IT小僧の時事放談

AIが予測していた新型コロナウイルスの拡大と危険性 2019年12月にAI(BlueDot)が警告していた。

2020年1月28日

知っておきたい感染症 ――21世紀型パンデミックに備える (ちくま新書)

武漢は、人民解放軍により 閉鎖されています。

中国人観光客のカネや国家主席の来日を危惧してか知らないけれど
日本政府、関係各所も「日本人同士で感染者の報告がない」などと馬鹿げた会見をしている。
もっとも世界保健機関(WHO)が「パンデミックの警告を発していない」ため動けないということもあると思われる。

今後、新型コロナウイルスがどうなるかは、予測がつかないけれど
「アウトブレイク(集団感染)を2019年12月の段階で予測していた組織」があった。

今回のIT小僧の時事放談は、
AIが予測していた新型コロナウイルスの拡大と危険性
と題して、世界保健機関(WHO),米国 疾病管理予防センター(CDC)より早く、予測したAIについて考えてみよう。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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2019新型コロナウイルス

今回のコロナウイルスについてウィキペディアでは、以下のように掲載されている。

2019新型コロナウイルス(2019しんがたコロナウイルス、英: Novel coronavirus)は、世界保健機関によって2019-nCoVと定義され、また、武漢コロナウイルス(英: Wuhan coronavirus) 、武漢海鮮市場肺炎ウイルス、武漢肺炎ウイルスとしても知られている。

一本鎖(+)RNAウイルスで、2019年に最初に報告された。新型コロナウイルスは、2019〜2020年の武漢肺炎アウトブレイク中の肺炎患者の、核酸検査陽性患者サンプルで、 ゲノム配列が決定された。

2020年1月20日、病原体を調査している国家衛生健康委員長の鍾南山(钟南山、Zhong Nanshan)は、中華人民共和国広東省で人から人への感染が確認されたと発表した。新しいコロナウイルスに対して、特定の治療法は現在利用できないが、既存の抗ウイルス薬を流用することはできる。

このコロナウイルスは、バンコク、東京、韓国、北京、上海、 広東省、台湾、米国ワシントン州、フランス、ネパール、ベトナム、シンガポールに広がっている。2020年1月26日現在、死者54人、患者2,000人以上に達した。

ウィキペディア

中国の湖北省武漢市は、人口で1000万人以上の大都市ですが、現在、中国人民解放軍によって閉鎖されている。
また、感染が中国全域に広がりつつあり、武漢からの海外への団体旅行は制限された。

中国の公式な発表は、これまでの中国当局の発表のように「本当の数字かどうかわからない」とも言われています。
ただ、人口で1000万人以上の大都市を軍によって閉鎖するというのは、

「かなりやばい状況」と推測される。

BBCの現地に入った記者からの映像は、映画でみたような防護服を身にまとった人が、検問をしている動画が公開されているので参考までに見て下さい。

日本は、ソフトに報道されているかがわかります。

報道の時系列

中国の湖北省武漢市でインフルエンザに似た症状が相次いで発生していることは、2019年12月から噂レベルで伝えられてきました。

「なぞのウィルスによるアウトブレイク(集団感染)」が公式に発表されたのは、海外の公共機関からだった。

2020年1月6日
米国の疾病管理予防センター(CDC)

2020年1月9日
世界保健機関(WHO)が公表

日本政府は、公式見解が遅く

2020年1月22日
日本感染症学会の記者発表会
「パニックになることがないよう、対応していかないといけない」
などと発表している。

SNSや掲示板では、
「国民の安全より、中国のメンツと観光客のカネを優先しているのか!」
という意見も見受けられる。

しかし、世界保健機関(WHO)が、「緊急事態」先送りしている状態で 日本のお役所が、先んじて「緊急事態」など宣言することはない。

潜伏期間が長いので国内で感染者が広がるかどうかはわからない状況です。

BlueDot

2020年1月6日に米国の疾病管理予防センター(CDC)が警告したものが、一番早い公的見解となっていますが、それよりも早い段階で
アウトブレイク(集団感染)を警告していた組織があった。

カナダの健康モニタリングプラットフォーム「BlueDot」https://bluedot.ca/である。

BlueDotの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるカムラン・カーン氏のコメント

「政府はタイミングよく情報を提供しないことがあります」
「BlueDotはアウトブレイクの可能性を伝えるニュースや、何らかの異常な出来事が発生していることを示すつぶやきやフォーラム、ブログを抽出できるのです」

2002年に発生したSARSウイルスは、中国の地方都市で始まり、香港を経由してトロントに拡大、トロントでは44人の死者が出ている。
カムラン・カーン氏は、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した際に、カナダのトロントの病院で感染症の専門家として働いていた。

カムラン・カーン氏は、アウトブレイク(集団感染)をいち早く察知するために2014年にBlueDotを立ち上げ、ベンチャー投資家から940万ドルの資金を調達

AIによる疾病監視分析

BlueDotが、政府や公式機関の情報より早く警告を出すことができる理由は、AIによる分析に秘密があった。

BlueDotには、医師やプログラマーからなる40人の従業員が、AI(自然言語処理と機械学習の手法)で65カ国語の報道、航空会社のデータ、動物疾病の発生報告を選別する疾病監視分析プログラムを開発している。

この疾病監視分析プログラムにより
「新型コロナウイルスが最初に出現してから数日後に、武漢からバンコク、ソウル、台北、東京に広がることになると正確に予測」
このデータを政府、企業、公衆衛生のクライアントに送付していた。

注目スべきは、「航空会社のデータ」である。
航空会社のデータ、つまり人が、旅客機でどこにどれぐらい移動するのかを取得することで、アウトブレイク(集団感染)が、どのように広がるかを予測している。

アウトブレイク(集団感染)は、感染者との(直接、関節)接触によるもの で飛行機による人の移動で遠隔地が感染することが多い。
つまり、感染源からの人の移動を分析すれば、ある程度の予測ができるという考えらしい。

ここが、他の公的機関のように中国の発表を待つより早く危険性を察知することができるらしい。

もちろん、AIからの答えが絶対ではなく、その後は、科学的な観点から納得のいく結論であると疫学者が確認することで発表となっています。

今後

新型コロナウイルスについては、意見が別れている。

「今回のアウトブレイクは、恐らく中国の公衆衛生当局がこれまで認めた規模よりもはるかに大きいものです」
「ある1週間に中国から出国した旅行者の数とそのなかにいる感染者の推定割合をざっと計算しただけでも、すごい人数です」
2017年と18年に隔離されたエボラ出血熱患者の治療に当たったネブラスカ大学医療センターの感染症専門医ジェームズ・ローラー氏
が指摘

いったい何人に感染するのか?
『ニューヨーク・タイムズ』は1月24日、中国ではこれまでに3,500万人が暮らす8都市が封鎖されていると伝えている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』の報道によると、感染の中心地である武漢市ではマスクや消毒剤などの医療用品が足りなくなり、病院が患者を拒否しているという。

ネブラスカ大学のローラーをはじめとして、中国からの旅行者が他国で感染症の症状を示すにつれて、新型コロナウイルスのアウトブレイクは拡大し続けると考える専門家もいる。流行の収束までに、感染による発病者が何人出て、死者が何人出るのかはまだわからないとローラーは言う。

WIREDより

まとめ

日本政府は、新型コロナウイルスを 2020年1月28日「指定感染症」として指定するそうです。
なかなか、動かない政府関係機関が、めずらしく 早めに動いている気もします。

新型コロナウイルスの情報を一番持っている 中国政府が、
「人民解放軍」で大都市を封鎖
いう事実からすると かなりヤバい状況と推測できます。

日本で例えると、東京都の周りを自衛隊が、封鎖していると考えて下さい。
閉鎖されているわけですから、外部ととの接触ができず 閉じ込められたままで生きていかなければなりません。
ウィルスが万円しても逃げ場がないというわけです。

この新型コロナウイルス、必要以上に恐れることはないかどうか、今のところ、わかりません。
日本の事なかれ主義や報道管制でテレビなどのマスコミでは、報道されないこともあるでしょう。

私達ができることは、手洗いとうがいが大事と医療関係者が言っています。

大きな被害がでないよう祈るしかなさそうです。

追記 2020年4月2日

この記事を書いたのが、2020年1月28日
そこから たった3ヶ月、新型コロナウィルスは、世界に蔓延し、混乱し、医療が崩壊、死者が増え、経済が死んでゆく。
この期に及んでオリンピックの資金がどうとか 言っている場合ではない。

病気の問題だけではない、次は、食糧問題、エネルギー問題へと移ってゆくだろう。
暖かくなれば収束するなどという 馬鹿な政治家屋や役人の予想などAIの足元にも及ばない。

残念ながら、今回は、楽観的観測では済まなそうな感じがする。

次の3ヶ月で世界がどうなるのか?

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