コンピュータエンジニアでメシ食ってます。
大学を出て全く未知の領域の世界に入って40年もこの業界で生き残っています。
まだ仕事があるのは、幸運なのか? わかりませんが劇的に進化してきた世界を体験できたことは幸運でした。
今回は、仕事道具であるキーボードの話をします。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
指の強化訓練マシン
1980年代 大型コンピュータが仕事の中心でパソコンはビジネス現場では実用と言えない物でした。
最初のコンピュータは、バロース (Burroughs Corporation) という米国メーカーのコンピュータでした。
ビルのワンフロアー全部がコンピューター質という世界が職場です。
今のスマホより1/10000以下の性能でしたが、数百万県のデータ処理を行うにはこれしかありませんでした。
B6900
1982年の時代 コンピュータは、信じられないと思いますが
「日本語が当たり前じゃない時代」
印刷済みの帳票に数字を印字するという世界が当たりまえ。
日本語が対応するコンピュータとプリンターもありましたが、日本語を出力するのは漢字をコードでプログラミングが必要でした。
キーボードも漢字変換などありません。
問題はそのキーボードがメチャクチャデカくてキーの反発力が半端ない
叩かないとキー入力ができないほど強力
押し込むのではなく叩く という感触
指の強化訓練マシン
と言ったような感触で深く押し込まないと文字が入力できない。
プログラミングの調子が出てくると勢いで ENTER キーを跳ね飛ばしたことが何度かあります。
また、当時使われていた パンチカード(コードを穴を開けて記憶する)は、タイプライターのような仕組みで
「人文字入力するたびに ガッシャン」
と大きな音を発していました。
数年後、国産メーカー(富士通や日立)で仕事したときキーボードの使い勝手が圧倒的によかったのですが、キータッチが軽すぎてキーを数度ぶっ壊した記憶があります。
キーボードとしては良かったのですが、
「OSがアホすぎてバロースの優秀性に感動」
したことも事実です。
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バロースのCANDE(キャンデ)は、神レベルの開発環境だった。 シリーズ~プログラマーに歴史あり 第二話
前回のお話 「キーボードなど触ったことのない文系大学出身の男が、コンピュータ業界に入社、いきなり客先で仕事をしていた話」 と題してIT小僧が36年前にコンピュータ業界に入った話について語 ...
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国産PCなんか デザインだけで負け決定
1984年 渋谷でキヤノン系列の会社で仕事をしていました。
大型コンピュータ(COBOL)から卒業 チップ開発やUNIXの仕事をしていました。
そこで出会ったが、Macintosh 当時、キヤノン販売でApple製品を取り扱っていました。
Macintosh SE30
そして 当時日本で未発売の
NeXT
Macintosh SE30は、モノクロ9インチ グラフィカルインターフェイス マウス必須のPC
国産PCなんか デザインだけで負け決定
感動したのはキーボードのタッチ もう新鮮でしたね
国産PCのフニャフニャと違う
ただ日本語が苦手で漢字Talkという日本語OSがよく死んだ
漢字入力も英語キーボードに無理くりつけた(EGWord)だったので単漢字変換レベル
でもそんなことはともかく キーボードのタッチがいい
NeXTは、筐体のデザインに圧倒され ジョブズの作品ということもあり 完成度はかなり高かった。
キーボード、マウスまできちんとデザインされていて ジョブズの美学が凝縮されているようでした。
OSも洗練されていて 開発環境も先進的 そのためここでインターネットの多くの基礎システムが開発されたと言われています。
キータッチもかっちりとしていて パソコンに付属しているキーボードとはレベルが違っていました。
それ以来 Mac使いのデビューのため6年ローンを組むという暴挙に繋がります。
その後、Apple沼につかり QuickTake とか MessagePad とか幻のAppleデバイスまで入手
お決まりのiPhone 3GからiPhone生活ですが、Jobsがお亡くなりになって Appleから完全撤退
Windows&Android使いとなりました。
すべて受け入れます
仕事先もかなり変わりましたが、基本 常駐の場合は、ユーザー先のキーボード
会社での仕事は、支給されたPCでキーボードもこだわらず支給物を使うことが多い
ノートPCは、仕事先(IBMが多かった)ThinkPadを会社で購入したものを持ち歩いていました。
Lenovo二なる前のThinkPadでとにかくコードを書くには最適だと今でも思っています。
会社でも顧客の会社でもメカニカルキーボードでカチャカチャとするわけにもいかないので静音キーボードが必須
基本日本企業相手の仕事では、日本語JISキーボードを使います。
すべて受け入れます
という状況で よほど変な配列出ない限り普通に使えるのでストレスはあまり感じませんでした。
順応性というか こだわらないというか プログラミングをする上で基本は、英数字入力なので気にならないレベル
日本語の文章をほとんど書かないプログラミング環境では英語キーボードで十分だった。
UNIXでの開発は、vi とEmacsを使っていました。
Emacsは、エディターというより開発環境そのもので 自分なりにカスタマイズできるので
「自分以外のEmacsは使えない」
と言うのが当たり前でした。
独特のキーバインドは、カーソルキーなどを使わなくでも操作できるように設計されていました。
オシャレ最優先 ペシペシなキーボード
Windows95が登場するまでの日本のコンピューター事情は、PC-9800シリーズが中心でキーボードも付属の物を使用していました。
自分は、IBM系列の仕事をしていたので IBM PC XT PC/ATなどを使っていて、後半になると DOS/Vの普及でPC-9800の時代が終焉に向かいます。
プライベートでは、Macintosh PowerPC とか、ジョブズ復帰時のiMac(ダルメシアン)とか使っていました。
今でも自宅にありますが、iMac(ダルメシアン)のキーボードはデザインは面白いんだけど キーボードとしての使い勝手は微妙でした。
iMac(ダルメシアン)
アプリの開発でmacを使うことも多くなったのですが、Magic Keyboardは、未だに苦手であのストロークのほとんどないキータッチは、個人的に好みではない
オシャレ最優先 ペシペシなキーボード
デザイン優先でプログラミングには全くの不向き(個人的見解)で長時間入力でストレス増大です。
このあたりは好みの問題もあるし、レビューを見ると概ね好評なんですが、Appleユーザーしか購入しないキーボードなので悪く言うはずもないんだけど 仕事で使っていたMagic Keyboardは、充電ケーブルが数ヶ月で配線むき出しになったりなど品質って大丈夫?
自分は、Macintosh ⅡSiから PowerMacまで買いまくったApple信者レベルだったけど 最近のAppleは、デザインはオシャレで高価なんだけど「じゃ使い心地ってどうなの」と思うこともあったりする。
でも 全部Apple製品で揃えたいよね
全部Apple製品で揃えると メチャクチャ使いやすいということも事実
下手に他社製品を使うと痛い目に合うからね
ゆですぎたうどんのように腰がないキータッチ
金融系エンジニアを辞め(リーマンショックで会社が傾いた)社内SEとして仕事を始めました。
これまでハイスペックのPCやサーバーでの開発作業が中心でしたが、ここから 一般企業のパソコンに触ることになる。
自分が勤めている会社は、コスト最優先
パソコンでの作業が主な仕事なのに肝心のパソコンが安物でゴミのようなスペックが多かった。
社内SEで最初にはじめたのは、ITリテラシーのない経営者との闘い
「パソコンは動けばいいのよ」
「有名メーカーの販売しているパソコンだから安くても大丈夫」
「安ければ 高評価されるという 馬鹿げた慣習」
低スペックのパソコンを社員に配ったため Excel、Word、PowerPointなどでもギリ動くレベル
ファイルを開くのに 数分は当たりませ
まじで「ITリテラシーのない経営者は無能」であることがわかる
社員のパソコン作業にかかる時間を大幅に短縮するもっとも簡単な方法は
「まともに動くパソコンで仕事をさせること」
ということが理解できていない。
特に低スペックで安価なノートパソコンほど 使い物にならないものが多い
特にノートPCのキータッチは
「はっきり言ってゴミ」
押した感触が
ゆですぎたうどんのように腰がない
開発も行う自分の仕事でははっきり言って話にならない。
そこで、無能な経営者に対して 闘いを始めることが最初の仕事となった。
この闘いの話は、いつか お話しします。
MOBOとATOKの時代
2017年から当ブログを書き始めました。
社内SEなので まぁ 前職に比べると仕事は楽になり、プログラミングもさほど必要とされなくなりました。
社内のシステムの構築、サービスのサポート、パソコンのセットアップなど雑用が主な仕事で正直(前職に比べて)ヒマです。
そこでブログを書き始めたのが「IT小僧の時事放談」です。
IT業界の雑多な情報とオススメ商品などを
「小難しい話をわかりやすく解説」
することを目的として文章を中心に記事を書いてきました。
これまでのプログラミング生活と違い日本語主体になると キーボードやエディターも大きく異なってきたのです。
英数字+多少の記号が正確に打てれば問題無かった生活から 日本語という非常にやっかいなものを相手にすることになり、日本語入力が主体となった。
ここで はじめてキーボードに拘りをもつことになります。
日本剛が快適に使えるとなると「日本語JIS配列」は必須
日本語入力もATOKを導入しました。
ATOKは、感じ変換効率というより 「文章を書くという作業」において大変優秀であると思っている。
日本語入力という特殊な部門を長年培ってきたジャストシステムのATOKはやはり 抜けている存在だと感じています。
驚くことにかつてのライバル達のキースタイルにも変更できるという凄さ
VJE,WXG,OAK,NEC,MS-IMEという懐かしい日本語入力システムに変更することができる。
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日本語入力の老舗 ATOK 文章作成の強力パートナー
ポメラという入力専用デバイスの最新モデルが登場するということで話題になっている。 文具メーカーのキングジムから「テキスト入力のみに特化」したポメラ DM250が、2022年7月29日に発売されている。 ...
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ATOK Passport 導入から2週間 日本語入力老舗の底力を実感する
いつも「IT小僧の時事放談」を読んでいただきまして まことにありがとうございます。 いろいろなところに忖度しない強い姿勢でIT関連について書いてきました。 ※そのため読者層が限定されてしまいますが、こ ...
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文章を書くという作業が中心でしたら ぜひ ATOK を試していただきたいと思います。
さて キーボードですが、外出先でも入力することが多くなったので 持ち運びができるキーボードを探していたところ
MOBO KeyBoard を見つけました。
MOBOとATOKの時代
折りたたみだけど妥協なし、キータッチの快感なかあなかよし
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外出先でブログ記事作成時の最強コンボ Android / ATOK / Jota Text Editor / MOBO KeyBoard
IT小僧の時事放談 いつも読んでいただきまことにありがとうございます。 このブログを立ち上げて 約3年、一時期は、ものすごいアクセス数がありましたが、そこは、Googleさんの検索ロジックのさじ加減で ...
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ということでしばらくMOBOを使っていたのですが、ある日 絶望的な状況に
Enterのすぐ上にDELETEキー
MOBO キーボードがお気に入りだったのですが、ある日 Enter、矢印(左右下)、@、「」、などが全く使えない状況になりました。
Windowsの問題なのか? いろいろなことを試したのですが、キー入力自体が反応しない状況になってしまいました。
壊れたと思い、予備のMOBO キーボードを試したけれど まったく同じ状況で使い物にならない。
PCを複数変えてみたりしても結果は同じ
結局、諦めることになったのです。
会社支給の「ゆですぎたうどんのように腰がない」キーボードなど触りたくもないので手元にあったのが
3Coins キーボード
価格 1500円 家族が持っていたので借りました。
Magic Keyboardに似せた「オシャレ」なんですが、
絶対買ってはいけない 3Coins キーボード
ということで一日で断念
Enterのすぐ上にDELETEキー とか、キーが右下の¥、」の位置とか もうバカです。
「自分で使ったことがない人が企画しているだろう」
まともにキーボードを使っている人は、絶対にこのキーボードに対して販売許可を出さない
と言えるでしょう。
OEMで中国などに発注しているんでしょうけど このキー配列はない
あと500円も出せば まともなBluetoothキーボードがAmazonで売られています。
ぜったい そちらを選んでください。
Ewinさん疑ってごめんなさい「これはとてもイイモノダ️」
3Coins キーボードを投げ捨て?て
緊急で入手したのが、Ewinの薄型キーボード
ちょっと怪しげな雰囲気もあったけど 価格も安く つなぎで使おうとAmazonで発注
翌日 届きました。
Bluetoothで3デバイス接続 Windows,Android,iOS切り替えできて
なにより キー配列がきちんと日本語キーボード(¥入力がちょっと違うけど)になっている。
キータッチも安物のノートPC「ゆですぎたうどんのように腰がない」よりも数百倍も良質でストレスなく音も静か
これならば 快適
Ewinのページを見ると、
「Ewinは、中国深圳にある会社が企画しているIT関連グッズのブランド」
と言うことで傘とかUSB扇風機とかストールとか販売しています。
「ちょっと 怪しいかも・・・」
でも
「1週間以内であれば100%返金対応」
「サポートページが充実」
「ネットで調べたら好印象が多い」
なんと言っても 価格が2000円そこそこで このキーボードは、優秀
オススメできます。
キーボードは、ピンキリ状態でダイソーでも売っている状況のなか
2000円で3つのデバイス切り替え+デバイス専用切り替え そして ちゃんとした日本語配列キーボード
おそるべし Ewin
EWinさん疑ってごめんなさい
これはとてもイイモノダ👍️
単四乾電池2本というのも充電の煩わしさもないし、コンビニですぐに入手できる。
※充電式の電池は、電圧の関係でオススメしない
しばらくは、このキーボード使います。
Ewin キーボード ワイヤレス bluetooth 小型 キーボード JIS基準 日本語配列
ios android Windows mac多システム対応
iphone ipad パソコン スマホ タブレット 三つデバイス自由に切替え 軽量 超薄型 日本語説明書 ブラック
今ならAmazonで 税込
お金をかけたくないと言うならば
ベストだろう
まとめ
HHKBとかプログラマー御用達のキーボードが販売されています。
自分も使ったことがありますが、プログラミングならば おそらくベストに近いキーボードと思います。
しかし、4万円もするキーボードは、記事を書くことが中心の自分には、必要がないと感じています。
20年前の現役バリバリ時代ならば、おそらく 刻印なしのブラック仕様を使っていたと思うけど
せいぜい数百行の記事を書くならば そこまでのスペックは必要がない。
まとめ
何十年もコンピュータの前でキーボードを叩き続けた生活でしたが、メチャクチャこだわったということはありませんでした。
というより 客先で仕事をしたり オフィスで仕事をする場合、持ち込みを禁止されていることも多いので 備え付けのキーボードを使わざる得ないという状況でした。
こうしてブログという趣味で書いている記事だと
「気楽に使えて」
「ストレスがなく」
「まともなキー配列」
「できれば 少し深めのキーストローク」
という結論になって行く
正直言って キーボードは好みといいていいと思う。
カッコイイ、オシャレ、スタバでドヤ!
全然OKです。
使いやすいから 1000円のダイソーでOK
全然OKです。
コスパ重視は重要です
ハイスペックが良いかというとそういうわけでもない
自分に合っているキーボードに出会えた人は幸運だ!
という結論になりそうです。
結局、キーボード選びは、沼にハマるか ハマらないかで変わってくると思います。
みなさんは、どんなキーボードをお使いですか?