2019/03/01 米Apple社は、株主総会を開きました。
ティム・クックCEOは、
「我々の将来には自身を持っている」
と強調
iPhoneは、Huawei社のスマートフォンに追い上げられてシェア2位が危うくなっている。
また、「開発費に1兆140億ドルを投じている」と発言
多くの開発費をかけたから「売れるものができる」と限らないITサービスだと思うのですが・・・
今回のIT小僧の方が時事放談は、
【Appleの反撃】サービスで勝負するなら安価なデバイスが必要なのだ! Amazonに学ぼう
と題してこれからは、サービスに力を入れるらしいApple社の生きる道を弱小ブロガーのIT小僧が、物申す。
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
最高のエクスペリアンス
Appleは、昔から、このキーワードを軸に商売をしてきた。
「お客様に最高のエクスペリエンスを提供」
※エクスペリエンス(experience)意味は、「経験」とか「体験」を意味します。
Apple社の製品は、つねに驚きと感動を与えてくれます。
iPhoneの原価が数万円だとしても10万円を超える購入価格の価値がそこに存在していたのです。
それが、どうだ!
ここ数年のiPhoneの発表会は、
「去年のと何が違うの?」
「他のスマートフォンでやっていたものを取り込んだだけ?」
アップル社のiPhone発表会どんな発表をしても「心優しい観客達」は、拍手をしていますが、そこには、なんの感動もない。
そして、
「iPhoneは、これだけうれたんだぞ!」
という株主向けのアピールの時間の長さ
2007年の亡きジョブズのiPhoneの発表を見てみましょう。
「この世界に同じものが、ひとつとしてないiPhoneの発表」
「凄い! こんなことができるんだ」
「世界が変わるかも知れない」
次から次へと「驚き」の連続するシーンが続き、まじで
「このiPhoneが世界を変えてしまうかも知れない」
と感じることができると思います。
どうです。
「今のAppleがつまんない会社に見えてきませんか?」
iPhone 8(旧機種)が売れた一年間
2018年は、iPhone 8が売れました。
iPhone 8は、2017年の発表でしかもFaceID(顔認証)のような画期的なアイテムはありません。
「最初から続いているiPhoneの進化モデル」です。
違うことは、値下げした。
最新モデルのiPhone XS/XS Max/XRは、さほど売れませんでした。
これは、新製品が、つねに一番売れるというこれまでのiPhoneとしては、市場からNoを突きつけられたことと同じです。
と言ってもAppleの収益は、化物みたいだし、売れないと言っても数千万台売れるのは圧倒的なのですが
CEOは、この状態を「中国の経済状況」などと言い訳をしていましたが、それは、違います。
「新しいiPhoneに値段に値する魅力がなかったためです。」
おっとiPhoneに魅力がないわけじゃないですよ。
最新モデルのiPhone XS/XS Max/XRが、その価格を支払うだけの魅力がない
ということです。
事実、2019年になって、iPhone XRは、キャリアのバーゲンセールによる値下げで売れ始めてきました。
廉価版と言われたiPhone XRは、
「ダメなiPhoneではなく」
「値段相応のものではなかった」
というわけです。
9万じゃ買わないけど5万円なら買う
ただそれだけのことです。
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Appleは終わりの始まり、Amazonは始まりの終わり
Appleは、終わりの始まり
最近のApple社は、株主の方ばかり向いています。
2018/08/02 - Apple社は、時価総額が1兆ドル(約112兆円)を超えた世界初の上場企業
となりました。
現在、Microsoft社に抜かれ、同じく1兆ドル企業となったAmazonに抜かれています。
「Appleは終わりの始まり、Amazonは始まりの終わり」
と BUSINESS INSIDERの渡辺千賀/Chika Watanabe氏は、言っています。
https://www.businessinsider.jp/post-176582
Amazonには、Cloudという武器があるけどAppleには、もう武器が残っていない。
「過去の革新の成果の収穫期であったiPhone」
収穫が終わったら「もう何も残っていない」
問題は、この収穫期までに種が蒔かれていなかったことです。
自動運転の研究は、部門のリストラが発表されて解体状態
AIは、FaceID(顔認証)というギミックで使われただけで肝心のSiriは、都市伝説芸人に「ゼルタクスゼイアン」を連呼されるぐらいで、Google Assistant(ぐーぐる あしすたんと)の足元にも及ばない。
Amazonは始まりの終わり
Amazon Echoというスマートスピーカーが普及し米国では、声で家電をコントロールするのが、一般的になりつつあります。
Amazon Echoは、CloudとAI技術を使ったスマートスピーカーでシェアを制覇、そこから、本業の通販へと導くことに成功しつつあります。
そして、アマゾンのプライム会員 世界で1億人突破
月に数百円を払うだけでビデオが見放題、音楽聴き放題、おまけに?配送料が無料
そして、そのプライム会員向けに1万円を切る価格でタブレットを販売
5万円以上のiPadには、性能もまったくかなわない低価格低性能なデバイスですが
アマゾンのプライム会員向けのコンテンツを見るのには、問題ないレベルなのです。
書籍の通販からはじまったAmazonですが、まさに「ゆりかごから墓場まで」
生活するあらゆるものが調達できるという通販の巨人になっています。
エンターテイメントも充実していて 月に数百円払えば
Amazon Prime Video
Amazon Prime Music
というビデオや音楽を見放題、聴き放題で提供
また追加料金を払えば、たくさんの書籍が見放題となる
Amazon Kindle Unlimited(きんどる あんりみてっど)も開始
そしてそのすべてが、数千円で購入できる Amazon Fire(ふぁいやー)タブレットで体験できるのです。
もちろん、お手持ちのスマートフォンやパソコンでもアプリケーションが揃っているので
「いつでも、どこでも」高品質なコンテンツを楽しむことができる状況を作り上げました。
Cloud(くらうど)世界一
Amazonの凄さは、こうした表に出てくるところだけではないのです。
世界中の有名なネットサービスは、Amazon Web Service(あまぞん うぇぶ サービス)略してAWSというCloud(くらうど)の上で可動しています。
Cloud(くらうど)とは、ネットサービスの基盤のようなもので、
インターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまな IT リソースをオンデマンドで利用することができるサービス
簡単に言えば、インターネットのサービスが動いている基盤と言っていいでしょう。
ビジネス部門でもCloud(くらうど)に限って言えば、Amazonが、世界一なのです。
サービスに力を入れるらしいけど
Apple社は、売れ行きが落ちているiPhoneのようなハードウェアから、動画、ニュースなどを中心としたサービスに注力しようとしています。
そのサービスは、iPhoneをはじめApple社製品のみ展開しようとしています。
動画は、自社でオリジナルコンテンツを創ろうとして巨額な資金提供をしたと話題になりました。
Appleのサービスで唯一成功しているのは、音楽です。
Apple Musicと呼ばれる音楽事業は、故ジョブズが開始したApple復活の狼煙である、iPodに関わるサービスです。
iPodは、登場した当時Macintoshしか接続できないため苦戦しました。
そこでWindows版を開発したところ世界中で大ヒット
現在、専業のSpotifyをApple Musicが激しく追い上げています。
唯一の成功したサービスは、上で上げたようにオープンにしたからです。
そこを わかっていながら、新しいサービス、コンテンツを自社の製品の世界で囲い込みをしても失敗しそうな予感がします。
事実、書籍は、売れているのでしょうか?
AmazonのKindleに対して、どこまで迫っているのか疑問です。
サービス事業に徹するには
Apple社が、自社で制作するコンテンツを広めたいならば、
Amazon Fire(ふぁいやー)タブレットのような、数千円程度でApple社専用のコンテンツを楽しめるビューワーがなければ厳しいでしょう。
基本ビューワーなのでメールとブラウジングとマップぐらい
お値段 9999円以下
Apple社の自社コンテンツが、面白くて多くの作品が並ばないと意味がありませんけどもしAppleが本気で作品をつくり続けたら、このような廉価版のiPhoneのようなものを販売したら売れるかも知れません。
サービスで勝つとしたら、最低でもdocomoのdTV以上のものを提供しないと勝負にならないでしょう。
おカネがあるんだから、Netflixなみのことなんて簡単にできそうですけどね
もっとも企業買収するのが手っ取り早いのですが、Appleに買収されても今のApple社だと宝の持ち腐れ状況になることでしょう。
そんな気がしています。
迷走しているApple社
最近のApple社の話題といえば
クレジットカードを開始するかも
「Appleが、金融に力をいれてどうする」
「ソニーの後追いかよ」
Appleは、そこじゃないだろ!
- Facebookに対して「個人の情報で商売するんじゃねぇよ」と激しく非難をしつこく繰り返したり
- iPhoneのブラウザで広告の邪魔をしてみたり
- 新しく始めるニュースサービスに対して50%の上前をはねようとしてニュース提供会社から総スカンくらったり
- 自動運転車の研究を投げ出して社員をリストラしたり
- iPhoneの通信チップ(モデムといいます)を定休してもらっていたQualcomm社と裁判で争ったために次世代の通信技術であるQualcomm社が開発した5Gのチップを使えないために「いまごろ自社で開発をはじめようと人を募集」したり
- Macintosh(Apple社のコンピュータ)をほったらかしにして、デザイン、ムービーなどプロがWindowsに大量移動したり
とても世界の最先端を走っているテクノロジー企業とは思えない状況に陥っています。
こんな状況で「世界をおどろかせるもの」が出てくるのでしょうか?
まとめ
今持っているiPhoneでなんの不満もないし、壊れるか、バッテリーがダメになって数時間しか持たなくなったら買い換えようかと考える。
そして買い替えても何も変わらない
それぐらいiPhoneの進化は、止まっている。
おカネを持っているんだから
数万円の廉価版のiPhoneを出して、日銭を稼ぎつつ
サービス事業を展開するしかないのではないでしょうか?
iPhone XRが、バーゲン価格になって売れていることがわかるように
iPhoneは、適正価格ならば売れるのです。
Amazonのように顧客を引き込むには、低価格版のiPhoneが必要なはずです。
少なくてもクレジットカードじゃ 未来は見えません。
IT小僧も応援しています。
今回登場したサービス
Amazon Prime Music
Amazon Kindle Unlimited
Amazon Echo