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IT小僧の時事放談

「機械に意識が宿るのか?」 20年後までに人間の意識を機械にアップロードする。「MinD in a Device」プロジェクト始動

2019年8月2日

攻殻機動隊 (1) KCデラックス

攻殻機動隊 2ndGig(セカンドギグ)の最終回」

核攻撃寸前の長崎出島の移民収容所で人間の意識をコンピューターにバックアップできないか?
というという状況に追い込まれるシーンがある。

このSFアニメに出てくることを現実に実現しようとしている人たちがいます。

今回のIT小僧の時事放談は、
「機械に意識が宿るのか?」 20年後までに人間の意識を機械にアップロードする。「MinD in a Device」プロジェクト始動
と題して「人間の意識を機械にアップロード」しようとしている研究者のお話です。

非常に難しい話ですが、わかりやすく解説しながらブログにまとめました。

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MinD in a Device

2019年3月に「人間の意識を機械にアップロード」することを目的にしたスタートアップが日本に登場した。

この荒唐無稽とも言えるプロジェクトは、
東京大学大学院准教授の渡辺正峰氏が、共同創業者兼技術顧問という肩書きで中心になり開始

2019年3月に投資家からの資金援助も受けることができた。
目標は、

「2040年に人間の意識を機械にアップロード」

実にシンプルである。
そして

「機械に意識が宿ることの証明」

この2点によって「人間の意識」とはなにか?
について解き明かすことが目的になる。

渡辺正峰氏の著書である。
『脳の意識 機械の意識 – 脳神経科学の挑戦』
の中では、意識の謎を解明するために

「人間の脳を半分、残りの半分に機械(意識が生まれる機械)をつなぎ、意識が統合されるかを検証」
という大胆な発想を展開している。
※「人工意識の機械・脳半球接続テスト」と呼ばれている。

もっとも、仮想実験の範囲と思います。

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「自然則」(law of nature)

科学者の間では、「自然則」(law of nature)というものが重要視されている。
「自然則」というのは、自然界の根幹をなすルールで多くの物理法則がこれに当てはまる。

物理法則(ぶつりほうそく、英: physical law)とは、主として、物理学の中で提唱されている法則のことである
Wikipedia

「万有引力の法則」
「ニュートンの運動の3法則」
アインシュタインの「高速不変の法則」もこれに該当する。

この「自然則」ということに当てはめれば「人間の意識」というあやふやなものも「アルゴリズム」になっているはずだ。
ということらしい。

デイビッド・ジョン・チャーマーズ (David John Chalmers)
オーストラリアの哲学者によれば

「すべての情報に意識は宿る」

これって 日本人が持っている独特の感覚である「八百万の神」という「万物に霊魂が宿る」ということにつながるかも知れない。

事実

「石や電子など万物に意識が宿っている」

フィリップ・ゴフ准教授(ハンガリーの中央ヨーロッパ大学哲学者)

少し、脱線したので話を戻します。

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人工ニューロン

神経細胞(しんけいさいぼう、ニューロン、neuron)と同じ働きをする人工ニューロンに置き換えれば、
「コンピューターでも意識をもたせること」
ができるとされている。

ただし、数千億のニューロンと同じものをコンピュータ上に搭載できればという条件付きとなる。
これができれば、「人工意識の機械」が実現できる。

そしてその「人工意識の機械」に人間の意識をコピーすることができれば、

「事実上 不老不死」

となるはずである。

なんだか、どこかのテレビ案組っぽくなってきましたが、都市伝説ではなく、20年後に向かって実現しようとしている研究が日本でスタートしたということになります。

米国防総省

人間の意識を「人工意識の機械」にコピーするためには
脳と機械を結ぶ高精度なブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)とよばれるものが必要になります。

これを実現しようとして「米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)」
2017年に、100万個のニューロンを同時に記録し電気刺激する計画発表

具体的な方法として

  1. 脳に直接、デバイスを埋め込む
  2. 細いワイヤー(髪の毛の1/10)を脳に直接差し込む

ということをやろうとしているらしい。

ますます「都市伝説」っぽくなってきたのですが、まじで研究しているらしいです。

倫理的問題

渡辺正峰氏が2019年3月に開始した「MinD in a Device」の目標は、

「20年後に人間の意識を機械にアップロードする」

ということです。

「人間の脳を機械につなぐことで 意識をアップロード、肉体を離れて不死を目指す」

ということになるわけですが、

魂とは?
人間とは?

という宗教的なものに近づくような気もします。
あのエヴァンゲリオンでも魂を人工的に作れなかったわけで、エヴァの中には、サルベージした人の魂が入っている。

研究よりも「倫理的問題」で大論争になりそうです。

まとめ

「2040年に人間の意識を機械にアップロード」

あと20年か・・・
IT小僧は、生存している可能性は低そうだけど、(宗教的、倫理的な問題は置いておいて)実現するところを見たいものです。

そして
世界中の金持ちが、永遠の命を求めて「MinD in a Device」に押しかけそうです。

個人的には、限りある生命の方が神秘的で、なんでもかんでもデジタルに置き換えることができるかどうか疑問です。

誰かを好きになったり、嫌いになったり、映画を見て感動したり
そんな感情ですら電気信号なのかというのも味気ない気もします。

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