先日、40年近く前に卒業した高校で何十周年記念で名簿を作ると電話がかかってきました。
個人情報にうるさいこの時代、名簿なんてつくって大丈夫?
しかも、高校のある場所から遠く離れた大阪の業者からの電話
どう考えても怪しい!
というわけで丁寧にお断りをしました。
今回のIT小僧の時事放談は、
プライバシー重視 Amazonの新スマートスピーカー Echo Show 5 は、9980円のお買い得価格
と題して Amazonの、プライバシー対応について考えてみよう。
小難しい話をわかりやくすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
スマートスピーカー/ディスプレイの個人情報
個人情報の取扱が厳しくなっています。
EU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation; GDPR)
一般的には、GDPRと言われる法律は、「欧州市民の個人情報を取り戻せ」を全面に特に米国のGoogleに対して巨額な制裁金を課しています。
IT小僧曰く
IT産業で負け組の欧州が法律を武器に米国IT企業(特にFacebookとGoogle)にいいがかりをつけて制裁金をぶんどっているようにしか思えないのだが・・・
その欧州ですが、ITインフラを中心に「個人情報を無視」している中国にすり寄っているような感じがするのだが気の所為でしょうか?
さてGDPRは、ひとまず置いておいて、IT企業の巨人たちの集めた個人情報の取扱について厳しい目が向けられています。
音声データの取扱
2018年6月 Alexa(Amazon Echoに使われている音声認識AI)が、会話データが、登録されていた人に送られたとしてオレゴン州ポートランドの人が報告、これについてAmazonに対して上院議員が取り上げた。
また、ブルームバーグが2019年4月に、Alexa経由でアマゾンが受け取った音声データのうち識別が困難とされたものを人間が聴き取るために、同社が数千人を雇っていた。
という報道もあった。
音声データをクラウドに送って解析しているAlexaは、必然的にクラウドに音声データが集まります。
音声データは、AIによって解析され、スマートスピーカーなどに送り返される仕組みになっています。
これは、他の音声認識システムも似たような仕組みになっています。
スマートスピーカーやスマートフォンのような小さなデバイスに音声認識の仕組みを搭載するには、物理的に厳しいという制約があるからです。
結果、音声データは、クラウドに蓄積されるわけです。
画期的な音声認識に成功したGoogle
2019年開催されたGoogle I/Oという開発者向けの会議では、
約2Gある音声認識を80MBまでに圧縮(約25分の1)することに成功したと発表がありました。
これでスマートフォンなどに音声認識の仕組みを搭載することで「クラウドに音声データが集まらない」という効果があります。
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オンデバイス音声認識搭載のGoogle Assistantに期待 On-Device Speech Recognizer【Google I/O 2019】
Siriに向かって 「ゼルタクスセイアン」 なんて話している人は、今でもいるのでしょうか? iPhoneに搭載されている音声認識プログラム「Siri」を相手に 「AIは、こんなこと言っているぞ」 とド ...
このように個人情報については、厳しい目が向けられる状況になっています。
カメラ問題
2018年12月 ファイスブックは、、ディスプレイを搭載したスマートスピーカーを発表しました。
「Portal」「Portal+」と呼ばれる製品は、今の所、米国国内だけで129ドル
https://portal.facebook.com/
カメラも搭載されていて、テレビ電話のような機能も持っています。
しかし、情報漏洩で問題を起こしたFacebookですから、カメラがあるのは、気持ちが悪いという意見があったらしく、カメラを「物理的に隠す蓋」が付属しています。
「物理的に隠すことができれば、安心」
というわけです。
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Facebookが発表した「Portal」は、人を認識してカメラが追いかけるAI機能付き
米国のIT企業は、スマートフォンの次にくるデバイス探しで必死です。 10月8日(米国時間)にFacebookが発表した「Portal」(ぽーたる)というデバイスもそのひとつ この「Portal」の機能 ...
スマートディスプレイでは、カメラが搭載されています。
テレビ電話や監視カメラの監視など使いみちはいろいろあるのですが、カメラが常時生活空間にあるのは、気味が悪い。
IT小僧曰く
スマートフォンやノートパソコンもカメラが内蔵されているので、やり方によって、そのカメラを使って監視することもできるはず!
少し前にスノーデンという米国人が、盗聴の様子をバラして大騒ぎになったこともあった。
あれは、事実なんだろうか?
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Echo Show 5
Amazonが、新しいスマートディスプレイのEcho Show 5 を発売しました。
基本は、スマートスピーカーのEchoにディスプレイがついているデバイスです。
しかし、先行して発売している
Echo Spot 10,480円
円形ディスプレイ
Echo Show (第2世代) 27,980円
10.1インチ HDディスプレイ
と比べると
5.5インチ(解像度が960×480)のディスプレイを搭載の
Echo Show 5 9,980円は、お買い得のような気がします。
※2019年6月2日時点の価格です。
音声だけのスマートスピーカーではなく、ディスプレイがあることで情報量は多くなり、テレビ電話などもできる。
もちろん、音楽、ラジオ、天気予報、ブラウザなども音声でコントロールできます。
家電や監視カメラとも連動できるし、ここまできたら、従来のコンピューターは、必要なくなるかも知れません。
Amazonの新しいスマートディスプレイの「Echo Show 5」は非常に魅力的な製品です。
そしてこのスマートディスプレイは、カメラ部分を物理的に隠すスイッチが付いています。
前章で紹介したFacebookの「Portal」は、いかにも後付という感じですが、こちらは、最初からデザインされたものになっています。
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音声記録の削除
最近、Alexaの音声データをスマートフォンから削除することができるようになりました。
音声コマンドでも消せるという情報もあったので
「Alexa、今日わたしが言ったことを削除して」
とやってみましたが、今のところは、「わかりません」と言われてしまいました。
そのうちに消すことができるようになると思います。
スマートスピーカーやディスプレイは、日常生活の中に入るこんでいるものでプライベート空間に置かれています。
だからこそ、プライベートを守る方法が必須となります。
まとめ
スマートスピーカー、最初のうち、「何に使うのだろう?」と思っていましたが、実際に入手したら「いろいろと使えること」がわかってきました。
タイマー、ラジオ(radiko)、天気予報(特に出かけるときに 今何度?とか)、音楽や暇つぶしの相手になったり、「スキル」という機能を導入することで可能性が広がります。
音声だけでいろいろと便利なのですが、ディスプレイが搭載さえると可能性はもっと広がるはず。
ストリーミングなどテレビ機能が搭載されれば、もうテレビどころか、パソコンも必要なくなるかも知れません。
Echo Show 5 これは、楽しそうです。
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