本日、ITProでこんなニュースを見つけました。
AIとIoTのエンジニア不足が深刻化、国が育成に本腰
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/092101127/
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内容は、AIやIoTの技術者が不足しているので経済産業省と厚生労働省が連携して両省が認定する講座の受講者に対して最大で受講費用の7割を補助、金額で最大56万円になるそうです。
いろいろな講座をうけてスキルアップを国が補助する。
素晴らしいじゃないですか・・・
と思うけど気になるところが
IoTならともかくAIになると統計解析などの専門知識が必要なはずですよ。
Javaのプログラム書いてきました。
とか
Python使えます。
とかのレベルではなく基礎がわかっていない状態でAIは厳しいでしょう。
実際に講習をうけていないので推測しかできませんが、
「受講者層になると見込まれるのは、30~40代のエンジニア」に対して数学的基礎知識である以下の3つの知識がなければ何もわからないはずです。
- 線形代数
- 確率・統計
- 微分積分
講義でこの3つやると思いますか? 時間がかかりますよ
線形代数なんて理系でも先行していないと「なんですかそれ?」です。
ここで言うAIの技術者というのは、人工知能のエンジンを実務に展開する為のプログラミングスキルの事を言っていると思われます。
これは極端な話、APIを呼び出すことなので仕様がわかっていれば「だれでもできる」レベルということです。これって「AIの技術者」と言えるのでしょうか?
せっかく税金を使ってAIの技術者を育成するならば基礎理論から学習できる若いエンジニアを養成すべきです。
人工知能のエンジンを実務に展開する為のプログラミングスキルを覚えても使い捨てバンザイのこの国の構造が変わらない限り、何年たっても「技術者不足」と言い続けることでしょう。
ようは、簡単です。
「エンジニアや職人さんの待遇改善」
だけですべて解決するとHABOZOUは思うのですが、いかがでしょうか?
この国が本当に大切にしなければならないのは、エアコンの効いた部屋でお金勘定と納期管理をするひとではなく、建築業で言えば、実際にビルを建築している職人のオジサンたちであり、IT業界でいうところの、頭脳をフル稼働して身を削りながらキーボードを叩いているプログラマー達と思うのですが・・・
このままだと AIとIoTのエンジニア不足が深刻になる一方です。
そのためには、きちんとAIを学ぶべきです。
まだ間に合うかも知れません。
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