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今日のAI話

Copilotはなぜ不評?ユーザー離れの原因を米国報道から徹底解剖

MicrosoftのCopilotは、仕事のど真ん中に入り込む“最強のAIアシスタント”になるはずでした。

ところが今、米国では「思ったほど使われていない」「むしろ不評」という報道が目立ちます。なぜ、あれほど推されたCopilotがユーザーの心をつかみきれないのか?

本記事では米国報道を手がかりに、原因を「体験の混乱」「押しつけ統合」「料金とROI」「体感性能」「信頼」の5つに分解し、ChatGPTやGeminiとの違い、そして巻き返しの条件まで掘り下げます。

Copilotが「不評」と言われるのはなぜか?――ユーザー離れの“正体”を分解する

MicrosoftのAI戦略のど真ん中にいるCopilot。ところが最近、「思ったほど使われていない」「他のAIに負けている」という声が増えています。
この現象は、単に“AIの出来が悪い”という一言で片づけると見誤ります。原因は、プロダクト設計・ブランド・料金・信頼(安心して使えるか)・競合環境が絡み合った“複合不振”に近いからです。

まず「Copilot」が多すぎて、何を使えばいいのか分からない

WSJが指摘する大きな問題の1つが、Copilotのブランドや製品群が分裂し、ユーザー体験が統一されていないことです。
同じCopilotの名前でも、用途や入口が違い、挙動やできることも微妙に違う。結果として「結局どれが自分の正解?」となり、習慣化しにくい。

この“混乱”は、アプリ名や導線の変更でも加速します。たとえば「Office → Microsoft 365 Copilotアプリ」へのリネームが、利用者側の認知負荷を増やす、という論調も出ています。

 “入ってくる”AIへの反発:OS/ブラウザ統合が逆効果になる瞬間

CopilotをOSやブラウザに深く統合するほど、便利さは増す一方で「勝手に置き換えないでほしい」という反発も増えます。

象徴的なのが、Windows Centralが報じた「読み上げ(Read Aloud)を押したら、読み上げではなくCopilotの機能が立ち上がる」という変更で、アクセシビリティ用途のユーザーほど不満が強くなりやすい。
“AIを足す”のではなく、既存の体験をAIが置き換えたと受け取られた瞬間に、拒否反応が出ます。

さらに、Windows 11そのものが「不満が無視できない水準に来ている」という報道もあり、OS体験への不信がAI統合の印象まで悪くする可能性があります。

料金と“ROIが見えない”問題:払う理由が弱い

不評の根っこにあるのは、「便利かもしれないが、月額(/席)で払う決定打がない」という現実です。
WSJは、Copilot契約者の“メイン利用”が期間内に下がった、といった趣旨の数字も示し、利用の優先度が落ちる様子を伝えています。

また別報では、課金ユーザー比率が小さいことを示す記事も出ており、「投資規模のわりに浸透が限定的では」という見方が広がります。
企業導入は「試す」段階に留まりやすく、価値測定が難しい(=本格展開しづらい)という調査ベースの論点もあります。

性能の“体感差”問題:賢さより「気持ちよさ」で負ける

生成AIは、ベンチマーク以上に「体感」で評価が決まります。
文章生成が少し不自然、要約が浅い、指示を外す、根拠が曖昧――こうした小さなズレが積み重なると、「とりあえず ChatGPT でいいや」になりがちです。

WSJも、競合(例:Google GeminiAnthropic Claude)と比べて“好まれにくい”状況を示す文脈で、採用・利用の壁を語っています。
さらに、製品内の縦割りやリソース面が足かせになっている、という趣旨の指摘も同記事内で触れられています。

「会社で使うAI」ほど、情報漏えい・ガバナンス不安が効く

Copilotが狙うのは仕事の中核(メール、会議、ドキュメント)です。だからこそ、ユーザーは「便利」より先に「安全?」を気にします。
ここで怖いのは、実害が起きたかどうかよりも、“不安がある状態”そのものが利用を止める点です。特に企業は、社内データ連携が強いAIほど慎重になります(ルール整備・教育・監査が必要)。


他のAIと比べると、Copilotの“勝ち筋”と“弱点”はここ

強み:仕事場の導線(Microsoft 365)に最短で入り込める

Copilotの最大の武器は、Microsoft 365 の日常業務導線に“最初からいる”こと。
チャットAIとしての単体性能だけでなく、「資料→会議→メール→タスク」の流れに乗るとき、本来は圧倒的に強いはずです。

弱点:体験の統一と“押しつけ感”で嫌われやすい

一方で、OSやブラウザへの統合が「便利」より「うるさい」に転ぶと、離脱が起きます。
さらに、名称・機能・入口が散らばると、学習コストが増え、乗り換え先(ChatGPTやGeminiなど)が“シンプルに見える”問題が出ます。


これからCopilotは巻き返せるのか?

今の不評は「AIが不要」という意味ではなく、“プロダクトとしての未整理”への不満に近い印象です。
つまり巻き返しの条件はシンプルで、(1) 体験の一本化、(2) 既存機能の置き換えではなく“追加”としての実装、(3) 料金に見合う価値の可視化(業務での時短・品質向上の具体化)――ここをやり切れるか。

WSJは、同社CEO Satya NadellaがCopilotを重要視する一方、現状への苛立ちも示唆する文脈を報じています。
逆に言えば、トップが重視している限り、統合整理と改善は今後さらに強く進む可能性があります。

 

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