自分が、最初にインターネットに触れたときは、MosaicというブラウザとFree PPPという接続アプリを使っていました。
その時のスピードが、56.6Kbps(理論値:モデムの最高スピード)
今のスマートフォンでの主流は、4G LTEでで575Mbps~100Mbps(理論値)
10倍以上速くなったものです。
さらに今年から来年に出てくるであろう 5Gになると 理論値 1Gbpsもはや、有線より速い時代ももうすぐです。
今回のIT小僧の時事放談は、
ブラウザ戦国時代の終焉 Chromeの世界統一なるか?
と題してブラウザについて
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
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目次
Windows 95からはじまった。
1995年、Microsoftから登場したWindows 95は、インターネット接続を身近にしてくれました。
マニアの間では、Macintoshと56.6Kbpsのモデムを使ってFree PPPというアプリケーションで接続していたのですが、日本語のサイトもあまりなく、イギリス ケンブリッジ大学のコーヒーポッドを表示して喜んでいたような実験段階でした。
あれから25年、今やポケットに入るスマートフォンで世界中の情報をほぼリアルタイムで見ることができるという時代と鳴っています。
Internet Explorer(インターネット エクスプローラー)
Windows 95には、Internet Explorer(インターネット エクスプローラー)というブラウザが、標準でインストールされていました。
Windows 95が登場する前までは、Mosaicというブラウザに日本語パッチを当てて日本語化していましたが。最初から搭載されているInternet Explorer(略称:IE)は、画期的で日本語も文字化けしないで表示されていました。
ここでIEが標準ブラウザの地位を得たのです。
なんと言っても、Windows 95を買えば付いてくるというのが大きかったと思います。
自分は、この当時、金融系ネット取引のシステム構築を行っていました。
もちろんターゲットのブラウザは、IEにしました。
Netscape
IEの普及前は、Mosaicというブラウザが主流でした。
と言っても研究者やマニアぐらいしか使っていませんでしたが、その後、Netscape(ネットスケープ)というブラウザが製品化され、フルーで配布、メール機能も一緒になったNetscape Communicatorも無料配布を行いました。
これは、2007年まで続きましたが、後述する、Chrome(クロム)に負けて退場しました。
このNetscapeは、終了時にFirefoxという新しいブラウザに移行するようにアナウンスがあり、移行するユーザーも多かった。
Chrome(クローム)
Chrome、正式には、Google Chrome(グーグル・クローム)と呼ばれていますが、
2008年9月2日、日本では9月3日に Windows XP / Vista 向けのベータ版が公開され、12月12日に正式版が登場している。
開発元は、Google(グーグル)世界最大の検索サイトを運営、現在では、Androidの開発元としても有名です。
このChrome、2018年12月の調査では、
Chrome | 62.28% |
Safari | 14.69% |
Firefox | 4.93% |
UC Browser | 4.21% |
Opera | 3.13% |
Samsung Internet | 2.94% |
62.28%と圧倒的なシェアを獲得しています。
事実上、標準ブラウザと言っていいでしょう。
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日本では・・・
日本のブラウザシェアを見ると
Browser Market Share in Japan - December 2018
Chrome | 44.47% |
Safari | 31.96% |
IE | 9.21% |
Firefox | 6.81% |
Edge | 4.00% |
Samsung Internet | 0.83% |
http://gs.statcounter.com/browser-market-share/all/japan
IE 9.21%
むむ! IEが、10%近いシェアを持っています。
これは、どういうことでしょう?
IEしか使えない・・・
未だにIEをしか使えないという状況は、なくなりつつあります。
民間では、ほぼ、Chrome、Safariに対応していて、スマートフォンでもChrome、Safariが主流となっています。
しかし、未だにIEのみしか使えないところがあります。
お役所関係
税金でお世話になる e-Taxのマイナンバー方式は、未だにIEのみです。
※ログインID,パスワード方式は、Chromeなども使えるようになりました。
また、古いシステムは、IEでしか使えないところも多いようです。
銀行
昨年あたりから、IEだけではなく、ChromeやSafariも使えるようになってきました。
IEの今後
Microsoft社は、IE11をWindows 10でサポートしつつも、IE11以降のIEを開発しないことを表明しています。
つまり、もうIEは、進化しないということです。
日本の役所、金融機関などは、IEでしか使えないところが多かったのですが、現在では、ほとんど消えてゆくことでしょう。
役所などは、予算の関係もあるので、そう簡単には、移行できないと思いますが、IEがメンテナンス状況になったためにChromeに移行するはずです。
Edge(エッジ)
Edge(エッジ)は、Microsoft社が開発した、IEに変わるブラウザです。
Edg独自のEdgeHTML(エンジンと言います)や、JavaScriptエンジンを搭載しています。
2018年12月
今後、Edgeは、Chromeと同じBlinkとV8という、表示エンジンとJavaScriptエンジンを使うことを表明しました。
つまり、「Webコンテンツ開発の視点から見た場合に、EdgeはChromeとほどんど同じ」
となるのでChromeとEdgeは、「事実上同じもの」となってゆきます。
これは、喜ばしいことでWebサイトの方言が、ひとつなくなるようなものです。
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Safari(サファリ)
Safariは、Apple社が開発したブラウザです。
特にiPhoneは、初期指定ブラウザになっていて、他のブラウザに切り替えることが、難しくなっています。
そのため、URLのリンクをクリックした場合、Safariが立ち上がるようになっています。
ところがこのSafariは、Chromeと違って、最新技術の取り込みスピードが遅く、新しいWebの技術が使えません。
つまり、世の中のWeb開発者は、少し古いSafariに合わせる必要に迫られます。
新しい技術が出てきてもSafariが対応するまで使えない状況が続きます。
いままでは、IEの古い技術に合わせてきたのが、今度は、Safariに合わせるという時代になりつつあります。
まとめ
インターネットにおいてブラウザは、もっともよく使われるアプリケーションなので、互換性が大事です。
最近は、Webだけでビジネスが完結するものも多く、そのため、Webの表示スピード、Javascriptのスピードも重要視されるようになりました。
このままChromeが、ブラウザの標準になるのか?それとも新しい何かが出てくるのでしょうか?
目まぐるしく変わるIT業界ですから、一気にひっくり返される可能性も合うかも知れません。
ブラウザ戦争は、まだまだ続きそうです。
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