoneを買うなと言っているらしいとか?

貿易摩擦にiPhoneが道具となろうとしています。

いろいろな意味で凄いスマートフォンだな。

2018年8月31日のIFAにどんなXperiaが登場するのか?

スマートフォン戦国時代、秋の陣が始まります。

 

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