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日本のIT屋に一言

プログラマーの地位向上と開発プロジェクトの変革ができないだろうか?

2018年12月15日

プログラムはこうして作られるプログラマの頭の中をのぞいてみよう

日本のプログラマーの地位は低すぎるし、ギャラも安すぎる。
こうした状況を生み出したのは、誰なのか?
プログラマーが実力を発揮できることを自分なりに考えてみました。

今回の日本のIT屋に一言は、
プログラマーの地位向上と開発プロジェクトの変革ができないだろうか?
について企業の経営陣に物申す。
という姿勢でブログにまとめました。

最後まで読んでいただけると幸いです。

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プログラミングを軽視してきたツケ

日本のシステム開発の多くは、長年ピラミッド型だった。
元請け(SIer)が受注した案件を手数料を引いて
下請けに流す、その下請けが手数料を引いて更に下に渡す。

銀行のシステムで命を削って仕事をしているプログラマーは、驚くほど安いギャラで仕事をしています。
一方、元請けの企業は、スケジュール管理と発注元の御用聞きが主な仕事

要件定義、仕様書を
「優秀なエンジニアが書いて」
後は、
「単純作業なプログラム作業」を下請けに回す。
ギャラが安いプログラマーは、意味がわからなくてもGoogleで検索したソースコードをコピーして使う。

「ほら やっぱり プログラマーなんて 単純作業で誰でもできるんだ」
「偉いのは、設計を書いている俺たちさ」

なんて声が聞こえてきそうです。
こんなことを何十年も繰り返した結果

動かない「特許システム」
使われない「マイナンバーシステム」
何千万円と7年近くかけて「やっとできた銀行のシステム」
が大量に生み出さえれています。

プログラマーの人には、大変だったけど、罪はありません。
自分の体力と脳をすり減らし、神経を壊しながら、上からの理不尽な仕様変更に対応してきたのですから

問題は、
「受注すれば、案件を横流しでおカネが入るという「錬金術」をつくって定着させてきた経営者」

そして
実際にプログラムを組んでいるエンジニアを「最下層の仕事」と位置づけたプログラムも組めない自称システムエンジニアと呼ばれる高給取りの人達です。」

プログラマーの地位向上

プログラマーの地位向上を実現するためには、
多重下請け制度を撤廃、元請けは、直接雇用か直接契約をしてプロジェクトチーム組んで、プロジェクトを進める。

  1. プロジェクトは、チーム体制で行う。
    元請けとかという概念はなく、目標達成のためにチームと体制を組む
  2. プロジェクト単位で人を雇うのでプロジェクト終了で解散
  3. プロジェクト終了後の保守は、元請けで行う
  4. 多重下請けを行った企業には、厳重な罰則規定を設ける。
  5. 派遣会社の取り分を法律で規制し、違反した場合罰則を強化する。
  6. 最低限のギャラを保証

もちろん、年齢制限などを設けないで、能力のあるものを活用

チーム体制にすることでプロジェクトの取り組みに対する密度が濃くなり、意思疎通の違いによるトラブルは、ある程度、防げるでしょう。

また、フリーランスのエンジニアも能力が認められれば、ギャラもアップできるし、仕事も途切れることもないでしょう。

また、多重下請け禁止と派遣会社の取り分を法規制するだけでかなりプログラマーの地位は向上するのではないでしょうか?

これからのITプロジェクトは、従来の業者丸投げではなく、企業が、プロジェクトを内部で起こしてチームを組んで精鋭を集め、企業内で開発を進める方式が出てくるはずです。
そうしないと、迅速な対応はできないし、いつまでたっても法外な値段で外注を続けなければなりません。

理想のプロジェクト

日本の経営者は、社内SEを単なる便利屋程度しか考えていません。

便利屋程度のエンジニアは、存在する価値はありません。
これからは、社内のシステム、社外のサービスに関して、プロジェクトチームを率いる力量が試されます。
また、企業も社内SEを予算などの裁量を与えることでプロジェクトを率いる権限を与えるべきです。

理想を言えば

プロジェクトが発生した場合

  1. プロジェクト発案(企画)+社内SEが、プロジェクトチームを結成
  2. 社内外から、プロジェクトマネージャー、システムエンジニア、プログラマーを招集
  3. プロジェクト開発室などをつくってシステム開発
  4. 随時、経営層にアピールしながら開発を進め
  5. プロジェクト完成を目指す。

プロジェクトが完了、本稼働したら

  1. プロジェクトチーム解散
  2. 運営チームを結成して運営開始
  3. 機能追加等の発生時には、再びチームを結成して対応

以後繰り返す

社内SEには、プロジェクトと運営をみながら、臨機応変に対応する裁量を与えること

このぐらいできれば、日本のIT産業も違った道を進むことができるでしょう。

今までのようにシステムインテグレーター(Sier)というところに全部任せて
出来上がったものに文句ばかり言うような企業は、IT/デジタルの変革についてこれなくなるはずです。


バックドア

外注企業に任せっぱなしだと先方で何をやっているかわからず
誰がプログラムを組んでいるかわからないため、極端な話
「バックドア」を仕掛けられてサービス開始後に情報を抜かれる。

なんてことが起こるかも知れません。
社内でプロジェクトチームでキーとなるのは、社内SEと呼ばれる人達で、プロジェクトチームを常にチェックできるような能力を持った人が必要になります。

まとめ

社内でプロジェクトチームを組むやり方は、ゲーム会社などではじまっています。
仕事を外に持ち出して行うと誤解が生じたまま、システムが開発されてしまったり、方向性がずれてしまいます。

理想的には、今回ブログで書いたように「プロジェクトチーム」を社内に結成し、内外から人材を集めてきて目的を達成するという仕組みが必要になると考えています。

多くの企業は、システムインテグレーター(Sier)に任せっぱなしだと思いますが、それだと急に何かを行いたくてもできまません。
発注する側も「こんなやつをつくってくれ」
なんて曖昧な見積もり依頼しかできないならば、そんなプロジェクトは、破綻します。

経営陣も含めてITやデジタルに詳しい知識がない企業は、生き残ることが厳しい状況に追い込まれると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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