楽天モバイルのネットワーク(MVNO)は、現在、ドコモ回線とau回線を利用していますが、
2019年10月以降、順次自社回線(MNO)への移行を推奨いたします。
https://mobile.rakuten.co.jp/news/service_20190314/
楽天が、2019年の秋に第四の携帯電話事業者として営業を開始します。
現在、楽天は、楽天モバイルのネットワーク(MVNO)という名前で「格安SIMの事業」を行っていますが、この格安SIMのユーザーを新しい電話会社(MNO)に移動させたいという意思表示が表明されました。
今回のIT小僧の時事放談は、
第四の携帯電話事業者(MNO)「楽天」の成功の鍵は、au回線にあり
と題して、楽天の電話事業について考えてみよう。
なお不確定な情報が多いため、一部、予想となってしまいますのでご注意下さい。
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただければ幸いです。
スポンサーリンク
目次
第四の携帯電話事業者(MNO)
借りている回線(MVNO)
日本の携帯電話会社、ここでいう、自社で回線を保持して通信している会社は、3社あります。
NTT docomo
KDDI au
SoftBank
この3社は、自前で携帯電話の基地局を運営しています。
※今後、この3社をまとめて3キャリアと呼びます。
格安ケータイ(格安SIM)と呼ばれる会社は、自前で携帯電話の基地局を運営しておりません。
3キャリアから回線を借りて営業しているのです。
自社で携帯電話の基地局をもっていないため、運用コストがかからない。
その仕組で安い通信料金でスマートフォンを使うことができます。
格安ケータイと契約するとこのようなカードが入ってくると思います。
多くの場合、このカードにdocomoと書かれているものが送られてきたと思います。
また、スマートフォンにもdocomoという文字が表示されているはずです。
つまり格安ケータイの実態は、NTT docomo、KDDI au、SoftBankなのです。
※一部例外があります。
格安ケータイ(格安SIM)の回線スピードが遅いわけ
格安ケータイ(格安SIM)の会社は、上記に記載したように「借り物の回線」なので中身は、実質、docomo,au.SoftBankです。
しかし、同時に多くの人が使うと、借り物の回線が、足りなくなり、全体的なスピードが遅くなります。
格安ケータイ(格安SIM)が、朝、昼、夕方などスマートフォンを使う人が増えている時間帯に「ネットが遅く感じる」のは、このためです。
「じゃ たくさん借りればいいじゃない」
という意見をありますが、値段を安くしているため、赤字になるほど回線の量を確保できないのです。
「少しぐらい遅いけど、料金が安いから、ま! イイか」
と思うような気持ちで格安ケータイ(格安SIM)を使うのが良いと思います。
※注意:遅いのは、データ通信であって、電話が、遅いということではありません。
また、使っている回線は、借りているのですが、3キャリアなので電波状況は、その3キャリアと同じです。
ここは、格安と言えども 安心して使えますね。
自社回線への移行を望む楽天
楽天モバイル(楽天モバイル・コミュニケーション)という会社があります。
楽天モバイルの契約数は、150万人を越えていて、格安ケータイの会社で一番多いとも言われています。
この楽天モバイルの契約者に対して、楽天は、以下のようなコメントが出てきました。
楽天モバイルのネットワークは、
自社回線への移行を予定しております。
中略
自社回線への移行について
楽天モバイルのネットワーク(MVNO)は、現在、ドコモ回線とau回線を利用していますが、
2019年10月以降、順次自社回線(MNO)への移行を推奨いたします。
https://mobile.rakuten.co.jp/news/service_20190314/
詳細は、リンク先を見ていただければとわかりますが、
新規の契約者(2019年3月14日10:00以降にお申し込みいただいた方)
2019年10月以降、専用SIMカードを送るので交換してほしい。
つまり、
「格安ケータイ(MVNO)から自社回線(MNO)にしてほしい。」
というお願いです。
一応
「SIMカードを格安ケータイ(MVNO)のまま使うこともできるよ!」
と保険をうってあります。
楽天モバイルをご利用中の方
詳細は、改めてご案内いたします。
まだ、決まっていないかわかりませんが、現時点でどうなるか不明ですが、
自社回線への移行について
楽天モバイルのネットワーク(MVNO)は、現在、ドコモ回線とau回線を利用していますが、
2019年10月以降、順次自社回線(MNO)への移行を推奨いたします。
こちらも「2019年10月以降、順次自社回線(MNO)への移行を推奨」とあるように
「格安ケータイ(MVNO)から自社回線(MNO)にしてほしい。」
という希望がが記載されています。
新しいキャリアとして出発する場合、顧客が0からの開始のため、楽天ケータイ(MVNO)の契約者を引っ張りたいと言うのは、ビジネスとして当然のことです。
しかし、回線使用料については、一切記載がありません。
今の使用料より上がるかどうか?
不明です。
ローミングは、au回線
0から自社回線を設置する楽天は、東京、名古屋、大阪など都市部を中心に工事を勧めています。
流石に一度に全国展開は、時間と費用が足らないため、
「今年の自社回線(MNO)は、一部だけしか使えません。」
それでは、電話会社としては、無理がありすぎる。
そこで「ローミング」という技術を使います。
これは、自社の電話がつながらない場合
「契約するサービスエリア外の国内他地域(または他国)に端末を持ち込んでも、基本的には契約地域と同様に利用できる」
という仕組みです。
このローミングという手法は、かつて「イー・モバイル株式会社」が、2005年にスタート後に行っていましたが、
2015年(平成27年) 4月1日 - ソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)に吸収合併され、解散
となってしまいました。
現在は、ローミングと言えば、海外ローミングを指す場合が多いです。
国内の場合、他の携帯電話会社(docomo,au.SoftBank)の回線を借りるわけですが、今回、楽天は、KDDI auと業務提携を行い、
「契約するサービスエリア外の国内他地域(または他国)に端末を持ち込んでも、基本的には契約地域と同様に利用できる」
と決定しました。
つまり、楽天の自社回線(MNO)以外は、au回線で接続するということになります。
au端末問題
auの回線は、docomoやSoftbankと違って特殊な仕様になっています。
格安ケータイ(MVNO)の会社が、販売しているスマートフォンの多くは、docomoやSoftBankで使えるけどauの回線では使えないというものがあります。
現在の楽天モバイルの多くは、docomo回線で動作しています。
これは、docomoで購入したスマートフォンをそのまま使える利点があります。
また、SIMフリーのスマートフォン(Amazonなどで購入できる)は、docomoやSoftBankの回線で使えるものが、多く、au回線は、使えないものがあります。
そこで、先に上げた楽天の自社回線への移行についてのページには、対応する端末が記載されています。
https://mobile.rakuten.co.jp/news/service_20190314/
MNO回線に対応する端末(3月14日現在)
楽天モバイルではSIMカードと端末のセット販売を実施しているが、対応周波数帯(Band)などの兼ね合いから、セット販売端末の全てがRMNのMNOサービスに対応しているとは限らない。
3月14日現在、RMNに対応するセット販売端末は以下の通り。
その他の端末は非対応となる。
- AQUOS R2 compact SH-M09
- AQUOS sense2 SH-M08
- AQUOS sense plus SH-M07
- AQUOS R compact SH-M06
- AQUOS sense lite SH-M05
- HUAWEI nova lite 3
- OPPO AX7
- OPPO R17 Pro
- OPPO Find X
- Aterm MR05LN
楽天モバイルと契約する時に購入できて、この先 楽年の自社回線で使えるのは、
現段階でたったこれだけです。
コレ以外のスマートフォンでは、「非対応」
つまり、auとローミングをするために
「auが使える端末以外では、使えなかも知れない」
という問題点がでてきそうです。
2019年10月以降
東名阪エリアの都市部から順次携帯キャリア(MNO)サービスを展開予定。それ以外の地域では2026年までの期限付きでau回線をローミング利用し、エリア化が完了した地域から順次独自回線に切り替える方針です。
当面、楽天の回線が使えるのは、東京23区、大阪市、名古屋市だけで
東京23区、大阪市、名古屋市以外は、au回線となります。
工事が進めば、この問題は解消されてゆくことでしょう。
楽天のページに記載されている以外の端末の場合、どうなってしまうのでしょうか?
これは、まだサービスが開始されていない段階なのであくまでも予想での話です。
どちらにしろ、今、手持ちのスマートフォンが、10月以降の楽天で使えるかどうか、注意が必要です。
iPhoneならば、大丈夫
ただし、SIMロックを解除していることと iPhone 6s以降の端末が対象となります。
Androidは、注意が必要
auの回線で使えるものと使えないものが混在します。
確実なのは、auで販売されている端末でSIMロック解除をおこなったもので、そのほかのAndroidは、楽天モバイルの動作確認ページの確認が必要です。
違法ですが、技適を通過していない海外のスマートフォンは、auに対応していない可能性が高いです。
まとめ
これは、2019年3月18日時点でのお話です。
不明確なところが多いのですが、auのローミングをつかうということで可能性の話をしました。
SoftBankのように、すでに国内にできあがっていた基地局などをまるごと手に入れたのではなく
楽天は、0からのスタートです。
最初は、つながらないこともあるでしょう。
それを上回る、サービスと料金が提示さえれば、状況が一変する可能性もあります。
成功するかどうかは、わかりませんが、しばらく様子を見るというのも選択肢としてありだと思っています。
新しい情報がわかり次第ブログを更新しようと考えています。
スポンサーリンク