ある、有名な携帯電話会社と仕事をしたときである。
当時のAndroidは、Android 7(Nougat) 2016年8月22日発表
そのとき ある、有名な携帯電話会社は、アプリの最低バージョンは、2.3から動作試験をしてください。
Android 2.3 (Gingerbread) は、2010年12月6日発表
なんと6年前のOSまで対応しろと言っていた。
この担当者 バカ?
どこかで聞いたことのあるセリフですが事実です。
今回のIT小僧の時事放談は、
メルカリは、Android版アプリについて セキュリティときちんと向き合い始めた。
と題して、下を切れない 日本のAndroidアプリの現場について考えてみよう。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
目次
メルカリの発表
古いAndroid端末をご利用の一部のお客さまは、キャンペーンへのご参加や取引のご利用ができなくなります
「AndroidシステムのWebView」アプリおよび「Google Chrome」アプリのアップデートのお願い
メルカリのAndroid版アプリについて、より高度なセキュリティを確保し、みなさまにあんしん・あんぜんにご利用いただくため、利用環境の変更を行うこととなりました。利用環境の変更に伴い、メルカリのアプリを引き続きご利用いただくためには、「AndroidシステムのWebView」アプリおよび「Google Chrome」アプリのアップデートが必要となります。
利用環境の変更後、Android端末で関連アプリのアップデートを行っていないお客さまは、メルカリのAndroid版アプリにおいて、下記の対応ができなくなります。取引画面へのアクセス不可
各キャンペーンへの参加不可よりあんしん・あんぜんにご利用いただくため、関連アプリのアップデートにご協力をお願いいたします。
そして こんなメッセージも
各アプリのアップデートが困難な場合の注意点取引について
現在進行中の取引はお早めに完了いただくようお願いいたします。
※一定期間、進行が見受けられない取引は、事務局で取引成立またはキャンセル等の対応を行う場合がございますまた、取引トラブル防止のため、以下の対応をご検討いただくようお願いいたします。
出品中の商品を「出品停止」または「削除」する
新規の出品及び購入を行わない
キャンペーンについて
利用環境の変更後、キャンペーンページが開けない、または開くことができてもエントリーができず、キャンペーンにご参加いただくことができません。※過去にキャンペーンへのエントリーが済んでおり、条件を満たしている場合は、アップデートができなくても特典付与の対象となります
あたりまえのことですが、セキュリティの穴のあるスマートフォンで取引をしてはいけないし、取引した場合、責任をもてない
とはっきりと宣言しています。
やっと スマートフォンについてまともに理解のあるサービスが出てきたかと思います。
というのは、こんなバカな企業があるからです。
スマートフォンは、iPhoneしかないと思っている人たち
あるプロジェクトの責任者がこんなことを言っていた
iPhoneのアプリを最優先、Androidは、なくてもかまわん・・・
こいつは、バカだ
まじで思いました。
すでにiPhoneの独占的な市場ではないし、総務省のバカタレの端末分離、割引2万円までなんて規制をはじめたためiPhoneの実売価格は定価でしか購入できなくなっています。
10万円を超えるiPhoneを買えますか?
数年後には、バッテリーの低下で買い替えが予想されるのに さすがにこれは、若い人から気が付き始めて、いまや iPhoneから中価格帯のAndroid端末に乗り換える人が増えてきた。
正直、アプリを立ち上げてしまえば、iPhoneでもAndroidでも変わりなく、iPhoneがApple製以外を使いづらくして自社製品を買わせようとする戦略と有料サービス(アプリ)にもれなく30%の価格上乗せをしていることを考えれば、コスパ大好きな人、スマートフォンは使えれば十分というひとを中心にiPhoneからの乗り換えが始まっています。
現在、50:50 もしかしたらAndroidの方が多いかも知れません。
そんな事情もしらず、今でも日本は、iPhoneしかないような考えをもつ企業がけっこうあります。
市場の半分を自ら捨てているわけでビジネスをまったくわかっていない。
もっともこういう人は、iPhoneしか使ったことがないので視野が狭くなっていても仕方がない。
日本でiPhoneが爆発的に売れたのは、日本のAndroidメーカーとキャリアがバカなのと iPhoneを契約数の切り札としてタダ同然で配ったからである。
今の人は信じられないと思いますが、携帯電話会社を乗り換えるとiPhoneを無料(1円)で配っていたなんて時代もあったのです。
日本のAndroidメーカーは、携帯電話の延長で使いみちのない常駐アプリをバカみたいにインストールして販売、おまけにノウハウもないのに無理やり動作させていたので熱暴走でまともに使えなかったわけです。
もっとも、使えないゴミのようなアプリを腐るほどインストールして販売しているのは、大手キャリアのスマートフォンは継続中です。
もう、これは、デバイスのの能力をわざと悪化させているとしか思えない。
こんな悪手は、そっこく止めたほうが良い
さて 話を戻して
カネを取り扱うサービスは容赦なく切り捨てる
AndroidのOSバージョンアップは、メーカーによってまちまちでSHARPのように「なる早」でセキュリティパッチを提供してくれるところもあれば、ほったらかしのメーカーもあります。
さすがにGoogleのPixelシリーズは、3年間の更新とOSをのバージョンアップを保証している。
※秋に出るだろうと言われている Pixel 6は、5年の更新友いわれているが定かではない。
どのみちスマートフォンは、バッテリーの低下により よくて3年後には、買い替えを検討しなければならない。
あれは、iPhoneも同じで長期間 OSのアップデートがあるから バンザイ という人もいますが、Appleの場合、iPhoneから乗り換えられるのは、儲けに影響するので 長期間の更新は、あたりまえでユーザーを逃さないという戦略である。
iPhoneもAndroidも永久に持たないバッテリー性能がある限り、買い替えは必要になることは当たり前で、買い換えないユーザーは、セキュリティの更新もなくなるわけで 非常に危険な状況に追い込まれてしまいます。
セキュリティに問題がある状況で金銭が取引されるサービスで保証の切れたヤバいAndroid端末で接続されてしまってはこまるわけで情報漏えい、事故が起きてからでは遅いのです。
これは、IT小僧が金融系のネットサービスを最初期から担当していた頃からの悩みで どうしてもブラウザなどを限定せざる得ない時代があったのです。
「事故になるならヤらせない」というのが、鉄則で最初期のネットサービスが、IE(インターネットエクスプローラ)に限定されていたのは、(互換性の問題もあったが)セキュリティの意味合いもあったのです。(2000年以前のブラウザなんて 見え方が極端にちがっていたなんて当たり前でしたから)
これは、Androidの世界も同じで メーカーがまちまちで魔改造をしているところも多い。またセキュリティに関しての考え方も違っています。
そんななか、セキュリティに問題があるAndroid端末を切ることにしたメルカリの判断は正しい。
安全とスピードはカネで買うしか無い
Android端末は、数万円でまともに動作するスマートフォンが増えてきました。
iPhoneの1/3以下のお金で売っていて、ゲーム以外は、ほぼ同じことができるわけですから売れるはずです。
つまり、スマートフォンに関して言えば、長く使うことは善ではないということです。
環境がどうとかではなく、極めてプライベートな情報取り扱うからこそ安全なものを使うしか無い。
iPhoneを長く使うというのも当然ありで、コスパを考えればこれで正解というのもあります。
ただし、快適に使えるかというのは話は別となります。
どちらにしろ、スマートフォンは、生活必需品になっているため、すべての人が持ち歩く時代になっています。
必然的にセキュリティという問題があるわけですが、解決方法は、ひとつ
古くなったら買い換えること
残念ながら、お金は無限ではない、しかし、安全とスピードはカネで買うしか無いというのが真実です。
まとめ
冒頭の続きです。
ある、有名な携帯電話会社は、最近、Android OSの最低ランクを Android 8にアップしました。
おおお 進歩したものだ。。。
IT小僧も含めてスマートフォン大好きな人は、自分の使っているOSをきちんと把握していますが、道具として使っている人は、あまり気にしません。
買い換えるタイミングは、落として割れたなどの故障、遅くなってストレスになる、電池が持たない この3点だと思います。
OSが何であるかなど 正直どうでもよいわけです。
その中でメルカリは、Android版アプリについて、こうしてほしいという明確な指針を提出しました。
メルカリの説明文をよむと ひらがなが多いことがわかります。
また、難しい専門用語も書かずにこうしてほしい と優しくかいてあります。
サービスの中には、OSは、バージョンXXでなんてありますが、はっきり言ってそれを認識できる人は、お知らせより前に情報を集め更新していると思います。
そんな 難しくなりそうなことを さらっと 必要なことを書いてあるのは、非常に共感いたしました。
これって なかなか できそうでできないことなんですよ。