
世界で今、何が起こっているか?
CNN、ABC、Reuter、時事通信社
いいえ、株式市場をはじめ、為替、商品、経済指標が、一番早く事実を表しています。
ニュースは、所詮、フィルターがかかっているもので、日本のニュースも都合の悪いことは、報道しないか、または、フィルターがかかっています。
※顧客(スポンサー)やニュース配信者に気を使います。報道も商売ですから致し方ありません。
さて、今回のIT小僧の時事放談は、
アップル・ショックについて おそらく「日本で一番遅く」解説します。
と題して、2019年1月2日(米国時間)のアップル業績下方修正について考えてみました。
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
1/4は、中国で買われていた。
米CNNの2日付報道を引用して伝えたところによると、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は同日、投資家への書簡で、米国との貿易戦争が進行中であることやiPhoneのバッテリー交換費用の値下げなどの要因により、中国におけるiPhoneの売り上げが予想を下回ったと述べた。
CNNによると、アップルは18年10?12月期の売上高予想を840億ドル(約9兆円)とし、当初の890億?930億ドルから大幅に下方修正した。
Newsweek Japan
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/01/2025-3_1.php
要は、iPhoneが予想より売れていない。
原因は、
- 米国との貿易戦争(米国 vs 中国)
- iPhoneのバッテリー交換費用の値下げ
と2つ上げているわけですが、1番目の米国との貿易戦争による中国の不買運動が大きな原因だと思っています。
こんな数字があります。
iPhoneの年間販売台数は約2億台で、そのうち4分の1の5000万台が大陸で買われていた。
iPhoneの1/4が、中国人が買っていた。
そこで反米感情が強くなればiPhoneの売上は落ちる。
米国は、かつて
「日本車をハンマーで叩き壊すパフォーマンス」
をやっていたくらいなので
こんなことは、すごくあたりまえ
日本だって世界でベストセラーであるSamsonのGalaxy(スマートフォン)が売れていないですから、同じようなものです。
ただし今回は、台数が半端ない。
Appleの株価が、落ちると共にApple関連株も一気にダウン
あまり関係ないAmazon、Facebook、Microsoft、Googleまで巻き添えをくらってしまいました。
日本の株式も同様に一気にダウン 大発会というのにマイナスからスタート、日銀の介入でなんとか体裁を保って終了
iPhoneだけではなく、中国製のスマートフォンの部品って日本製が多いのです。
いつのまにか、日本は、中国の部品下請けとなっている図式担っているようだ。
そんな状況で中国が、iPhoneの不買運動をはじめたら、さすがのアップル社も売上が落ちる。
つられて日本の部品メーカーも一気にダウン
せっかく、iCloudの鍵を中国に渡してまで中国国内で販売権を得たアップルもこれでは、手の内ようがない。
きっかけは、米国
そもそも、世界二位のスマートフォンシェアを持つファーウェイに対してバッシングを始めたのは米国です。
ファーウェイの通信機器は、「機密情報流失の恐れあり」と自国ばかりでなく「ファイブ・アイズ」(米国、英国、豪州、NZ、カナダ)そして日本までファーウェイ・バッシングを推し進めたことがきっかけである。
さらに「米中貿易摩擦」真っ最中にファーウェイの会長の娘まで逮捕するような事態になれば、中国政府だって黙っていない。
目には目を・・・・
である。
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組立工場の中国
ご存知のようにiPhoneは、中国で生産されています。
しかし実態は、米国、日本、韓国、台湾の部品を中国で組み立てているだけなので中国自体の儲けは、それほど大きくない。
ただ、生産量が数億台ともなると入るおカネも大きいのは間違いない。
でもそれよりも売れている自国のブランドが諸外国で販売できなくなる方が、中国としてはダメージが大きいのです。
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アップルの誤算
中国の反米による不買運動も大きな要因ですが、アップルの戦略も読みが外れた気がします。
2018年の新製品である XS/XS Max/XRの値段が高価になったためである。
ブランド戦略を狙ったはずですが、これが、裏目に出てしまいました。
数年でバッテリーに寿命が来るスマートフォンに対して10万円の根付けは、厳しすぎるため、値下がりした値ごろ感のある旧機種売れている。
日本でも旧機種(iPhone 7/8)が売れ続け、新iPhoneに切り替える人が減っている状況が続いているようです。
また、新機種を顔認証(Face ID)だけにしてしまったのも問題である。
実際に使い勝手が良さでは、現段階では、指紋認証には勝てない。
Android陣営が、顔認証、声認証、位置認証そして指紋認証とユーザーの好みに合わせるのに対して
顔認証(Face ID)だけにしたのは、あまりにも「ヤリ過ぎ」です。
しかもその顔認証(Face ID)が、高度な機能なためにコストがかかる結果、端末の値段が上がるという状況
値段が上がっても買ってくれるならば問題がなかったようですが、流石に10万円の壁は厚かったようです。
さらに、言えば
iPhoneが持っていたアドバンテージが、Androidの進化によってなくなってしまったということである。
もっというと、iPhoneは、Androidの後追いを始める状況まで進化がなかったということになってしましました。
おなじようなことが、iPhoneの1/3程度のAndroid端末で実現できるなら
「高価なiPhoneである必要がない」
という状況です。
すでにスマートフォンは、携帯電話の再成熟期のNOKIAの携帯電話のように
「駅のキオスク(欧米の話)でパッケージされて売っているようなもの」
になりつつあるのではないでしょうか?
「iPhoneでなければできない」
というワクワクと驚きが消え失せたこと気がついてしまったわけである。
iPhoneとAndroidの両方を使ってみないことにはわからないことだと思いますが、どちらを使っていても同じなのです。
進化しないiPhone
iPhoneは、10年前から基本進化していません。
カメラの性能とディスプレイが巨大になったぐらいです。
(日本向けは、Suicaが搭載されました)
もちろん、スピードアップして快適さは、増しましたが、それだけです。
ジョブズが、発表したiPhoneを進化させずに機能アップと機能追加で留まっています。
一方、Androidは、AIを全面に押し出して、アシスタントとしての役割を目指しています。
スマートフォンから一歩先の世界を目指し始めました。
あっ! 時計がありましたね。
でも、あの時計かっこいいですか?
本家、時計屋さんのスマートウォッチの方がバッテリーも持つと思うし、機能も同じようなものです。
ならば、積極的にApple Watchを選ぶ理由がないのです。
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サービスの充実が突破口
アップルは、iPhoneを窓口にアップルユーザー向けのサービスを充実させました。
音楽、動画、ニュース、支払い、一度、アップルの世界に入ったら出られない仕組みをつくろうとしました。
しかし、それらは、すべて、サードパーティのサービスのほうが優れていたわけです。
それでは、囲い込みが厳しい!
今後、映画を自主制作してもNetflixのような「大人向けのドラマ」は作れないでしょう。
なにしろアップルは、原則「エロ禁止」ですから・・・
「おカネは、あるんだから それらを使って Netflixも驚くような作品つくりませんか?」
いつまでもディズニーのような、甘ったるいお菓子のようなものではなく
「大人向け」をつくりましょう。
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未来はあるか?
と言っても カネと人材?は、あるはずですから、新しい何かを期待せざるを得ません。
「アップルならば、何か新しい未来を見せてくれる」
そう思った10年でしたが、結局、iPhoneのカメラと性能が上がっただけで終ってしまいました。
サービスの拡充、追加、充実も大事ですが、アップルにそこは期待していない。
- AppleIIやMacintoshが、はじめて登場した時の衝撃
- iMacでコンピュータ本体をデザインした衝撃
- iPodとiTunesで音楽を変えた衝撃
- MacBookでノートパソコンの基礎を作った衝撃
そして - iPhoneが、生活を変えてしまった衝撃
これまで数々の「驚き」と「感動」を我々は、10年近く見ていない。
もうiPhoneはいいだろ!
次世代通信規格の 5Gは、今年登場してきます。
Androidは、すでにそこをターゲットにして開発が進んでいます。
5G対応チップも発表、あとは、搭載するだけとなっています。
iPhoneは、5G対応チップの遅れにより2020年過ぎての対応となりそうです。
ならば、もうiPhoneは、iPhone 8を完成形として、次に何かを探すたびにでかけたほうがいいんじゃないかなと個人的に思っています。
まとめ
スマートフォンが、数万円で手に入る時代に3倍以上の価値が、今のiPhoneにあるかどうか?
消費者は冷静にみています。
もうこれ以上、iPhoneが、広まらないことは確実です。
ならば、アップルは、次のステップに踏み出すべきです。
なにも宇宙船のような社屋を作るのが、目的ではなかったはずです。
新しいAppleを期待しています。
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