この記事は、2018年に書かれたものなので現在の状況と違っていますのでご注意ください。
スマートフォン=iPhone
と思っている人もいらっしゃるかと思いますが、日本は世界的にみても珍しいiPhone帝国です。
調査機関によってマチマチですが、Android 85%、iOS 14%ぐらいの割合になっています。
一方日本では、Android 35%、iOS 65%という数字が上がっています。
米国、北欧、オーストラリアは、比較的iOSのシェアが高いのですが、それでも50%程度
日本が、飛び抜けてiOS(iPhone)率が多いのです。
ガラ携の次は、ガラiPhoneというように日本だけ特殊であるという状況をご理解の上でこのブログを読んでください。
今回のIT小僧の時事放談は、
インフォテインメントシステムの覇者は誰だ? Google、ルノー・日産自動車・三菱自動車がAndroidベースの車載OSで提携
と題してインフォテインメントシステムについて
小難しい話をわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
世界の自動車メーカーのランキング
世界の自動車メーカーのランキングは以下のようになっています。
自動車メーカー販売台数ランキング【世界シェア2017】
【第1位】 VW 1074.2万台 (前年比 0.043%)
【第2位】 ルノー・日産・三菱連合 1060.8万台 (前年比 0.065%)
【第3位】 トヨタ 1038.6万台 (前年比 0.021%)
【第4位】 GM 960万台 (前年比 -0.041%)
【第5位】 現代-起亜 725.1万台 (前年比 -0.07%)
【第6位】 フォード 660.7万台 (前年比 -0.01%)
【第7位】 ホンダ 518.8万台 (前年比 0.043%)
【第8位】 FCA 474万台 (前年比 0.004%)
【第9位】 PSA 363.2万台 (前年比 0.154%)
【第10位】 ダイムラー 327.4万台 (前年比 0.092%)
トヨタは、2015年までは、世界一でしたが、その後欧州を中心に大型合併が続き現在、第三位となっています。
純国産と呼べるメーカーは、トヨタ、ホンダ、マツダの3社になってしまいました。
ルノー・日産・三菱連合
日産自動車がルノーに買収
どうしようもない状態に追い込まれた日産自動車を救ってくれたゴーンさんです。
気がついたら日産自動車だけではなく三菱自動車も傘下になってしまったわけですね。
その第2位の自動車連合がGoogleと手を組むことになりました。
Googleが、車の売上ベースでは世界最大の自動車メーカー連合であるRenault-Nissan-Mitsubishiとパートナーして、Androidベースのインフォテインメントシステムを数百万台の自動車に搭載していく。彼らはWall Street Journalにそう語った。その次世代型インフォテインメントシステムとダッシュボードディスプレイはAndroidを使用し、2021年にローンチする。
世界最高峰のGoogle Mapを持っているGoogleですから、クルマとの融合性は、当たり前だと思います。
ところで「インフォテインメントシステム」って聞き慣れない言葉が登場しているのですが、
インフォテインメントシステムとはなんだろう?
インフォテインメントシステム
【英】in-vehicle infotainment,
【略称】IVI
インフォテインメントとは、主に自動車(車載システム)について用いられる語で、「情報の提供」と「娯楽の提供」を実現するシステムの総称
あるいは特に情報・娯楽の両要素の提供を実現する(一体化された)システムの呼び名である。
インフォテインメントはインフォメーション(情報)とエンターテインメント(娯楽)の語を組み合わせた造語である。
weblio:抜粋
それって、スマホで実現できているじゃないか?
私のクルマ(13年目)では、
ヤフーカーナビとGoogle Play MusicをAnkerのFMトランスミッターで接続して使っています。
なぁんだ とっくに
インフォテインメントシステムが導入されているではないですか!
エヘン!!!
ちょっとまって、続きを読もう。
車載システムにおける情報提供には、主に経路案内(カーナビゲーションシステム)や道路交通情報の表示などが含まれる。また、娯楽要素としては、カーオーディオ、車載DVD、TVチューナーなどがある。一般的に「インフォテインメントシステム」などのように呼ばれる場合は、これら各機能が統合されてシームレスに切り替え運用できるシステムを指していることが多い。
weblio:抜粋
むむ!
各機能が統合されてシームレスに切り替え運用できるシステム
自分のクルマはシームレスじゃないわ・・・残念
簡単に言うと
カーナビを中心とする運転に関するサポート情報と音楽を中心にするカーオーディオ関連をシームレスで運用できるように組み合わせたもの
ということです。
参考までに自分のクルマの電子デバイス状況は、以下のとおりです。
ハードウェア
FMトランスミッター
ドライブレコーダー
FMトランスミッターを中心に電源と連動させることで快適な運転をサポートしています。
特にGoogle Mapsの道案内は、よくできていて、専用のカーナビの出番はなくなりました。
スマートフォン代を除いて1万円ちょっとで揃えることができました。
古いクルマにオススメです。
Googleとパートナーを組んでいる自動車メーカー
ルノー・日産・三菱連合だけではありません。
VolkswagenはAudiの車載ナビにGoogle Earth
Volvoは、次の車載インフォテインメントシステムをAndroidベースで構築
GoogleのAndroid Auto(車載インフォテインメントシステム)が、徐々にクルマの中に入ってゆくことでしょう。
一方、Appleも Apple CarPlayという車載インフォテインメントシステムを販売されていますが、
リリース時の使い物にならないと評判になったマップの影響もあってか、まだ、大型提携までは、いたっていないようです。
※Appleが9月18日に正式リリースした「iOS 12」。 そのiOS 12で利用できるCarPlayでは、サードパーティ製アプリの使用が可能になります。
また、Apple CarPlayのオプションを用意しているメルセデス・ベンツやフェラーリなどもありますが、オプションということで企業提携はなさそうです。
さらに単独でApple CarPlayを後付するカーオーディオもありますが、10万近い金額を出してまで搭載するのは、ちょっと気が引けます。
鍵を握るのは、音声認識
クルマの中では、視線を外すのは危険です。
エアコン、カーナビ、カーオーディオなど音声認識になっています。
このあたりは、の本のカーナビは、先駆けでスマートフォンが出てくる前に対応していました。
自分も13年前のカーナビが接地されていますが、音声で操作可能です。
※地図が、DVDなので今は、まったく使っていません。
この音声認識ですが、AIで先にゆくGoogleのほうが賢いです。
Siriは、所詮、iPhoneのおまけで止まってしまいましたが、Googleアシスタントの成長は、凄いものです。
場合によって人と話しているかのようなところまで来ています。
この音声認識を超えたアシスタント機能は、これからのクルマの中で生かされるでしょう。
なぜAppleは、Siriの成長を止めてしまったのでしょうか?
iPhoneばかりに集中させた結果だと思いますが、人材、資金が潤沢なのにもったいない。
Android Auto
Android Autoは、Googleが、車載インフォテインメントシステムのために作り上げたシステムで運転者に対してカーナビ、音楽などを提供しています。
ルノー・日産・三菱連合の役員たちは
WSJに、多くの顧客がすでにGoogle Mapsなどのアプリを使い慣れているので、運転時には連合が自分たちで独自開発したソフトウェアよりも、Googleのアプリが好まれる、と語っている。
WSJ(ウォール・ストリートジャーナル)
企業としてiPhoneでしか接続できないApple CarPlayよりも市場が大きいAndroid
Android Autoを選択するのは、極自然のことです。
まとめ
Googleは、 ルノー・日産・三菱連合と提携したことは、大きな意味があります。
今後、これらのクルマには、Googleのシステムが搭載されるわけですから、情報と広告を商売にしているGoogleにとってクルマに搭載さえ類味はかなり大きいはずです。
この提携によって後を追う企業も増えてくるでしょう。
トヨタは、Linux「Automotive Grade Linux(AGL)」のプラットフォームを使う予定になっていますが、自社で開発するよりもGoogleを提携したほうがコストを抑えることができるはずです。
カーナビ市場もスマートフォンのカーナビ機能がかなり優秀なので費用を考えると縮小は、必須です。
パイオニアなどのカーオーディオ、カーナビも高価なのですが、スマートフォンで足りる時代となりつつあります。
こえは、コンパクトカメラ市場が、スマートフォンに敗れ去った状況とにています。
インフォテインメントシステムは、ルノー・日産・三菱連合と提携によってGoogleが一歩リードしました。
日本企業の巻き返しがあるのか?
それとも
AppleがApple CarPlayに力をいれるのか?
今後注目すべき市場だと思います。