気になる記事が検索に引っかかりました。
「ITエンジニアの皆さん、鳥取を救ってください」
自分は、超がつくくらい田舎の出身です。
18歳で上京するまで都会との格差がよくわかりませんでした。
要は、村の中状態にあったわけです。
(40年ほど前の話ですのでお間違えなく)
メディアの発達、交通の発達、インターネット等の情報によって大きくかわりつつあると思っていたのですが、都会との格差問題は、まだまだ大きいという話です。
鳥取県の後継者問題
鳥取県の後継者問題はかなり深刻で、後継者不在率は、都道府県別で5番目に高い73.2%、社長の年齢が60歳代以上の会社が311社だそうです。
対策として
- 鳥取県事業引継ぎ支援センター
- 後継者人材バンク事業
と実施しているのですが、これはあくまで経営者の話です。
目次
中小企業でもIT技術が必須になってくる時代
中小企業であっても今やIT技術が必要不可欠となりつつあります。
発注も商品発送、取引先との連絡、POS管理、金融機関とのやりとり
ほとんどが、ITで処理されつつあります。
ちょうどよい業務システム
経営者を育ててもIT技術で遅れがあっては、企業としての発展、継続も厳しい時代になってゆくと思われます。
パッケージ導入と言っても経理はなんとかなるとして業務運営までできるかどうか疑問です。
と言って、IT企業に発注すると「べらぼうな見積り書」が届くだけで実現まで程遠いこととなります。
また、それだけ費用をかけても業務が改善する保証はありません。
自分は、業務系システムは、その企業の業務に合わせた上で改善点を見つけるというのが理想であると思っています。
また、規模感が大事で、高価なデータベースを売りつけて開発というのは反対です。
AccessやExcel規模で間に合うならそれで構築すればよいと思っています。
開発費用の問題もそれほどかからないでしょう。
もっともこのような小規模のシステムを請け負うIT企業はなかなかありません。
この「ちょうどいい業務システム」ができないことが問題です。
ITエンジニアのみなさん「経営者として」田舎に移住してみませんか
記事の中では
「後継者を探している企業の「経営者として」田舎に移住してみませんか。」
という提案がされています。
確かに、業務系ITエンジニアは、
- 業務の仕組みを把握
- 問題点みつけだし
- 効率化を目指してシステム化
- 業務改善
- 業績アップ
という手順を踏みます。
業務系IT技術者は、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を分析する能力があるので経営者に向いてるというえば向いてるかも知れません。
しかし、それは、ITの世界として限定されたもので経営者としてのセンスや資質とは、別だと考えています。
マネジメント能力必要と言えば、それは、SEではなくプロジェクトマネージャーの仕事で、基本的に彼らは、システムのことは詳しくありません。
「ヒト」「カネ」は、動かせてもITで一番肝心な「情報」に不向きです。
まとめ
IT技術者が田舎に行って
「後継者を探している企業の経営は、厳しいと思います」
そうではなくて
経営者は、経営者としての資質や能力を持っている人を育成し
ITに関しては、業務系IT企業で働いていた分析能力のある人と技術と持っている人を集めて地元企業のIT担当として企業体を形成する。
というプロジェクトはいかがでしょうか?
でも若い人が集まるとは思いません。
そこで、セカンドキャリア組を集めるのも手段だと思っています。
年寄りが多いところに年寄りを集めるって・・・
いいえ ITのセカンドキャリアは、40代からです。
まだまだ 第一線で働けます。
田舎に率先して出かけるIT屋さんいるような気もしますが・・・
ITmediaの連載記事で「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実」の27回目
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1708/21/news020.html