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IT小僧の時事放談

飛行機も顔パスの時代 生体認証ターミナルの実験が、始まっている。でもなぜ顔パスでできるの?

2018年12月27日


飛行機も顔パスの時代 生体認証ターミナルの実験が、始まっている。

飛行機で旅をするときに面倒なのが、待ち時間

チェックイン、手荷物検査にゲートをくぐってアラートが鳴ったら、やりなおし
その間、手には、パスポートやチケットを持っている。
登場時もチケットを確認

改札通ったらそのまま列車という鉄道とは、気軽さが違う。
と言っても最近は、Suicaで乗れたりするのでずいぶん簡単になったものだ。

米国では、さらにもう一歩進んだ「生体認証ターミナル」の実験が始まっています。

今回のIT小僧の時事放談
飛行機も顔パスの時代 生体認証ターミナルの実験が、始まっている。でもなぜ顔パスでできるの?
と題して、米国ではじまった「生体認証ターミナル」について
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

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デルタ航空の実験

米デルタ航空では、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で「生体認証ターミナル」の実験を開始しました。

通常国際線では

  1. チェックイン 荷物を預ける
  2. 身体検査(米国の場合:米運輸保安局(TSA)が担当)
  3. 出国検査
  4. 搭乗

というような順番になるわけですが、それぞれ長蛇の列になる場合があります。

今回の実験では

  1. チェックイン 荷物を預ける
    パスポートの詳細な情報をスマートフォンのアプリに登録
  2. 身体検査(米国の場合:米運輸保安局(TSA)が担当)
    パスポート、チケットを見せる必要なし
  3. 出国検査
  4. 搭乗

この2.身体検査時に、本人確認を顔認証で実施しているため、
身体検査(ボディスキャナー)と本人を顔認証で紐づけているという仕組みです。

認証時間は、約2秒

この身体検査(ボディスキャナー)と本人を顔認証の部分だけで
乗客数275人のフライトにおいて合計で9分の短縮できたという結果が発表されています。

デルタ航空は、このシステムをさらに2つの空港で実施中です。

  • ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港
  • デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港

ブリティッシュ・エアウェイズ(英国航空)

英国:ブリティッシュ・エアウェイズでは、さらにもう一歩進んだ取り組みをしています。

ロサンゼルス、オーランド、マイアミ、ニューヨークで乗客の搭乗に顔認証を使用中

こちらは、搭乗ゲート
乗客が搭乗ゲートのと注意あるガラス製の改札のようなものの前に来ると
カメラが乗客の顔をスライドして撮影
乗客する本人と判定すると改札のようなものが開いて飛行機へ

まるでスパイ映画のようですね!
そうか 007のお国柄ですから・・・

かえって時間がかかりそうなシステムですが、
「400人の乗客を標準手法の2倍の速さのわずか22分で搭乗」
できると発表されています。

人がいちいち確認しないので早いのかも知れませんね。

でもまてよ!

顔のデータは、どうやってマッチングさせるんだ?
疑問だと思いませんか?

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生体認証データはどこにある?

米国政府は、国民の顔写真を持っているそうです。
そして
航空会社は、生体認証システムを国際線で試験運用中

その顔のデータは、
米国税関・国境警備局(CBP)所有

生体データ(顔認証も含む)には、パスポート、ビザ申請、入国時の指紋などを持っています。
また、それ以外のデータも持っていると言われています。

つまり、外国人でも米国に入国するときに生体データを取られていて、データベースに蓄積されているという可能性もあるのです。

確かに生体データがなければ、本人かどうかの認証ができないはず

なるほど!

でも、それって ヤバくないですか?

「米国税関・国境警備局(CBP)が航空会社に対して渡航者が誰であるのか伝えるおかげで、搭乗プロセスを自動化できるのです。とてもシンプルで、シームレスなプロセスになります」。
SITA(航空業界向けにIT技術を提供する会員制団体)
シーン・ファーレル氏

いやいや、確かにそうだけど、生体データ(指紋ぐらいなら仕方がないけど)顔! もしかしたら全身のデータまで取得可能ですよね。
空港のゲートで 全身スキャナーするわけですから・・・

米国の空港で使われている「ボディスキャナー」は、半端ないレベルで
素っ裸 丸見え状態になります。

すでに日本でもこの「ボディースキャナー」は導入されています。

「武器を隠し持つことができないように」
「乗客の安全を守るため」

と言われてしまったら仕方がないのですが、このデータが蓄積されている可能性もあります。
身体的特徴もすべて、米国税関・国境警備局(CBP)は、取得できる可能性があるのです。

そんなことしてない?

本当かなぁ?

このシステム
今後3年のあいだに、空港の77パーセントおよび航空会社の71パーセントが、生体認証システムを試験的、または正式に公開することを計画していると言われております。

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スマートフォンを持ったら全部筒抜け

先日「スノーデン」の映画をAmazonプライム・ビデオで観ました。
もし、この話が、事実だとしたら、もう、個人情報保護など意味がありません。
すべて、見ようと思えば見ることができるのです。

[amazonjs asin="4087210456" locale="JP" title="スノーデン 監視大国 日本を語る (集英社新書)"]

この映画は、プライム・ビデオで見ることができます。

スマートフォンを使っていると 個人データは、いろいろなところに蓄積されていきます。
「iPhoneのセキュリティは、違う」
と言ってもそれは、国や企業、組織に個人情報が蓄積されているけど、他人に対して「セキュリティ」が万全だと言っているだけです。
Androidもパソコンも全部同じです。

ネットに繋がっているということは、すべての情報が共有されていると同義語です。

Huaweiのスマートフォンに

「なんかわからないものが積んである」

なんて「お花畑の頭しかない」マスコミや政治家が、騒いでHuaweiバッシングしているけど
そもそも、電話やメールもすべて筒抜けかも知れません。

まとめ

個人情報を渡していることで 地図が使えたり、通販だったり、銀行の口座チェックや取引が簡単にできるのです。

要は、個人情報は、他人や悪用する人や組織に知られなければよいわけで、国家や企業に知られても「悪用されなければ」問題なしと考えるべきでしょう。

どうしても個人情報を持っていかれたり、使われたくなければ
すべての電子機器を捨て去り、無人島で暮らすしかありません。
それでも、衛星からチェックされているかも知れませんね。

つまり、あきらめて、便利に使わせていただきましょう

ということになると思っています。

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