Apple Music使っていますか?
最近、Apple Musicは、Amazone Echoに登場、auとコラボしたりして多方面に活動中である。
あれほど、囲い込みが大好きな、Appleにしては、気合が入っている。
今回のIT小僧の時事放談は、
囲い込みすぎるのは、反感を呼ぶ Apple vs Spotify
と題して、Apple vs Spotifyが、法定で争う可能性が出てきました。
この判定は、どうなるのか?
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
App Storeは、カネが、かかる。
iPhoneやiPadなどにアプリをインストールするときは、App StoreというApple社が運営している場所からしかダウンロードできません。
App Storeでは、厳重な審査を行ってからアプリを掲載するので
「ウィルスなどの問題は、ほとんど大丈夫」
という仕組みです。
でもこのApp Storeですが、担当した人によって「合格したりしなかったり」ということを経験しています。
また、App Storeに掲載するためには、Appleのデベロッパー登録を行わなければならない。
驚くことに、毎年、1万円以上の上納金(更新)が必要という商売をしています。
一方、Androidは、そんなこともなく、一度、登録してしまえば、更新などなく、おカネもかかりません。
IT小僧は、デベロッパー代金の請求が、毎年1万円以上かかるので、数年前に登録解除しました。
さて、話を戻して、
App Storeは、このようにおカネを払うことによって不当な輩を排除する目的もあるのかと思うほどおカネがかかります。
まず、アプリからの決済は、すべて Appleに徴収されます。
徴収されたうちの30%をAppleが手数料で抜き取り、残りをアプリの登録者に分配
この通称「Apple税」が今回の話の焦点です。
Androidも同じようにGoogleの決済を使えば、手数料を徴収されますが、自分で決済システムを構築しても何も問われません。
「アプリを削除するぞ!」
なんて脅し文句も来ません。
Spotifyの怒り
ストリーミングサービス、つまり、音楽などをダウンロードせずに連続して聴くことができるものです。
そして、サブスクリプションモデル、毎月、一定額を支払えば、聴き放題(使い放題)というサービスです。
音楽のストリーミングサービスの先駆者で最大のユーザーを誇っているSpotifyが、Appleに対して訴訟を起こそうとしています。
スウェーデンのオーディオストリーミング大手であるスポティファイは3月13日、アップルを相手取って欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会に申し立てを行い、アップルが「App Store」のオーナーとしての地位を乱用し、競争を阻害していると告発した。
その内容とは、アップルがアプリ内での購入に30パーセントを“課税”することで、アプリ開発者に対して無理な選択を迫っている──というものである。開発者は、そのコストを消費者に転嫁するか、手数料の支払いを拒否してアップルが課す多くの技術的なハードルに直面するか、という選択だ。
WIREDより抜粋
https://wired.jp/2019/03/18/spotify-apple-complaint-warren-antitrust-issue/
アプリやサービスに何か支払いが行わえれば、Appleが30%を手数料として徴収をするわけなので
ユーザーにその30%を余計に負担させる可能性がある。
これは、Appleが、行っている Apple Musicを優位にするため 公平なものではない。
簡単に行ってしまえば、そういうことです。
Apple側からすれば、
「売り場を貸してやってるんだから賃料よこせ」
というところでしょうか?
「はっきりさせておきたいのですが、これはスポティファイ対アップルの問題ではありません」と、スポティファイの最高経営責任者(CEO)であるダニエル・エクは、ブログに投稿している。「企業の歴史や規模の大小にかかわらず、同じ公正なルールを求めています。これは第一に、わたしたち2社の成功につながった健全なエコシステムを支援し、育てるという話なのです」
WIREDより抜粋
https://wired.jp/2019/03/18/spotify-apple-complaint-warren-antitrust-issue/
IT小僧もSpotifyの言いたいことは、わかる。
けど、相手の土俵で勝負しているのである程度は、仕方がないかも
でもショバ代(失礼)が30%は、高いわ
Kindle
AmazonのKindleは、アプリの中から購入できません。
購入ボタンをつけて、Webなどの決済に連携すると
「そんなアプリは、認めない」
「Appleの決済を使いなさい」
というわけで、iPhoneのKindleは、Webで書籍を購入手続きをして、アプリで読む
なんて、馬鹿な仕様になっています。
競合する?Apple Booksがあるためだと思いますが、Apple Booksは、品数が少なく、健全健康な書物しか取り扱っていないので使う気にもなれません。
もっとも2012年にこんなことがありました。
米司法省(DOJ)は4月11日(現地時間)、米Appleと出版大手5社をニューヨーク州南部地区連邦地裁に提訴したと発表した。Appleの電子書籍ストア「iBookstore」での書籍販売価格に関する取り決めが、独禁法に違反する疑い。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1204/12/news025.html
その結果
アップルはかつて、市場コストへの影響を巡って反トラスト法の適用を受けたことがある。2012年に司法省は、出版社と共謀して電子書籍の価格を吊り上げ、アマゾンの「Kindle」プラットフォームから書籍を引き上げたとしてアップルを告発した。
このとき、電子書籍の価格は一律9.99ドルだった。アップルは法廷闘争に持ち込んだが、最終的に最高裁で敗訴し、4億5,000万ドルの課徴金を支払った。
WIREDより抜粋
https://wired.jp/2019/03/18/spotify-apple-complaint-warren-antitrust-issue/
Kindleは、Unlimitedという読み放題をプラン出してきたので電子書籍は、諦めたのかも知れませんが
でも音楽は、違います。
SpotifyとApple Musicは、激しくシェア争いをしています。
訴訟の行方
Spotifyは、Appleの決済を使っていません。
そのため、「Appleから不当な扱いを受けている」と主張しています。
アップルのアプリ内決済システムに必要な30パーセントの手数料を支払っていないSpotifyのようなアプリには、一定のペナルティが課せられているという。例えば、自社のユーザーに直接メールを送ることはできないし、アプリ内でプレミアムサーヴィスへのアップグレードもできない。
https://wired.jp/2019/03/18/spotify-apple-complaint-warren-antitrust-issue/
これは、Kindleと同じ状況です。
使い勝手は、確かにアプリにボタンを作って行えば良いわけですが、それは、Appleから許可されない。
ブラウザから契約すれば、いいのですが、アプリ内からできないため機会を損失しているということになります。
もしSpotifyがAppleの課金システムを使ったら、料金を30%あげなければならない
ということに主張が通ったとしたら
反トラスト法に引掛kる可能性も出てきます。
まとめ
Appleの最大のサービスApple Musicにかかわることなので、以前の書籍のときと違い大きな争いとなるでしょう。
また AppStoreにも影響するかも知れません。
現段階では、この行方を見守るしかないわけですが、Spotifyの言い分が認められるとAppleは、厳しい状況になるでしょう。
最初期の頃、iPodがMacintoshでしか対応していなくて、全然売れなかったのをWindows対応にして一気に広がったという経緯があります。
Microsoftもオープン思考に舵を切りました。
Amazonも同じです。
囲い込みが成功する時代ではないような気がするのは、自分だけでしょうか?