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IT小僧の時事放談

【2026年最新】Web画像フォーマット完全ガイド|JPEGからAVIF・JPEG XLまで一気に解説

画像はWebページの表示速度を左右する最大の要因のひとつだ。使うフォーマットを変えるだけで、見た目はそのままに転送量を半分以下へ落とせる場合もある。この記事では、Web標準の画像フォーマットがどう進化してきたのか、その歴史と各フォーマットの特徴、そして2026年時点の最新動向までを一気に整理する。

Web標準の画像フォーマットとは

Web標準の画像フォーマットとは、主要なブラウザが追加のプラグインなしに表示できる画像形式のことだ。ブラウザが中身を解釈(デコード)できなければ、どれだけ圧縮技術が優れていても、それはただの読めないファイルにすぎない。

だからこの分野は、「技術的な性能」と「ブラウザの対応状況」という2つの軸を切り分けて考える必要がある。性能が高いことと、実際に使えることは別問題だ。この視点を持っておくと、フォーマット選びで迷わなくなる。

2000年代までの主役 — 3つの基本フォーマット

Webの黎明期から2000年代まで、画像表示を支えてきたのは3つの基本フォーマットだった。それぞれ得意分野が異なり、用途に応じて使い分けられてきた。いずれも今なお現役だ。

形式 登場 圧縮方式 透過 主な用途
GIF 1987年 可逆(256色) あり(1段階) アニメ・アイコン
JPEG 1992年 非可逆 なし 写真
PNG 1996年 可逆 あり(滑らか) ロゴ・図・画面写真

2010年代の転換点 — WebPの登場

2010年、検索大手のGoogleが主導して開発したのがWebP(ウェッピー)だ。非可逆と可逆の両方の圧縮に対応し、透過やアニメーションも1つの形式で扱える万能タイプとして設計された。

同じ画質ならJPEGよりおよそ25〜34%も軽くなる。派手な世代交代ではなく、表示速度を少しでも稼ぎたいサイトから緩やかに置き換わっていった。2020年代の今では、ほぼすべてのブラウザが標準で表示できる。

2020年代の最新フォーマット — AVIFとJPEG XL

2020年代に入り、次世代の本命として登場したのが2つの新しい形式だ。どちらも旧世代を大きく上回る圧縮性能を持つが、成り立ちも得意分野も違う。まずはそれぞれの素性を見ていこう。

AVIF(エーヴィフ)は、先進的な動画圧縮技術を静止画に応用したフォーマットだ。圧縮効率が非常に高く、透過・アニメーション・HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応する。同じ画質なら、従来の写真形式よりおよそ半分のサイズに収まる。

一方のJPEG XL(ジェイペグ・エックスエル)は、ISO・IEC 18181として2021年に標準化された規格だ(2024年に改訂)。既存のJPEG画像を、画質を一切落とさずに約20%小さく再圧縮でき、しかも元のファイルへ完全に戻せる「可逆トランスコード」という独自の強みを持つ。

【確認済み】下の比較表は、各フォーマットの公開仕様にもとづく確定情報だ。数値は同じ画質で比べたときのおおよその目安で、実際の削減率は画像の内容や設定によって前後する。
項目 AVIF JPEG XL
ベース技術 動画圧縮由来 画像特化の独自設計
写真圧縮の目安 従来比 約50%減 従来比 約50〜60%減
プログレッシブ表示 非対応 対応(真の逐次表示)
可逆での再圧縮 不可 可能(元へ完全復元)

搭載ブラウザの対応状況

性能がいくら高くても、閲覧者のブラウザが対応していなければ意味がない。主要ブラウザの搭載状況を、形式ごとに整理したのが下の表だ(数字は標準で表示できるようになったバージョン)。

ブラウザ WebP AVIF JPEG XL
Chrome 対応済み 85〜(2020年8月) 145〜(2026年・要フラグ)
Firefox 対応済み 93〜(2021年10月) 152〜(2026年・要フラグ)
Safari 対応済み 16.4〜(2023年3月) 17〜(標準で表示可)
Edge 対応済み 121〜(2024年1月) 未対応(母体エンジンに準拠)
ポイントは対応の「深さ」の差だ。AVIFはどの主要ブラウザでも初期状態から表示できるため、実効対応率は約95%に達する。一方のJPEG XLは、標準ですぐ使えるのが今のところ1系統だけで、他は設定でスイッチを入れないと表示されない。この一手間の有無が、実効対応率(現状およそ12〜14%)の大きな差になっている。

プログレッシブレンダリングとは

画像の「読み込まれ方」にも方式の違いがある。ひとつは上から順に描画していく「ベースライン方式」、もうひとつは全体をぼんやり表示してから徐々に鮮明にしていく「プログレッシブ方式(逐次表示)」だ。前者は読み込みが終わるまで下半分が見えないが、後者は早い段階で「何が写っているか」の全体像をつかめる。Mozillaの解説図でも、この2つの見え方の違いは分かりやすく図示されている。

回線が遅い環境ほど、プログレッシブ方式は「速く感じる」効果が大きい。ここで見落とされがちなのが、最新フォーマットの中で真の逐次表示に対応するのはJPEG XLだけで、AVIFはこの仕組みを持たないという点だ。単純な圧縮率だけでは測れない体感差が、まだこの部分には残っている。

これからのWeb画像フォーマット

では、これから何を使えばいいのか。現時点で最も実用的なのはAVIFだ。実効対応率が約95%に達しており、非対応のブラウザには従来形式を返す「フォールバック」を1つ用意しておけば、事実上すべての閲覧者をカバーできる。

技術的には最有力とも言われるJPEG XLは、長らくブラウザ側の事情で普及が足踏みしていた。その潮目が変わったのが2026年だ。

一度は搭載を取りやめたChromeが再実装に踏み切り、Firefoxも同じ道をたどった(いずれも現状は設定で有効化する方式)。業界横断の相互運用プロジェクトでも要望は上位に挙がっており、流れは着実に変わりつつある。

【IT小僧の見立て】標準ですぐ使えるのは今もSafariだけだが、当面はAVIFを主力に据えるのが現実解だ。非対応環境向けのフォールバックを1枚添えておけば、運用でつまずくことはまずない。
JPEG XLは「ブラウザ対応が横並びになる時」を待つフェーズにある。可逆再圧縮という強みが効く写真アーカイブの長期保存あたりから、静かに広がっていく可能性が高い。技術的な優劣を、ブラウザ対応という一点があっさり上書きしてしまう——これは画像に限らず、Web標準全体を貫く構図でもある。移行の判断は、性能表よりも対応率の推移を見て決めるのが賢い。

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