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IT小僧の時事放談

ボイジャー2号に18時間かけてソフトウェア更新完了 46年間もサポートされる幸運な宇宙探査機

先日 GoogleのPixelシリーズが7年間のOSアップデートを発表
その驚異的なサポートに業界は冷や汗を流しているはず。

しかし、それでも8年間

しかし、 46年間もサポートされる幸運な宇宙探査機 が存在しています。

1977年に打ち上げられた宇宙探査機ボイジャー2号のソフトウェアアップデートのため、NASAが18時間かけて行っていたパッチの送信が完了しました。このあと、現地時間の2023年10月28日にコマンド発行が行われ、パッチが正常に動作しているかの確認が行われます。

NASA’s Voyager Team Focuses on Software Patch, Thrusters
https://www.jpl.nasa.gov/news/nasas-voyager-team-focuses-on-software-patch-thrusters

NASA just sent a software update to a spacecraft 12 billion miles away
https://bgr.com/science/nasa-just-sent-a-software-update-to-a-spacecraft-12-billion-miles-away/

ボイジャー2号は兄弟機・ボイジャー1号に先駆けて1977年8月20日に打ち上げられた宇宙探査機です。当初は木星と土星の探査を4年かけて行う予定になっていましたが、その後、天王星と海王星の探査も追加され、1990年には太陽圏外探査へと目的が切り替えられ、これまで50年以上にわたりミッションを遂行しています。

かし、2022年にボイジャー1号において、探査機のアンテナを地球の方に向けたままにするための姿勢制御システム(AACS)が正常に動作しているにもかかわらず、データが文字化けした状態で送られてくる不具合が発生しました。

Engineers Solve Data Glitch on NASA’s Voyager 1
https://www.jpl.nasa.gov/news/engineers-solve-data-glitch-on-nasas-voyager-1

文字化けの原因は、ACCSが数年前に動作を停止した搭載コンピューターにテレメトリデータを送り込んだことで、当該コンピューターがデータを破損させてしまっていたというものでした。そもそも、ACCSが本来データを送るべきではないコンピューターにデータを送るようになった原因ははっきりしないものの、NASAはACCSが誤ったモードに入ったと判断し、そうならないためのソフトウェアパッチを作成。まだボイジャー2号では問題は起きていませんが、未然に防ぐためにパッチを当てることにしたものです。

ボイジャー1号は地球から150億マイル(約241億km)、ボイジャー2号は120億マイル(約193億km)離れており、ボイジャー2号へのパッチ送信は18時間かけて行われたとのこと。

続きはこちらから👇

NASAが190億km離れたボイジャー2号に18時間かけてソフトウェア更新用パッチを送信 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20231025-nasa-voyager-software-patch/
2023年10月25日 23時00分

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46年間に打ち上げられた衛星が生きているだけでも奇跡

その衛星を設計したエンジニア、ソフトウェア技術者は天才です。

そして その期間見守ってきたNASAを凄い という言葉以外見つかりません。

衛星のプログラムを書き換えて 臨機応変に対応する。
なんて 日本の技術者にはできないだろう。

いや? はやぶさ はそうか・・・

といっても ボイジャーは特別 120億マイル(約193億km)の衛星に18時間のパッチ送信って 気の遠くなるほどのスピードなんだろうか?

おそらくアセンブラーだと思いますが、そのクリーン設計は、まるで 8bitコンピューター時代に登場した
SHARP MZシリーズやX1シリーズのようである。
※当時は、スーパースター的なプログラマーがたくさんいたな・・・

さて それはともかく ボイジャーの旅はまだまだ続きそうです。

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