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IT小僧の時事放談

もうはじまっている IT業界大量リストラ時代「わけあって絶滅しました。」で考える生き残り戦略

2018年8月14日

も~っと わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑

「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」
という本を読みました。
2018/08/13 TBSラジオの伊集院光とらじおとにゲスト出演した丸山貴史さんの話が面白かったので早速Kindol版を購入して読んでみました。
これが、めちゃくちゃ面白い。
子供向けの図鑑なのですが、大人が読んで楽しめます。

購入の後は、ブログも読んでいただけると嬉しいです。

今回のIT小僧の時事放談は、
もうはじまっている IT業界大量リストラ時代「わけあって絶滅しました。」で考える生き残り戦略
と題して、AIが本格的に進出してくるまであと数年、そのときITエンジニアは、職業としてやっていけるかどうか?
そして、生き残るには、どうすればよいか考えてみよう。

小難しい話をできるだけわかりやすく解説しながらブログにまとめました。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。

AIとERPによって多くの人が仕事を失う

このブログで何度か、「AIとERPによって多くの人が仕事を失う」ことをテーマに記事を書いてきました。

AIとロボット技術は、私達を補完してくれるので、AIによって仕事を失うことがない
自分は、TVで発信している御用学者やコメンテーターに対して
「そんなことないよぉ」
と発言してきました。

しかし、そんなことは、あったのです。
三菱総合研究所が、2018年7月24日に
「2030年にかけて必要な人材の量や質を試算」を発表
その内容は、、衝撃的なことでした。

2030年までにAI(人工知能)などのデジタル技術の進化で自動化・無人化が進む。これにより730万人の雇用が失われる。デジタル技術の開発などで新たに400万人の雇用が生まれるが、差し引き330万人の雇用が失われるわけだ。
少子高齢化による労働人口の減少を加味しても「人材余剰は避けられない」(三菱総合研究所 政策・経済研究センター 山藤昌志 主席研究員)
2030年には事務職が120万人、生産職が90万人過剰になる。一方、専門技術職は170万人の不足が予測されると試算する。
抜粋 日経XTECH
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/02089/

まぁ、未来予測ですから、当たるも八卦当たらぬも八卦という占いみたいなもので当てにはなりませんが、
「可能性は十分あります」

また、メガバンクの3.2万人リストラ
みずほ銀行、プロセス・オートメーションや、AIの導入などに伴う、人員・業務量削減計画
というニュースが出ています。

これでもまだ
AIとロボット技術は、私達を補完してくれるので、AIによって仕事を失うことがない
と言えるのでしょうか?

ERP(Enterprise Resources Planning)導入で起きること。

業務系のシステムは、今後、ERP(Enterprise Resources Planning)つまり「基幹系情報システム パッケージ」に置き換わることでしょう。。
なぜなら、ERPに会社の業務を合わせることで、一番コストがかかる人件費を削減できるからです。

つまり、業務に精通していない人間でも業務を進めることができるようになる。
ということです。
これは、人に業務を合わせるという「非効率的業務」から、パッケージに人を合わせるという「効率的業務」に企業が積極的だからです。
人に依存しなくてよいことから、正社員にやらせなくても派遣社員で十分仕事がこなせてしまいます。

それを後押しするかのように「2015年9月派遣法改正」が実施され
その猶予期限が、9月に迫っています。

名目上、正規雇用の促進と見せかけている法改正ですが、派遣社員は、3年以上同じところで働けなくなります。
「3年経ったら正規雇用ですよ」
という条文は。お役所の建前で、企業にとっては、
「ERPの導入で非生産部門の業務を派遣社員にで間に合わせれば、3年単位派遣社員を入れ替えればよいので、正社員を雇う必要がなくなる」
というコストダウンの道筋ができあがるのです。

みずほ銀行は、1万人以上のリストラを予定していますが、
「人員が足らなくなったところは、プロセス・オートメーションや、AIの導入」
と発表しています。

これのどこが、人手不足なのでしょうか?

人手不足と騒いでいるのは、給与が安くて労働条件が厳しい業種なのです。
そこは、外国人労働者が務めることになるでしょう。

日本人は、人あまりの時代に入りつつあるのです。

ITエンジニアも人あまり

ITエンジニアは、業務系と呼ばれる仕事が多く、数十万人規模の人が関係していると言われています。

ピラミッド建造のような莫大な費用を費やしたみずほ銀行のプロジェクトも終焉を迎え、業務系案件は、減りつつあります。

ERPが普及した場合、業務系という仕事は壊滅、でも一部を除いて業務系は残るでしょう。
そうです。
お役所は、ERPやAIを導入することは、ないでしょう。
そんなことしたら、本当に仕事がなくなります。

一般企業と違って官公庁の事務仕事は、効率化など考えていないのでERPなどの導入は絶対に起こらないし、起こさせないはずです。
なぜって?
そんなことして暇になったら、納税者が許さないからです。
近い内に公務員の高給が問題になる日が来ると思われます。
そうなると政治的にも問題になります。
しかし、ウヤムヤで終わるはず

政党のいくつかは、公務員組合などが支援しているので絶対にこの問題は取り上げないはずです。
それを言い出したら、支援団体を失い、政治活動ができなくなるからです。

さてITエンジニアのうち業務系のエンジニアは、仕事を失います。
彼らが、別の分野で仕事ができるかというと疑問が生じます。
業務系の仕事は、スペシャルな仕事ではありません。
だから、ERPでパッケージ化できるのです。

IT業界の大量リストラは始まっている

NEC

売上高
2000年度の5兆4097億円
2017年度は2兆8300億円 ピーク時の約半分

営業利益
2000年度の1852億円
2017年度は、3分の1を下回る予想

事業売却
2010年に携帯電話・半導体事業
2011年にPC事業
2014年にインターネットプロパイダ事業
2017年~2020年の間に車載電池・小型蓄電池事業を手放す予定

リストラ
2001年に4000人
2002年に2000人
2012年にに1万人
2018年国内での3000人の人員削減予定

富士通

約25%に当たる5千人の総務や人事など国内の事務部門をスリム化する方針を表明した。
そしてその人材を、営業やシステムエンジニアなどの職種に異動

こんなのできるわけがない!
(なかには、適応する人もいると思いますが、少数には違いない)

専門の知識を必要とするITの営業やシステムエンジニアなんて、未経験で対応するなど

「辞めて下さい」

と言っているようなものである。

「難しい場合は、退職金を割り増す早期退職」
こちらが、本音だと思います。

東芝

東芝は2018年11月8日、今後5年間の構造改革策の一環として東芝本体や子会社で2019年3月末までの退職を前提として、合計1060人の早期退職優遇制度を実施すると発表した。

IT業界大量リストラははじまっているのです。

どうです、これでもIT業界は、人手不足と言えるのでしょうか?

IT業界は、AIエンジニアと、スペシャルな人しか生き残れない可能性が、あるのです。

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儲かるのは、スペシャルな6分野

スペシャルな人は、特定分野の業界に詳しい人、AIと、金融科学データベースIoTそしてWebの6分野と予想しています。
他の業界は、AIとERPで賄われると思います。

この6分野で仕事をしない限り、ITでメシが食えなくなります。

20代、30代ならば、別分野を目指すことができますが、それ以上の年齢だとかなり厳しい世界

・AIは、数学の専門的知識が必要なので誰でもなれるわけではありません。
・金融は、フィンテック、Fintech(financial technology)が中心になってくるので常に最新の金融テクノロジーが必要です。
・科学技術は、大学、研究所分野なので狭き門

となると将来的に有望なのは、
データベース、IoT、Webの3つになります。

「わけあって絶滅しました。」 絶滅と進化の椅子取りゲーム

「わけあって絶滅ました。」の本には、絶滅が絶望かというと、そうではなく
絶滅は、進化を生み出すと書かれています。

絶滅しないと地球環境が溢れてしまうので、空席をつくるためのイス取りゲームのようなものと書かれてありました。

自然界で生き残るためには、運が大きな要素を占めますが、ITエンジニアにとっての生き残りは、戦略だと自分は思っています。
周到なる準備と状況判断が必要です。

そのためには、今から準備をしておきましょう。
次のステップを準備しておくのです。
特にAI、IoT、Webなど実践からの経験が一番ですが、これは、プロジェクトに参加できるかどうかわかりません。
本を読むのもいいでしょう。
しかし、きちんと専門家の元で勉強することが近道です。
そんなエンジニアのためのスクールがあるので検討してみてください。

次の金融業務では必須の知識です。

AIだけではなくWebの世界でも必要になるはずです。

Webの仕事では、この知識があるないで収入に差が出てくるはずです。

まとめ

冒頭の「わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」は、ぜひ読んでいただきたい。
地球のイス取りゲームで負けた(絶滅)生き物はなぜそうなってしまったのか?
これからの私達の仕事に大きなヒントが書かれています

絶滅は、悲劇だけではなく、生き残ったなかから進化を遂げて次の世界を勝ち取るものが出てきます。
恐竜が絶滅しなかったら、人類は、生まれていなかったかも知れません。

近い内にAIを引き金として起こるであろう「ビックインパクト」の中で
生き残り、そして進化するために
ここ数年の行動や準備にかかっています。

今の会社に不満があったりスキルを伸ばしたいならば、信頼できる転職サービスを使って早めに行動をすることもありと思います。

絶滅しないためにも行動するのが大事です。

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