企業は、「いきもの」なので死ぬときがあります。
一兆ドル企業となったAppleもいつか下降線をたどる日がやってきます。
MicrosoftもIBMも頂点を極めた瞬間から崩壊が始まりました。
しかし、経営陣の未来を見据える能力があれば、再び復活してきます。
MicrosoftもIBMも再び上昇カーブを描き始めました。
今回の日本のIT屋に一言は
会社で隠し事が多くなったらヤバイぞ 転職5回の経験からの企業の危険水域 第2弾
と題して
企業の危険水域を事前にみつけよう
ということをブログにまとめました。
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最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
頂点を極めた企業
Microsoftは、WindowsとOfficeで世界中のビジナススタンダードになり
IBMは、大型コンピュータからIBM-PCと呼ばれるパソコンまでハードウェアで頂点に立つ
それぞれ、一度は頂点を極めた企業です。
コンピュータ企業は、時間の流れが早く、置いていかれたらゲームオーバー
衰退していくしかありません。
Microsoftは、Windows Phoneの失敗やWindows自体の迷走
IBMは、大型コンピュータからのシフトに悩む
Microsoftは、ナデラ氏という技術出身者が、原点に立ち戻り、オープン化と技術そのもので再び浮上を開始
IBMは、ハードウェア部門を縮小、リストラでスリム化してソフトウェア業で浮上しつつあります。
一方、一つの技術にこだわり消えていったコンピュータ企業はたくさんあります。
サン・マイクロシステムズは、UNIXの世界で頂点に立ちつつも消えてしまいました。
Parm社は、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)というタブレットの小さい端末で企業は大きくなりましたが、最終的には、スマートフォンに乗り遅れて消滅しました。
このように頂点を極めた企業でも
「いつ足元をすくわれるかわからないのがIT企業です」
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肝心なものにおカネをかけない経営者
企業が好調なときは、社員に対して
「月5億円達成!」
とか
「年間売上 100億円達成」
とか
「オフィスが新しくなったり」
「自社ビルを建てたり」
と 大盤振る舞いする経営者っていますよね。
会社が儲かっているんだぞ!
と社員をはじめ外にも発信したりします。
と言いつつもオフィスは新しいけどパソコンは古くて低スペックなまま
なんてことありますよね
机と部屋が新しければいいんだ!
あとは、費用を削りまくり・・・
あげくのはてに、サービスの費用も削り始める。
こうなると企業は、一気におちはじめます。
おカネをかけるところを間違えているのです。
綺麗なオフィスは、おカネを生みません。
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夢を見た経営者
経営者は、オフィスとか見た目が大事なんですね
と実感したことがあります。
昔、オフィスが立派ならビッグビジネスが舞い込んでくると勘違いしている経営者がいました。
多額な借金の上、新しいビルのフロアーを借りて、さぁ勝負
と思ったら、当てにしていた取引先が、財務状況で判断、撤退
残ったのは、綺麗なオフィスと借金だけ
そこにリーマン・ショック
ダメージは、大きく、早期退職者制度で社員を減らしたところ
それまで貸家を支えてきた 優秀なエンジニアが大量離脱
もう、おわかりですね。
立派なオフィスから追い出され、小さなオフィスで仕事を再開しています。
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公開していたものを急に隠すようになった。
あなたの会社で売上報告とか社員に共有しておりますでしょうか?
非生産部門にも今の会社状況を知らせるために月に1度売上報告をしていた企業があります。
売上、粗利、予算、達成率など共有することで自分の務めている会社がどういう状況なのか知らせるためです。
それで、どうこうとかありませんが、情報システム部などは、各サービスの売上状況をみながら、サーバの調整など予測を立てることができます。
また、他の部署の状況を知ることは、自分の部署のポジションなどを知る上で重要です。
また、社内での議事録等も公開されていました。
非常にオープンだったのですが、ある日、経営者の一言で売上報告がなくなったのです。
さらに他部署の情報も見ることができなくなりました。
そして、さらに各部署間の会議もなくなり、一部のリーダーだけの会議しか開かれなくなったのです。
もちろん議事録などこれまで開示されていた情報をみることができなくなったのです。
経営状況を秘密
部署間も秘密
実は、売上が下がる一方で歯止が効かない状況でした。
何千人もいる企業ではないですよ、せいぜい100人程度の会社です。
こんなときこそ、部署の垣根を超えて強力すべきで、非生産部門の意見も取り入れるべきです。
上層部だけでコソコソと動き始めたら
その企業は、要注意!
かけるべきところにおカネをかけない
危うくなる企業の共通点は、オフィスにカネをかけて肝心なところにカネをかけない
・会社の売上を左右するサービスの開発費を削りまくり、挙句の果てに機能を削って予算内に収める。
・試験費用を削って予算に収める。
・サーバーをケチってしょぼい契約しかしない。
・ひたすら安い協力会社を探す。
ネットサービスをしている企業として
自殺と言っていいところ
コストを削減するのは、わかる。
でもサービスのコストを下げて品質を落とすのは、自ら首を締めるようなもの
・ネット上に賞品を並べておいて、広告会社にカネを積めば、ほっとけば売れた時代ではない。
・アフィリエイト頼みで広告屋にカネを積んでもサービス拡充には、絶対にならない。
なにもしないで、広告屋に任せて儲かったのは、ネット初期時代で今は、そんなことでは儲からない。
かけるべきところは、まず、サービスサイト、ここでおカネをケチってはいけない。
広告で呼び込んでも使ってもらえなければ意味がない。
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まとめ
ある日、今まで見ることができていた会社の情報をみることができなくなったり
売上報告会を、幹部だけで行い、部下に情報を伝えなくなったら、その企業は危険水域に達しているのかも知れません。
売上が落ちたということは、運不運もあるので経営者だけが悪いというわけではないのです
問題なのは、今まで見せていたものを何の説明もなしになくしてしまうという方針です。
あなたの会社は、大丈夫ですか?