2017年 Androidの生みの親友いわれるアンディ・ルービン氏が、Essential Phoneというスマートフォンを生み出しました。
カスタマイズが進みすぎたAndroid端末に対して
Androidの原点に帰れ
ともいうべきすっぴんに近いスマートフォンでした。
IT小僧もオーナーでしたが、その素直で素性の良いスマートフォンは、余計な飾りを脱ぎ捨てた素性がよい製品でした。
そのEssential Phoneですが、ひとつみなれないディスプレイをしていました。
今回のIT小僧のブラック時事放談は、
ディスプレイの切り欠きについて考えてみよう 美しくないものは美しくないと言おう
ついてIT小僧の思うことを記事にしました。
最後まで読んでいただければ幸いです。
目次
切り欠き
切り欠きとは、
きり‐かき【切(り)欠き】 の解説
1 水量測定に用いる堰板 (せきいた) の上部から切り取った正方形または三角形の部分。そこからあふれ出る水量から全体の流量を算出する。ノッチ。2 材料力学で、強度試験のために試験片につけた楔形 (くさびがた) の切り取り部分。
3 組み合わせるために部材を細長く切り取った溝状の部分。
別名「ノッチ」とも呼ばれるこの言葉は、iPhone Xの登場とともに一般的になりました。
もっとも登場したのは、冒頭に述べた Essential Phone(2017年5月発表)が、世界初のノッチ搭載スマホです。
その後、iPhone Xの登場でノッチ搭載スマホが続々と登場することになりました。
では、わざわざ手間がっかりコスト高になるのに ディスプレイに切り込みをつくったのだろうか?
前面カメラの設置場所
現在のスマートフォンの表側は、ほぼ ディスプレイである。
ディスプレイを大型化するとサイズが大きくなり使いづらくなります。
そこで各メーカーは、枠(ベゼル)を薄くしてディスプレイの表面積を稼ごうとしました。
その結果 前面カメラの行き場所がなくなってしまったのです。
前面カメラは、自撮りする場合必要なのでなくすことはできません。
そこで、全面ディスプレイの上に一部切り込みをつくりカメラのレンズを組み込んだ というところからはじまります。
iPhone Xの場合は、前面カメラだけではなく 高度な顔認証のためセンサー類が必要になり、大きな 切り欠きが必然となったのであの巨大な切り欠きになってしまったわけです。
時代遅れの切り欠きディスプレイ
スマートフォンメーカー各社は、切り欠きは、必要というわけではなく 前面カメラの問題で仕方なく採用していたわけです。
そのため、iPhone以外のAndroid端末では、徐々に切り欠きがなくなり ディスプレイに穴をあける(パンチホール)や切り欠きが小さいティアドロップ型に変わりつつあります。
切り欠きは、ゲームやコンテンツを楽しむときに どうやっても見えない空間ができてしまいます。
特にゲームでは、切り欠き部分から敵キャラが登場してくるかもしれないのでどうやってもきになることは間違いない。
時々、iPhoneで横持ちでゲームしている人で左側に黒い切り欠きがあるままあプレイしている人がいますが、あれってどうなんだろう?
慣れれば気にならないかも知れないんだろう。
もちろん切り欠き部分をブラックアウトして「気にならなくなるように設定」できますが、それでは、画面のいち部分を無駄にしているだけで切り欠きなどなくしてベゼルにカメラを装着しても同じことになりませんか?
「気にならなくなるように設定」するという面倒なことならば
「最初から切り欠きなどなくせばよいだけ」です。
Xperia 1/5/10シリーズでは、カメラを細いベゼルに残しディスプレイに一片の穴も切り欠きもない状態になっています。
また、ASUSのようにフロントカメラを無くしメインカメラを可動式にしてフロントカメラとして使うというアイデアも出ています。
その他のAndroidメーカーは、小さな穴を開けてカメラを仕込んでいるのが主流になっています。
最近では、カメラをディスプレイの下に埋め込んで穴もなくそうという試みも行われています。
そういえば指紋センサーもディスプレイ埋込み型が多くなってきました。
ここまでくるとでかい切り欠きを残しているiPhoneが時代遅れのように見えてきます。
もちろん 慣れれば気にならないし、iPhone以外のスマートフォンを知らなければ これが当たり前の世界なので違和感がないと思います。
Macも切り欠き
iPhoneの場合、顔認証のセンサーがいくつか入っているので切り欠きは必須なんですが、Appleは、macbook proにまで切り欠きを付けてカメラを設定しています。
こちらは、ただのカメラです。
なのに わざわざディスプレイの上面に切り欠きをつくるとは、意味不明
カメラなんて上面のベゼルに組み込めばよいだけの話で表示領域を侵食してまで切り欠きにする意味が不明
おそらくデザイナーのベゼルレスという悪夢にとりつかれた結果ですが、肝心の表示領域までに切り角をつけてまでベゼルレスにする意味があるのだろうか?
その変なこだわりのせいで macOS Montereyという最新のOSでは、トップバーがカメラの大きさに合わせたため これまでより太く表示されている。
切り欠きのないディスプレイでも表示領域を狭くするという「本末転倒な仕様」になっている。
Apple信者の人は、敢えて 無視していて
目立たないよね
どうせ メニュー領域なんだから
なんて言っていますが、
太く文字バランスの悪いトップメニューバーより これまでのトップメニューバーのほうが文字のバランスも美しい。
それともAppleのアイデンティティは、切り欠き(ノッチ)だと思っているのでしょうか?
ディスプレイの基本
ディスプレイという作業領域に食い込んでいる切り欠きを見てください。
これでいいんですか? macユーサーさん
いやいや 消せるのではなくて ノッチいらなくないですか?
macbookの今後のバージョンが、すべて切り欠き仕様になるという可能性もある。
macOS Montereyで一度太くしたのですから おそらく やるだろうな・・・
社内でこれは、「醜いデザイン」とダメ出しをしないのだろうか?
この本を読めば、Apple社がなぜこんなデザインのものを商品化する意味がわかると思います。
まとめ
切り欠きのあるディスプレイより 無いほうがコンテンツを楽しむにはよいということに異論はないと思います。
切り欠きは醜い
パソコンのディスプレイにまで切り欠きをつける意味がない
切り欠きをつけてまでベゼルレスにすることはない
これらのことが是正される日が来るのであろうか?
Apple信者が、甘やかしているうちに 「どんどん 変な方向に進んでゆく」と推測されます。
「だめなものはダメ」「美しくないものは美しくない」
と声を上げないと もっと醜い世界が待っているだろう。
もっとも 巨大な壁に守られて 外の世界を知る必要もなければ どうでもいいことなんだろうなと思います。
目を覚ませ 信者たちよ・・・