物事には、優先順位というものが存在する。
2020年でいえば、
「オリンピックより新型コロナウィルス対策」
そう「スポーツの祭典」より「声明のほうが大事」というわけです。
今回のIT小僧の時事放談は、
「2025年の壁だって!そんなこと言っている状況じゃない」ということで日本企業のデジタル化は絶望的
というお話です。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
2025年の崖
「2025年の崖」「DX」というキーワードが、2018年あたりから経営者を中心にザワザワとしていました。
経済産業省が、公開した報告書
「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~. DXレポート 」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html
というものが発端になり
デジタル化されていない企業は、生き残れない
タイムリミットは、2025年
ということでIT業界では、天から降ってきたような、設けるネタに歓喜したものです。
なにせ「お役所の公式レポート」ですから「そこいらの胡散臭いコンサルタント」とは、わけが違う。
当ブログでも「2025年の崖」について、早い段階から記事にしてきたので そちらを読んでいただければ内容がわかると思います。
興味のある方は、以下のリンクを辿ってみてください。
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経済産業省「DXレポート」で記載されている「2025年の崖」というキーワード 崖から落ちる会社多数でることは間違いない
2018年にブログに掲載した記事ですが、2025年は来年です。 最大で年間12兆円もの経済損失があると経済産業省は言っていますが、本当でしょうか? 日本のオフィスでは、 相変わらず EXCELでドキュ ...
この「2025年の崖」というキーワードで特にSIer(システムインテグレーター 別名 IT受注元締め)が、活発に動き出し、着手した企業も多い。
オリンピックだって! そんなこと言っている状況じゃない
「2025年の崖」は、運がいいことに 「5G」 という、今の所実態が伴わないのにイメージ先行な通信規格が開始、さらに東京オリンピックという後押しイベントで一気に進むはずでした。
しかし、2019年10月の消費税増税の前あたりから世界経済が怪しくなり、日本は、増税の影響で景気が一気に冷え込みました。
さらに新型コロナウィルスがパンデミックになり、経済状況が一気にダウン、世界中が悲鳴を上げている状況で先が見えない下り坂を駆け下りています。
「オリンピックだって! そんなこと言っている状況じゃない」
というわけで、当然のようにオリンピックが延期 ギリギリまで決定を下さないIOCや忖度機関ということがバレてしまったWHOに巻き込まれ、日本政府も右往左往
最後まで「予定通りオリンピック」と騒いでいた元首相も記者の質問にキレたりして、混乱状態が続いています。
最悪の状況で「首都閉鎖」(ロックダウン)もあり得るという状況になています。
2025年の崖だって! そんなこと言っている状況じゃない
企業の経営状況が悪化しています。
飲食、旅行、イベントが自粛冴える状況で海外顧客をアテにしていた「インバウンド産業」は、軽滅的打撃が避けられない状況となるでしょう。
オリンピック目当てで開業ラッシュとなったホテルもかなりヤバそうです。
IT企業は、景気に左右されるもので 企業が儲かっていれば発注が増えるけど 企業の収益悪化にともない、予算は削られることになり 予定されていたプロジェクトは、中止となる可能性が高い。
企業は、生き残りをかけて 採用数を絞り、リストラ、派遣切り、給与カットを行うだろう。
冷たい言い方をしますが
「企業は、株主のものであって、社員のものではありません。」
「自分が生き残るためには、社員を犠牲にするのは、必然なことなのです」
そんな状況下でIT関連企業がアテにしていた「2025年の崖」なんて消し飛んでしまいました。
「2025年の崖だって! そんなこと言っている状況じゃない」
ごもっともなご意見です。
唯一、IT関連企業で儲かっているのは、テレワークなどを手掛けている部門だけとなりそうです。
転職はするな
次の仕事が見つかるかどうか? 業種によって大きな差が出ると思いますが
今、正規に仕事をしている人は、しがみついてでも辞めないことをオススメします。
非正規で派遣で仕事をしている人は、急いで定職を探すことをオススメします。
エージェントなどを使いまくって登録することをオススメします。
また、フリーランスの仕事も減ることが考えられるので フリーランスのエージェントなどを積極的に利用したほうがよい。
申込みは、無料なので申し込むだけでも申し込んでいても無駄にはならない。
貴方のスキルを見込んで声をかけてくる企業があるかも知れません。
下請け以外の企業で自社の得意分野を持っているところは、ピンチをチャンスに活かすところも多いので人を募集しているはず。
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仕事を失う
「2025年の崖」をテーマに語ってきたのですが、感覚として
「2025年の崖」
とか
「DX」
のワードは、
「2025年の崖だって! そんなこと言っている状況じゃない」
という事象にかき消されてしまうでしょう。
もともとITに関して 興味がない(失礼 意味がわからない)経営者が多いので
「2025年の崖は、所詮 流行」
ということで消えてしまうでしょう。
もっとも元請けの「SIer」と呼ばれる企業は、景気の波を何度もくぐり抜けてきた経験もあって、潰れるところは少ないと考えられます。
そして彼らが生き残るために案件の調整に使われてきた、「下請け」「派遣」と言った組織や人たちは、仕事を失うことでしょう
まとめ
IT小僧は、金融系エンジニアとして ITバブル崩壊、リーマンショックを体験してきました。
当時、所属していた企業のショック状態は半端なく、社員の半分を事実上リストラすると言う悲劇を身を持って体験してきました。
同時に金融系でお付き合いのあった企業が次々と消えていったのも見てきました。
現在の状況は、リーマンショックのような業界に留まらず、複数の業界が影響を受けると想像できます。
国からの補助も急ぐべきですが、自分のこれからについてどうすべきか考えることが大事かと思います。
もちろん IT小僧も同じようにこれから来る 大きな下降線に飲み込まれないよう考えています。
「2025年の崖だって! そんなこと言っている状況じゃない」ということで日本企業のデジタル化は絶望的
とタイトルを付けましたが、「自分はどうなるのか?」真剣に考えることが重要
ピンチはチャンス!ということを信じています。
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